ものみの塔 オンライン・ライブラリー
ものみの塔
オンライン・ライブラリー
日本語
  • 聖書
  • 出版物
  • 集会
  • 目85 4/22 6–10ページ
  • 子供に対するわいせつ行為 ― お子さんの身を守ることは可能です

視聴できるビデオはありません。

申し訳ありません,ビデオをロード中にエラーが発生しました。

  • 子供に対するわいせつ行為 ― お子さんの身を守ることは可能です
  • 目ざめよ! 1985
  • 副見出し
  • 関連する記事
  • 防衛の第一段階
  • その危険について子供に話す
  • 本能に従うようにさせる
  • どのようにして話してやったらよいか
  • 「もしも……?」ゲーム
  • 用語を教える
  • 注意をしながらも,平衡を保つ
  • 子供に対するわいせつ行為 ―『一体だれがそんなことをするのか』
    目ざめよ! 1985
  • 子どもをどのように守るか
    目ざめよ! 2007
  • どうすれば子供を守れるか
    目ざめよ! 1993
  • 幼い時から子供をしつける
    幸せな家庭を築く秘訣
もっと見る
目ざめよ! 1985
目85 4/22 6–10ページ

子供に対するわいせつ行為 ― お子さんの身を守ることは可能です

幼いころ実の兄と義理の兄にわいせつなことをされた若い女性はこう語っています。「怖くて,だれにも話しませんでした。それで,子供を持つ方すべてにお勧めします。『家族であろうとなかろうと,いけない仕方で自分の体に触れることをだれにも許してはならない。そんなことをしようとする人がいたら,怖がらずにその人のことを言いつけるようにとお子さんに是非とも教えてあげてください』」。この女性はさらに,「これはどんな子にでも,いつ何時起きるか分からないのです」と述べています。

この堕落の一途をたどる世界にあって,わたしたちはわいせつ行為から子供の身を守るためにはっきりした措置を取らなければなりません。成り行きにまかせて,ただ何事も起こらないよう希望しているだけでは賢明とは言えません。

防衛の第一段階

防衛のための第一段階は,襲われやすい状況に子供を置かないようにすることです。例えば,自分と同じ年ごろの若者と一緒にいるより子供たちと一緒にいることを好むように思える若い人に子守を頼むことには注意するよう親は勧められています。ある臨床心理学者の報告によると,わいせつ行為を行なったために心理学者の治療を受けている者の3分の2は,子守をしている時にその犯罪に走りました。

スーザン・M・スグロイ博士は,問題を引き起こす結果になったさらに二つの状況を挙げています。子供が大人や十代の若者と(ベッドや部屋で)一緒に寝ること,および大きな家族の集まりの際に大人たちが自分たちの楽しみに熱中して,年長の子供たちが年下の子供たちの世話をしていると思い込んでしまう場合です。

事実を言えば,子供たちを親の監督下に置いておける時間が長ければ長いほど,わいせつ行為をしかける者が子供たちを襲う機会は少なくなります。アンは3人の子供を持つ母親ですが,一番下の14歳になる男の子に独りでショッピングセンターを歩き回ることや,独りで公衆便所へ行くことをさえ許さないほどです。男の子はそのために非常に束縛されているように思っているかもしれませんが,母親にはそうするだけの理由があったのです。アンは幼いころ,わいせつ行為の犠牲になったことがあるのです。

しかし,親は四六時中自分の子供をそのようにしっかり見守っているというわけにもゆきません。共働きをしている親は,託児所を利用するか,親族や子守に自分の子供をあずけてゆくよりほか仕方がないでしょう。また子供たちは学校へ行かねばならず,親がいつも一緒にいてやることはできません。親族や友人の訪問もあります。それに,近所の人たちもいます。子供たちが非常に襲われやすいことを考えると,どうしたらその身を守ってやれるでしょうか。実際のところ,道は一つしかありません ―

その危険について子供に話す

心理学者のデブラ・シャルマンはこう語りました。「子供たちに対して,危険は存在しないというようなふりをするのは愚かなことです。子供たちは自分が襲われやすいことを知っており,当然のことながら身の安全を気遣っています。現実的な方法で危険に対処するための手段を子供に与えてやるのは親の仕事の一部です。そのような情報を正直に,積極的な仕方で与えてやれば,子供を怖がらせるのではなく,安心させることになります」。そうです,子供たちにこの問題について話してやらなければならないのです。

これは口で言うのは簡単ですが,実際に行なうのはそれほど簡単なことではありません。一番危険なのは友人や親族であるので,特にそう言えます。子供たちを木立の中に誘い込んだり,車に乗せて連れ去ったりする見知らぬ人については,すでに子供たちに警告してあるかもしれません。では,子供たちが知っていて,尊敬し,さらには愛してさえいるかもしれない人々から身を守るための「手段」をどのようにして与えてやることができるでしょうか。

本能に従うようにさせる

前述の母親,アンの話によると,親族の男性にわいせつ行為をされたときはまだ5歳でした。それでも,自分が何かいけないことをしているということは分かっていました。もっとも,どうやってそれをやめさせるかは分かりませんでした。そして残念なことに,そのことについて親に話すこともできませんでした。当時,話し合いのパイプはあまり良い状態になかったのです。

アンの経験は,正邪についての自然の感覚を子供たちは普通持っているということを示しています。わたしたちはこの本能を強化してやり,たとえ大人が違ったことを言っても,その本能に従わなければならないことを教えておかねばなりません。はっきりと,「いや,そんなことをしちゃいや!」と言うだけで,わいせつ行為をしかけようとする者を思いとどまらせるのに十分であることも少なくありません。アンの経験はまた,子供たちとの間に話し合いのパイプを開いておく必要性を示しています。

最近,一夫婦がこの問題について話し合っていました。心配になった二人は,これまでにわいせつなことをされた経験があるかどうか女の子に尋ねてみたところ,ある,と言ったので二人は震え上がりました。家族ぐるみで古くから付き合っていた,信頼していたはずの友人が幾度もそのようなことをしていたのです。その家族は子供たちと非常によく話し合う家族でした。それなのに,なぜその子はその時まで何も言わなかったのでしょうか。話をどう切り出してよいか分からなかっただけでした。ですから一度問題が取り上げられると,待っていましたとばかりに話し出しました。

どのようにして話してやったらよいか

まず,話を持ち出さなければなりません。一つの提案は,スキャンダルがニュースで報道されたら,親はその機会を活用して子供たちに,「これまでだれかにあのようなことをされたことがある?」と尋ね,それから,だれかがそのようなことをしようとしたらどう行動すべきかをさらに子供たちに話します。

子供たちに聖書を教える親は,話を切り出すのにその一部を用いることができます。ヤコブの娘ディナの物語を使ったり,人がほかの人に対してしてよい事柄には限界があることを説明します。(創世記 34:1-4)タマルとアムノンに関する物語を使って,たとえ近親者であっても互いに対してしてはならない事柄があるという点を示せるでしょう。(サムエル第二 13:10-16)また,そのような事柄が子供たちの身に実際に生じたら,親はそれを知りたいと思っているということを子供たちが理解しているかどうか確認しなければなりません。親に話しても,怒られはしないということを悟らせるのです。

メアリーは幼いころわいせつなことをされたので,わいせつ行為をしかける者たちに対して自分の3人の娘たちに用心させるよう細心の注意を払いました。どんな方法でそうしたのでしょうか。子供たちが物心のつくころになるとすぐに,「だれかがいけないところを触ったら,お母さんに話しなさい。怒ったりはしませんからね」と言いました。いけないところがどこなのか,子供たちはどのようにして知ったのでしょうか。メアリーの話によると,子供たちが3歳ぐらいの時にその部位を示してやったということです。入浴させるときや寝る用意をさせるときに,子供たちの体の,ほかの人々が触れてはならないところを指差してやりました。子供たちが少し大きくなってからは,さまざまな状況を示してやりました。「だれにもそこを触らせてはいけません。学校の先生やお巡りさんにも触らせてはいけません。お母さんやお父さんだってお前たちのその場所に触れてはいけないのよ。そしてお医者さんがお前たちのその場所に触れていいのは,お母さんかお父さんがお前たちと一緒にいるときだけです!」

それには効果があったでしょうか。ある親類の者がメアリーの6歳になる娘と遊んでいた時のことをメアリーは覚えています。その親類の者のしていたことを幼い女の子は気持ちが悪いと思うようになりました。その子はどうしたでしょうか。その男性から離れたのです。その親族に下心があったのかどうかは分かりません。しかし,自分の娘が,「正しくない」とか「変だ」と感じだした時に,その状況から抜け出したことをたいへんうれしく思いました。

このように,親は子供たちに,見知らぬ人に付いて行かないようにとか,交通量の多い道で遊ばないようにとか,電線に手を触れないようにと言い聞かせるのと同じように,わいせつ行為から逃れることについても話しておかなければなりません。実の親をも含めてほかの人が侵してはならない子供たちの体の境界線について説明すべきです。また,実際に何かが起きるようなことがあれば,親はそのことについて知りたいと思っていることをはっきりと話しておかなければなりません。そして,子供たちをとがめたりはしないということもはっきりさせておきます。

「もしも……?」ゲーム

大人がより深い経験とより大きな知力を用いて子供たちを欺き,何らかのふさわしくない行動に加わらせ,子供たちが自分独りではその欺きを見抜けないという場合があります。「物を言わぬ子供たち」という本の著者であるリンダ・チャーハート・サンフォードは,事前の措置を取るための手段を提案しています。それは,「もしも……?」ゲームです。ある状況を設定して,子供たちがその状況に置かれたらどうするかを折に触れて尋ねてみます。「もしも子守に来た人が,お兄さんと一緒にお風呂に入ってゲームをしたら,遅くまで起きてテレビを見ていてもいいよ,と言ったらどうする? その人にどんなふうにお話ししたらいいかな?」「もしもだれか知っている人に車に乗せてもらって,触ってはいけないところにその人が触ろうとしたらどうする? どうしたらいいと思う?」「もしも年上の友だちが,お前がいやだと思うような触り方をしたり,服を脱がせて,一緒に秘密の遊びをしようと言ったりしたらどうする?」

子供たちにその答えを教える際に,親は,大人に向かって,いやです,と言ってよい場合があること,また,秘密を明かさなければならない場合もあることを教えます。「お母さんのところへ行って聞いてきます」などと言うように訓練されていれば,わいせつ行為をしかけようとする人の大半を思いとどまらせることができます。「もしも……?」ゲームで,正しい答えを子供が学べば,自らの身を守るための良い手段を身に着けていることになります。子供が誤った答えをするなら,もう一度質問をして,ほかの答えを示唆するようにします。

用語を教える

次に挙げるある女性の経験は,わいせつ行為に関して子供たちの直面する別の問題を物語っています。その人はこんな話をしました。子供のころ性的虐待を受け,そのことを母親に話そうとしました。しかしきちんとした用語を知らなかったので,どんなことがあったか説明できませんでした。母親は,だれかが愛情を示そうとしただけで,幼い娘のほうが状況を誤解して誇張しているのだと考えました。

同様のことがよくあるので,社会事業家は親が子供たちに体の各部の正しい名称を教えることを勧めています。最悪の事態が生じた場合に,子供たちが事態を説明できるよう用語を教えておくことです。

注意をしながらも,平衡を保つ

我が子がわいせつ行為の犠牲になるかもしれないというのは,親にとって一番ひどい悪夢の一つです。しかし,ほとんどの大人は子供にわいせつなことをしないという点を覚えておかなければなりません。親族のほとんどは子供たちのことを愛してくれており,性的虐待から子供たちを守ることに親と同じほどの関心を抱いているでしょう。

しかし一方,わいせつ行為の犠牲になることはあり得るのです。そして,それが自分の子の身に起きないようにと願うだけでは不十分です。聖書の箴言は,「災いを見て身を隠す者は明敏である」と述べています。(箴言 22:3)ですから,わたしたちの住む時代のことを考慮に入れると特に,注意深くあるのは賢明です。襲われやすい状況に子供たちを置かないようできる限り努力し,大人でさえ踏み越えるべきでない境界線のあることを子供たちに説明し,その境界線を踏み越えようとする大人がいたら,その人がどんな人であろうと,どう反応すべきかを教えるなら,わいせつ行為を行なう者から子供たちの身を守るためにかなりのことをしていることになります。

[9ページの拡大文]

「だれかがいけないところを触ったら,お母さんに話しなさい」

[10ページの拡大文]

子供たちに体の各部の正しい名称を教える

[8ページの囲み記事]

最悪の事態が生じた場合

分別のある予防措置を講ずるなら,事が起きる可能性を著しく減らせるとはいえ,わいせつ行為から子供の身を完全に守れる親はいません。しかし,親が家族の間の対話の土台をしっかり築いておけば,最悪の事態が生じた場合にも,子供たちはそのことを話すかもしれません。しかし,子供たちが大きなショックを受けていたり,恥ずかしがっていたりするために,話そうとしないこともあります。ですから,親は目ざとくなければなりません。研究者たちが言う,何かが起きたことを示す可能性のある兆候を幾つか挙げましょう。

疑ってみることが必要になるのは,いつもとは違う事柄が生じたときです。教師が特定の子供たちにほかの子たちよりもずっと前に登校することを求めた例もあります。成績の低下や,特定の大人のそばに行くと極端に落ち着かなくなるといった何らかの顕著な兆候が見られないかどうか注意することです。子供のころ兄と父の毒牙にかかった一女性は,「私がクラスの42人中ビリになっても,なぜそうなったのか調べようとする人はいませんでした」と語っています。

注意をして,頭痛やおう吐,食欲不振,不眠など体に出る症状に気をつけるようにする。性器に関する訴え,つまり痛みなどの訴えは特に重要です。言葉,服装,あるいは振る舞いの点で性的にませているようなところが見られるなら,注意が必要です。問題を示唆するかもしれない,行動の点での急激な変化にも用心するようにします。子供が普通以上に引っ込み思案になったり,家族の成員の一人を避けるような傾向が見られれば,警鐘を鳴らさなければなりません。わたしたちはまた,子供たちが遠回しに何かを言おうとしているときに,それを探るように耳を傾けなければなりません。「あの数学の先生なんかもう嫌い」というような言葉で,子供はこの難しい問題を切り出そうとしているのかもしれません。

そのような様子が子供たちに見られるなら,親は原因を突き止めるようにしなければなりません。子供は問題を抱えています。そして,それはわいせつ行為にかかわる問題かもしれません。そうであるとすれば,子供は助けを必要としています。不幸にして,その助けが得られない子供たちは少なくありません。わいせつなことをされた子供たちが,事件をでっち上げたとして非難されたこともあります。しかし,子供がそのような事柄をでっち上げることは皆無とは言わないまでも,めったにない,と研究者たちは断言しています。家族を崩壊させないために,近親相姦は覆い隠されてきました。

しかし,わいせつ行為 ― そして特に近親相姦 ― が露見した場合に,二つの事柄をすぐに行なわなければなりません。

まず最初に,その子,および他の子供たちも,それ以上性的虐待を受けることがないよう守ってやらなければなりません。どんな代償を払っても,それをしなければなりません。多くの場合,わいせつ行為を行なったとされる人と対決しなければなりません。しかし,何としても,子供が,わいせつ行為をした者に二度と襲われることはないという確信を抱けるようになることが大切です。

次に,その子には深い愛と感情面での支えを与えてやらなければなりません。親は,幼い被害者が悪いのではないということを是非とも明らかにしなければなりません。その犯罪およびその結果として生じる事柄が何であれ,たとえ近親者が投獄されることになったとしても,その子の責任ではないのです。しかし,そのことは幾度も幾度も口に出して安心させてやらなければなりません。そうすれば,被害者である子供はその言葉を信じるようになり,親もそのように信じているのだと確信するようになります。

    日本語出版物(1954-2026)
    ログアウト
    ログイン
    • 日本語
    • シェアする
    • 設定
    • Copyright © 2025 Watch Tower Bible and Tract Society of Pennsylvania
    • 利用規約
    • プライバシーに関する方針
    • プライバシー設定
    • JW.ORG
    • ログイン
    シェアする