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目ざめよ! 1993
目93 10/8 5–9ページ

どうすれば子供を守れるか

「だれにも言っちゃいけないよ。二人だけの秘密だからね」。

「だれも信じてくれないよ」。

「話すと,お父さんやお母さんに嫌われるよ。悪いのはおまえだということが分かるんだから」。

「特別のお友達でいるのはもういやなの?」

「わたしが牢屋に入ることになってもいいのかい?」

「話したら,お父さんとお母さんを殺すからね」。

子供を利用して倒錯した性欲を満たし,子供から安心感と潔白感を奪った後,虐待者は犠牲者にさらに別のもの,つまり沈黙を要求します。確実に沈黙させるため,彼らは,恥ずかしい思いをさせたり,秘密にさせたり,さらにはあからさまに脅したりします。こうして子供は,虐待に立ち向かう最大の武器,つまり人に話し,はっきり言葉に出して大人に保護を求めようとする意志を奪われてしまうのです。

悲しいことに,大人の社会は意に反してしばしば児童虐待者に手を貸しています。どのようにですか。虐待という危険に目をつぶり,この危険を押し隠そうとする態度を助長し,よく耳にする作り話を信じることによってです。無知や誤った情報や沈黙によって保護されるのは犠牲者ではなく虐待者のほうです。

例えば,カナダ・カトリック司教会議は最近,「世間が共謀して沈黙している」ため,カトリックの僧職者の間で何十年にもわたって甚だしい児童虐待が続いているという結論に達しました。近親相姦のまん延について報じたタイム誌も,人々が「共謀して沈黙している」ことが要因となって,家庭内の「悲劇は長引く一方である」と伝えています。

しかしタイム誌は,この共謀関係はついに崩れようとしていると述べています。なぜでしょうか。一言で言えば,理由は教育にあります。アジアウィーク誌が述べているとおり,「児童虐待に対する一番の防護策は一般市民の意識を高めることであると専門家は口をそろえ」ます。親は子供を守るため,危険が現実に存在していることを理解していなければなりません。子供の代わりに虐待者を保護するような間違った考えを信じて,無知のままでいてはならないのです。―下の囲み記事をご覧ください。

お子さんを教育しましょう

賢いソロモン王は息子に,知識と知恵と思考力が「悪い道から,ゆがんだ事柄を話す者から」の身の守りになると話しました。(箴言 2:10-12)子供はまさにそれを必要としているのではないでしょうか。FBIのパンフレット「子供に対する性的いたずら ― その行動分析」には,「格好のえじき」という見出しの下に,「ほとんどの子供にとって,性はタブーである。特に親からは,正しい情報をほとんど何も教えられていない」と書かれています。お子さんを「格好のえじき」にしてはなりません。性について教育してください。a 例えば,思春期に体がどう変化するかを知らないまま,その時期を迎えさせてはなりません。知らなければ,混乱して恥ずかしい思いをし,その結果,えじきになりやすくなります。

ある女性は子供の時に性的虐待を受け,何年も後に,二人の我が子も性的虐待を受けました。彼女をジャネットと呼ぶことにしましょう。ジャネットはこう述懐しています。「性を一度も話題にせずに育ちました。そのため,性にどぎまぎする大人になりました。性は恥ずかしいことでした。子供ができてからも同じでした。よその子供には話せても,我が子には話せないのです。あるべき姿ではないと思います。こうしたことについて話してやらないと子供は攻撃の的になりやすいからです」。

虐待を防ぐ方法を早くから教えることができます。子供に体の各部の名前,例えば膣,乳房,肛門,陰茎などを教える時には,それらは良いものまた特別なものではあるけれども,プライベートなものだということを話してください。「ほかの人は,パパやママでも触ってはいけないんだよ。お医者さんでも,パパかママがそばにいる時や,『いいですよ』って言った時でないと触ってはいけないんだよ」。b できれば両親もしくは成人した保護者各人から許可を得るほうが望ましいと言えます。

シェリル・クレーザーが「セーフ・チャイルド・ブック」で述べているように,子供はためらうことなく虐待者を無視し,悲鳴を上げ,逃げ出すべきなのに,虐待された子供の多くは,行儀の悪い子供と思われたくなかったと後で言います。ですから子供は,大人の中には悪い事をする人もいること,また悪い事をさせようとする人に従う義務は子供であっても全くないということを知っている必要があります。そのような場合,子供にははっきり断わる完全な権利があります。それは,汚れた食べ物を食べさせようとしたバビロニア人の大人たちに向かってダニエルと仲間たちがはっきり断わったのと同じです。―ダニエル 1:4,8; 3:16-18。

多くの人が勧める教え方の一つに,「もしも……?」ゲームがあります。例えばこう尋ねます。「もしも先生からほかの子を殴るように言われたら,どうする?」「もしも(ママ,パパ,牧師さん,お巡りさん)が高いビルから飛び降りなさいと言ったら,どうする?」 子供の答えは見当違いだったり全く間違っていたりするかもしれませんが,強い口調で訂正してはなりません。このゲームでは,子供を驚かせたりおびえさせたりする必要はないのです。事実,専門家たちはこのゲームを,優しく,愛情深く,その上楽しく行なうことを勧めています。

次に,不適切な,あるいは不快感を与える愛情表現を払いのけるよう子供に教えてください。例えばこう尋ねます。「もしもパパとママの友達からキスされそうになって,変だなと思ったら,どうする?」c たいてい,どうするつもりかを子供に実際に演じさせて,“つもりごっこ”のようにするのが最善です。

同じようにして子供は,虐待者の他の手口に抵抗する方法も身に着けることができます。例えば,「もしもだれかに,『◯◯ちゃんのこと大好きだから,お友達になろうよ』って言われたらどうする?」と尋ねることができます。子供がそのような策略に抵抗する方法を学んだら,他の策略についても話し合います。このような具合にです。「だれかに,『わたしをがっかりさせたくないよね?』って言われたら,何て言う?」 言葉と,はっきり分かる確固とした身振りで断わる方法を子供に教えてください。虐待者はたいてい巧妙に近づき,子供がどう反応するかを試すということを覚えておきましょう。それで子供には,断固として抵抗し,「言いつけちゃうよ」と言うように教えなければなりません。

訓練を中途半端なまま終わらせない

そのような訓練を一回の話し合いで終わらせてはなりません。子供には何度も繰り返す必要があります。どれほど具体的に訓練するかを決めるのはあなたです。とはいえ,中途半端なまま終わらせてはなりません。

例えば,ひそかな合意を得ようとする虐待者の試みを未然に確実に防いでください。親に隠し事をするよう大人が子供に求めるのは絶対に正しくないということを子供は知っているべきです。親に話すのはいつでも ― たとえ話さないと約束してしまった場合でも ― 正しいことだと言って安心させましょう。(民数記 30:12,16と比較してください。)ある虐待者は,子供が家庭内の何かの決まりを破ったことを知ると,子供を恐喝します。「そっちが言いつけないなら,こっちも言いつけない」というわけです。ですから子供は,そのような状況下でも話したためにしかられることは決してないということを知っているべきです。話したために厄介なことになったりはしないのです。

脅しに負けないようにも訓練しなければなりません。子供の前で小さな動物を殺して見せて,おまえの親にも同じ事をしてやるぞと脅す虐待者がいます。弟や妹を虐待すると言って脅す虐待者もいます。ですから,どんなに怖い脅しを受けても必ず虐待者のことを話すよう子供に教えてください。

この点で,教える際に聖書が役に立ちます。聖書はエホバの全能の力を生き生きと強調しているので,虐待者の脅しの効果を弱めることができます。エホバにはどんな脅しもものともせずにご自分の民を助ける能力があることを子供は知っているべきです。(ダニエル 3:8-30)エホバの愛する人々を悪い人たちが傷つけたとしても,エホバはいつでも,受けた傷をいやし,物事をより良い状態に戻すことがおできになります。(ヨブ 1,2章; 42:10-17。イザヤ 65:17)エホバはすべてを見ておられ,悪いことをする人たちのことも,それに抵抗しようと精一杯努力する善良な人々のこともご存じであると子供に確信させてください。―ヘブライ 4:13と比較してください。

蛇のように用心深く

力ずくで子供に性的いたずらをする小児性愛者はめったにいません。むしろたいていの場合,まず子供と友達になろうとします。ですから,「蛇のように用心深く」あるようにというイエスの助言が当てはまります。(マタイ 10:16)愛情深い親の注意深い監督は,子供を虐待から守る最良の手段の一つです。性的いたずらの犯人は,公共の場所に一人でいる子供を探し,まず声をかけて好奇心を抱かせることがあります。(「オートバイは好きかい?」「トラックの中の子犬を見に来ない?」)もちろん,いつも子供のそばにいられるわけではありませんし,子供には一人で行動する自由がある程度必要なことを保育の専門家も認めています。しかし,賢い親は早まって子供に自由を与えすぎないよう注意します。

子供の身近な大人や年上の若者を必ず十分に知るようにし,留守中の子供の世話をだれに頼むかを決める際には普通以上の注意を払ってください。お子さんの気分を悪くしたり落ち着かなくさせたりするベビーシッターは要注意です。同じように,幼い子供に極端に興味を持ち,同年代の友達がいないような十代の若者にも気をつけましょう。保育所や学校は徹底的に調べるようにします。構内全体を見て回り,職員に質問をします。また,職員と子供とがどんなやりとりをしているかじっくりと観察します。子供の様子を見に突然立ち寄ってもよいかどうか尋ねてください。もし許可されなければ,他の施設を探しましょう。―「目ざめよ!」誌,1987年12月8日号,3-11ページをご覧ください。

しかし残念ながら,現実には,どんなに立派な親でも子供の身に起きることをすべて管理できるわけではありません。―伝道の書 9:11。

もし両親が協力すれば,管理できることが一つあります。それは家庭環境です。ほとんどの児童虐待は家庭で起きているので,次の記事では家庭に焦点を合わせます。

a 「目ざめよ!」誌,1992年2月22日号,3-11ページと1992年7月8日号,30ページをご覧ください。

b もちろん子供が非常に幼いころは,親がお風呂に入れたり着替えさせたりしなければならず,そのような時には親が性器を洗ってやります。とはいえ,早いうちに子供に体の洗い方を教えましょう。保育の専門家の中には,可能なら3歳までに自分で性器を洗えるようにさせることを勧める人もいます。

c キスや抱擁といった愛情の表現を求める人すべてにそうするよう子供に強制していると,この訓練が意味をなさなくなると注意する専門家もいます。そのため,したくないことを要求された時には,丁寧に断わるか,何かほかの方法を取るよう子供に教えている親もいます。

助けを求めて叫んだ少年

「エホバへの叫び,少年を性的いたずらから守る」という見出しが1993年5月5日付の米国の新聞「アリゾナ・リパブリック」に掲載されました。この事件で性的いたずらの容疑をかけられている男は銃を突きつけて13歳の少年を誘拐し,自分のアパートに連れ込みました。若者が「エホバ,助けて!」と叫ぶと,男は狼狽して少年を解放しました。その後,男は警察に逮捕されました。

そのような状況下でエホバのみ名を呼び求めることがふさわしいのは確かですが,現在の危機的な「終わりの日」に神の僕が被害者にならずにすむわけではありません。(テモテ第二 3:1-5,13)ですからクリスチャンの親は,見た目がどんなに立派でも,見知らぬ人には必ず注意を払うよう子供を訓練しなければなりません。

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