読者の声
歯科医学の進歩
私はセラミック・スクリューを顎に植え込んでもらいました。これは,「歯科医学におけるめざましい進歩」という記事(1986年11月22日号)で説明されていた,オセオインテグレーションとして知られる過程です。しかし,この治療法は避けるようにお勧めします。1985年に私を診てくださった専門医によると,この治療法はとても完全なものとは言えないので,重い合併症を防ぐには,心身ともに健康な人にのみ用いるべきである,とのことでした。医学誌も,この点で苦い経験をした患者の真実の声を載せるべきだと思います。
C・L ドイツ連邦共和国
体内に異物を植え込む場合にはそれがどんな物であろうと常に注意が必要です。また,失敗の可能性もある程度あります。ご指摘の記事では,チタニウムを用いる治療法が取り上げられていますが,約20年にわたる研究結果によれば,この治療法を用いた場合の成功率は約90%です。チタニウムだけでなく,ビトラス・カーボン(ガラス)やサファイアまたセラミックなども使用されています。当誌は特定の治療法を推奨するわけではありませんが,読者のためにその情報を掲載しました。どのような治療法を受け入れるにしても,生じ得る副作用を事前に注意深く検討するのは良いことです。―編集者。
のぼせ上がっているだけ?
「若い人は尋ねる… のぼせ上がっているだけだって?」の記事(1987年1月8日号)を楽しく読ませていただきました。この記事は若い人々に感情移入をするだけでなく,不道徳な考えを抱くのが間違っていることも警告していました。私は以前,テレビのある連続番組の一女性出演者にのぼせていました。眠れぬ夜が続き,ひどく現実離れのした夢ばかり追いかけていました。しかし最悪だったのは,ファンレターを出した私のもとに,彼女のサイン入りの写真が届いたときです! 自分は恋をしているのだと思いました。次の記事が待ち遠しくてなりません。
W・H 英国
1987年1月22日号の記事もご覧ください。―編集者。
深夜の軽食
「有害な習慣」と題して「世界展望」に載せられた注解(1987年1月8日号)に本当に感謝いたします。その記事によれば,深夜の軽食は有害な場合があり,寝る1時間ほど前に物を食べることが多い人にとっては特にそう言えるとのことでした。私は,消化不良のために睡眠がひどく妨げられるという問題を抱えていたので,『自分の睡眠の型が不規則なものであるのは軽い夜食をとるためだろうか』と考えることがしばしばありました。そして,この記事を読んで,夕食後は軽食をとらない決意をしました。以来,毎晩よく眠れるようになったばかりでなく,余分の報いも得られました。無駄な体重が数キロ減ったのです。
M・G 米国
オウギワシ?
貴誌の1986年11月22日号に,「『ひったくり』の名にふさわしく暮らすオウギワシ」と題する記事がありましたが,その記事の20ページに掲載されていたサンディエゴ動物学協会提供の写真はオウギワシではありません。それはガイアナの書記官鳥です。オウギワシは世界最大のワシです。それなのにか細い足を持つこのヘビクイワシの写真を貴誌が掲載したために,オウギワシは名誉を傷つけられました。
N・R 米国
サンディエゴ動物学協会から次のような手紙をいただきました。「申し上げにくいことですが,貴誌がオウギワシの写真として掲載されたのは,実は書記官鳥(Morphnus guianensis)です。両者は外見が非常によく似ているため,判別にはかなりの眼識が求められます……[当方]の誤認をおわびいたします。当方が提供する写真の鑑定につきましては万全を期すよう心がけておりますが,疑問のある場合には注意を促していただければ幸いです」。―編集者。