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  • 失恋にどう対処したらよいのだろう
  • 目ざめよ! 1993
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目ざめよ! 1993
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若い人は尋ねる…

失恋にどう対処したらよいのだろう

「彼といると特別な気持ちになりました。あんな気持ちになったことは一度もありません。でもそんな時に彼から,ぼくたち別れたほうがいいと思うって言われたんです。わたしの人生はもう終わりだと思いました。昼も夜も泣き続け,食べ物ものどを通らず,眠ることもできませんでした。数か月で15㌔やせてしまい,気管支炎にさえなりました。生きていても何の意味もありませんでした」― レネー。

失恋をして傷ついたことのある人なら,こんな悲しみの声には聞き覚えがあるかもしれません。だれかを好きになったのに,その望みが粉々に砕かれるとはどういうことかよく分かるでしょう。はねつけられたという思いは強烈で屈辱的なものです。その痛みを乗り越えようと闘いながら,「くよくよするのをやめ,その人のことを忘れて,自分の人生を歩むことができないのはなぜだろう」と思うかもしれません。そうするのはそんなに簡単ではありません。

なぜそんなにつらいのか

ある研究によると,恋愛感情のきずなはとても強くなることがあります。親子のきずなと同じくらいになることもあるのです。恋愛感情がそこまで強くなるにはかなりの時間がかかるに違いありませんが,最初から強い感情を感じることもあるでしょう。そのような感情は,電灯のスイッチみたいに,つけたり消したりするわけにはゆきません。そして,聖書の言う「若さの盛り」の時期にある場合,性欲の目覚めに圧倒されそうになるかもしれません。(コリント第一 7:36)そのためボーイフレンドやガールフレンドを失うと,特につらく思うのです。

空想にふける傾向も関係しているかもしれません。ある研究は,若者たちが「失恋で傷つきやすいのは,恋をするとき,相手との将来について空想する傾向があるからだ。この空想には結婚して,子供をつくり,人生の残りを二人一緒に過ごすという夢なども含まれるかもしれない」と説明しています。現実的な根拠がほとんどない場合でも,そうした夢をあきらめきれないことがあります。

それでも愛されている

同じ研究は,「恋人を失うと……自分がだめな人間で無能だと感じることがある」と述べています。ジャネットは昔を思い出してこう言います。「だれも味方になってくれないかのように,落ち込んでしまいます。どうにでもなれという気持ちになります。はねつけられたように感じるのです」。ジャネットと同じように多くの人は落胆し,罪の意識を感じたり,自分はだめな人間だと感じたり,集中力がなくなったりします。自殺した人さえいます。

ですからこの時期は危険な時期でもあります。しかし,「隣人を自分自身のように愛(する)」ようにというイエスの勧めの言葉を忘れないでください。(マルコ 12:31)自分に対する愛をある程度持つのは,必要であると同時にふさわしいことです。一人の人が恋愛感情にこたえてくれないからといって,あなたが愛されない人間だというわけではありませんし,あなたのことを感じがよく魅力的だと思う人がだれもいないというわけでもありません。そうではないでしょうか。あなたを愛してくれる家族や友人がいるのではありませんか。

もっと大切なこととして,神はあなたをどのように見ておられるでしょうか。聖書時代に生きていたレアという女性は,はねつけられたという,本当に強烈な苦痛を感じたに違いありません。夫のヤコブがだまされて自分と結婚したことや,自分よりも妹のラケルのほうを愛していることをよく知っていました。自分が言わば“嫌われて”いると思い,惨めに感じたとしても不思議ではありません。しかし,神はレアに良いところがたくさんあることをご存じでした。それで神はレアにたくさんの子供を授けられ,イスラエルの祭司の家系とメシアを生み出す王の家系の両方が,ラケルではなくレアから生み出されるようになさいました。―創世記 29:30-35。

どれだけはねつけられようとも,神が祝福し,愛してくださるという現実に変わりはありません。宇宙の創造者はみ子があなたのために苦しんで死ぬことを許されるほどあなたを愛しておられることを忘れないようにしましょう。(ヨハネ 3:16)あなたは愛されない人間ではありませんし,もちろんだめな人間でもありません。

別れてよかったと言える場合

失恋は,人生最悪の出来事に思えるかもしれませんが,実は全くその逆かもしれないのです。信じにくいことでしょうが,恋が終わってよかったと言える可能性は非常に高いのです。なぜそう言えるのでしょうか。ほとんどの場合,十代の恋はうまくゆくという保証がありません。若い人たちはまだ成長を続けており,変化しているので,つかの間の欲望や,愛だと思い違いをしているものに振り回されやすいものです。それにもかかわらず毎年大勢の若者が結婚しますが,間違いだったと気づいたときにはもう手遅れです。ある新聞社の管理職に就いている女性は離婚後にこう語りました。「あんなに若く結婚したのは本当に間違いでした。価値観や生まれ育った背景がひどく違っていることが全く分かっていなかったんです」。

十代の結婚が失敗に終わる割合は恐ろしいほど高いのです。今はつらいかもしれませんが,次のことだけは確かです。不幸な結婚をしてしまうほうがもっとつらいことでしょう。子育てを含め,一生続く結婚の責任をすべて果たす準備が本当にできているのか自問してみてください。あなたが愛している人も本当に準備ができていて,円熟しているでしょうか。求愛期間中の破局のほうが結婚した後の破局よりもずっと痛みが少ないことを覚えておきましょう。

神からの原則や道徳規準に敬意を持たない人に夢中になるという間違いをした場合は特に,別れてよかったと言えます。(コリント第二 6:14)シャナは,世のボーイフレンドを持つと道徳上の危険にさらされることをこう述べました。「彼はいつも愛しているよと言ってくれました。でも,そう言っておいてセックスしようと言うんです。わたしはいやだと言いました。そんなことをしてはいけないと分かっていたからです。しばらくすると電話がかかってこなくなりました。毎晩泣きました。彼を失ったことがとてもつらかったんです」。でも,別れたためにシャナが霊的な災難から救われたことは明らかです。

ですから,破局のことを人生の勉強とみなすことができるかもしれません。箴言 22章3節が述べているように,「災いを見て身を隠す者は明敏である。しかし,経験のない者たちは進んで行って,必ず報いを身に受ける」のです。あなたはこの経験からもっと明敏になり,将来問題を避けることができるようになるでしょうか。

感情に対処する

しかし,破局があなたにとって最善のことであったとしても,痛みを感じないというわけではありません。すぐには消え去らない感情をどのように制御できるでしょうか。一つの点として,何も感じないふりをすることは助けにはなりません。ティーン誌は最近この点について取り上げ,「感情から逃げ隠れすることはできません。結局はつかまってしまいます」と述べています。

このことで憤慨したり,ひどく動転したりしたとしても,それは自然なことです。しかし,感情を抑えつけ,毎晩悲しみに暮れて寝床につくようなことはしないでください。聖書の賢明な助言に従いましょう。「憤っても,罪を犯してはなりません。あなた方が怒り立ったまま日が沈むことのないようにしなさい」。(エフェソス 4:26)信頼できる友人に打ち明けましょう。「内密の話し合いのないところには計画のざ折があ(る)」と,箴言 15章22節は述べています。親やクリスチャンの長老たちはこういう時,とても力になってくれるでしょう。こうした人たちも,若かったころ同じようなつらい経験をしていることが分かるかもしれません。

感情に対処するもう一つの助けは,いつも忙しくしていることです。引きこもって孤立してしまい,空想にふけり,生きることに興味を持たなくなりがちかもしれません。ジャネットは,「何もする気になれなくて,眠ってばかりいます」と言います。しかし箴言 18章1節が警告しているように,「自分を孤立させる者は利己的な願望を追い求める。その者はあらゆる実際的な知恵に逆らって突き進む」のです。ですから,その代わりにいつも忙しくしていましょう。正しい道を歩むよう励ましてくれる仲間とまた交わるようにしましょう。

あなたのエネルギーを別の方向に向けるすばらしい方法は,クリスチャン宣教に没頭することです。使徒パウロは次のように書きました。「こうして,わたしの愛する兄弟たち,あなた方の労苦が主にあって無駄でないことを知っているのですから,堅く立って,動かされることなく,主の業においてなすべき事を常にいっぱいに持ちなさい」。(コリント第一 15:58)人生なんてむなしくて意味のないものだなどと感じる必要はありません。他の人に良いたよりを知らせることは幸福と満足をもたらします。―使徒 20:35。

また,しばらくの間は感情の浮き沈みを経験することも覚えておきましょう。落ち込んだ時には,決して乗り越えられないように感じるかもしれません。しかし本当は徐々に良くなっているのです。どんな傷であっても,傷をいやすには時間がかかります。ロマンチックな音楽や感傷的な音楽に浸ったり,過ぎ去った愛について空想にふけったりして回復の過程を遅らせないようにしましょう。エホバの力に頼りましょう。エホバはあなたが経験していることや感じていることをよくご存じです。「エホバは心の打ち砕かれた者たちの近くにおられ,霊の打ちひしがれた者たちを救ってくださる」のです。―詩編 34:18。

前途は明るい

若者としてあなたに与えられた祝福の一つは時間です。学んだり経験を積んだりする時間はたっぷりあります。ですから,この貴重な資産を賢明に用いてください。安定してしっかりした大人になるのに役立つ特質を培いましょう。そうすれば,将来,交際したり結婚したりする時に賢明な決定を下すことができるでしょう。

難しい時期だとしても,このつらい時期は確かに過ぎ去ります。そしてあなたはますます賢くなることでしょう。最初に引用したレネーは,次のように語っています。「今では自分の感情にもっとよく対処できるようになりました。本当に多くのことを学びました。エホバの方法で物事を行なうときに初めて物事がうまくゆくことを学びました」。

[23ページの図版]

自分の好きな人がほかのだれかを好きになるのを見ると本当に傷つく

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