「カードを送りましょう」
「週末は本当に楽しかったわ!」 友人のところから我が家に帰ってくると,くつろいで過ごした楽しい思い出がよみがえってきます。友人はとてもよくもてなしてくれました。それであなたは,感謝を伝えるために「カードを送りましょう」と家族に言います。
早速,店にカードを買いに行きます。するとカードがたくさんあって,どれを選んでよいのか分からなくなってしまいます。『どれにしようかしら』。『どのカードの言葉が一番ぴったりかしら』。そう簡単には選べません。ではいっそのこと,自分でカードを作ってみませんか。
カードを作る
それは思ったより簡単です。必要な物は,無地の紙か薄いカード,それに筆記用具だけです。もちろんメッセージも必要です。好みのデザインをあしらえば,自分らしさも出せます。どんなふうにできますか。では,二つの提案を挙げることにしましょう。
(1)自分の好きな写真を選ぶ。雑誌に載っている風景を切り抜いて,カードに貼ることもできます。ある女性は結婚25周年を祝うのに,斬新なアイディアのカードで夫を驚かせました。夫と自分の小さな写真を切り抜いて,シンプルなカードに貼り付けたのです。このようにして,共に人生を過ごすことができて幸福に感じていることを伝えました。
(2)花を使う。花のデザインは,もうすでに申し分のないものです。押し花にしてからカードに貼れば,楽しさや味わいが加わります。―囲み記事をご覧ください。
どんな飾りにするにしても,一番大切なのはメッセージです。自分でカードを作れば,自分の本当の気持ちを表わす言葉を書くことができます。
適切なメッセージ
昔のソロモン王は,「喜ばしい言葉を見いだし,真実の正確な言葉を書き記そうと努め」ました。(伝道の書 12:10)そのように言葉を選んで書くなら,あなたのメッセージは受け取った人にとって,「銀の彫り物の中の金のりんごのよう」になるでしょう。―箴言 25:11。
相手を喜ばせる言葉を選んでください。誠実な気持ちを伝えるのに,霊感を受けた聖書の言葉を含めるのは良いことです。聖書の言葉は,一番喜ばれるでしょう。
それらの言葉をどのようにカードに書くかによっても,メッセージは伝わります。丁寧で読みやすい字は,送り主であるあなたの人柄をよく表わします。
カードを送るいろいろな機会
結婚式は,新郎新婦が友人や親族を招待したいと思ううれしい行事です。もし披露宴をするのであれば,招待状に開始時間と終了時間を載せることによって,遠方から来る人々に対する気遣いを示せます。
赤ちゃんが生まれた時にもカードを送ることができます。こうして,あなたも赤ちゃんの両親と共に喜んでいることを伝えることができます。
これらの機会に加えて,親切を示してくれた人々に感謝を表わすのは,本当に思いやりのあることです。また,病気の人や入院している人を慰め,愛や関心を示して励ますことができます。元気づけるあいさつの言葉や楽しい写真入りのカードは,憂うつな気持ちや心配を和らげるのに役立ちます。昔の箴言が,「時宜にかなった言葉は,ああ,何と良いものであろう」と述べているとおりです。―箴言 15:23。
遠く離れていても,また近くに住んでいても,愛する人を亡くした人にあなたの同情の気持ちを伝えてください。聖書が差し伸べているすばらしい復活の希望について思い起こさせるカードがふさわしいでしょう。
それで,ほかの人に自分の気持ちを伝えたいと思ったならいつでも,カードを送ってみませんか。もちろん,可能な時にその人と直接話さなくてもよくなるわけではありません。むしろ,それに加えてカードを送れば,親切をもっと示すことができるのです。
[26,27ページの囲み記事]
特別な装飾
装飾に押し花を使うなら,もっと魅力的なカードにすることができます。簡単で,費用もかからず,特別なカードができます。道具もそれほどいりません。
花を集める
□ 摘んでもよい花かどうか確かめる。
□ 雨の日には摘まない。
□ 色あせた花や葉は摘まない。
□ 花を無駄にしない。
花びらが厚い花(イトシャジン,ユリ,ラン)や,扱いにくい形をした花(スイセン,ライラック,大輪のバラ,アザミ)は,きれいな押し花になりません。
押し花にする
□ 吸い取り紙の間に花を入れ,2枚の合板の間に挟み,締め具を使ってしっかり締める。新聞紙を幾らか一緒に挟むと,湿気を吸い取るのに役立つ。花が乾燥してゆくにしたがって,毎日締め具をきつくする。
□ 最低1週間は締め具を緩めない。
□ きちんと押し花になっているかどうか簡単に調べ,必要なら乾いた紙の間に移し変える。
□ もう一度締め具をしっかり締め,乾燥した暖かい場所に二,三週間以上置いてから花を取り出す。
押し花をカードに貼る
□ 最小限の接着剤しか使わない。
□ ピンセットなどを使って,押し花を注意深く扱う。