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目ざめよ! 1993
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創意に富む優れた技師たち

南アフリカの「目ざめよ!」通信員

このページの写真にあるような自然の建造物を見たことがありますか。アフリカの草原では,シロアリの塚をよく目にします。細長い煙突のような形をしていて,高さが6㍍を超えるものもあります。このほか,大きなドーム形の土の塚もあり,ライオンのような肉食獣お気に入りの見張り台になっています。

それぞれの塚の中にはおびただしい数の通路と小室がありますが,それらの小室には数百万もの小さなシロアリが住んでいるようです。ある種のシロアリは自分たちでキノコを栽培し,干ばつの年でさえキノコに水が十分行き渡るよう上手に管理します。どうしてそんなことができるのでしょうか。1930年代に起きたひどい干ばつで南アフリカの幾つかの地方が惨たんたる状態にあった時,生物学者のユージーン・マレー博士はシロアリの行列を二つ発見しました。一つの行列はトンネルの中を下っており,もう一方は同じトンネルの中を上っていました。この小さな生き物たちは,約30㍍もの深さのトンネルをすでに掘り抜き,天然の水源に到達していたのです。こうしてマレーは,シロアリが干ばつの間どのようにキノコ園を上手に潤していたのかを知りました。

マイケル・メインはその著書「カラハリ」の中で,典型的なシロアリの塚は,「世界の動物たちが作る巣の中で最も高度なものであると考えられている。……シロアリたちはみな,湿度100%を達成し,かつ維持すること,また周囲の温度を摂氏29度から31度の間にし,それを保つことに努める。この湿度と温度はキノコにも,シロアリにも適しているのである。……どの巣にも,効果的で完璧な空調設備が備わっている」と説明しています。

では,こうした巣がどのように作られるのかを考えてみましょう。シロアリはごく小さな砂粒を磨き,次にそれをほかの砂粒の上にくっつけてゆきます。一つの塚を作るのに何億粒の砂が使われるか想像してみてください。マレーは自著「シロアリの魂」の中で,「エジプトのピラミッド,ロンドンの地下鉄網,ニューヨークの摩天楼など,人類がこの地球上に築いた最大の建造物も……シロアリの偉業と比べれば……モグラ塚を山と比べるようなものである」と述べ,さらにこう続けています。「体の大きさを考えると,もし人間が,高さ約12㍍のアリ塚を作るのに相当する作業をするとすれば,マッターホルン[スイスにある標高約4,478㍍の峰]ほどの高さの建物を建てなければならないことになる」。

しかし,人間はシロアリからどんな恩恵を受けているのでしょうか。一つには,シロアリは枯れた植物を食べ,多量のゴミを処理してくれます。クルーガー国立公園内の掲示板は,「乾燥した物質を地中に引きずって行くことで,シロアリは火事の危険を減らすだけではなく,下層にある土を肥沃にする」と述べています。

取るに足りないシロアリが,創意に富む優れた技師と呼ばれるに値することを,あなたも認められることでしょう。

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