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  • 誘拐 ― その根本原因
  • 目ざめよ! 1999
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目ざめよ! 1999
目99 12/22 8–9ページ

誘拐 ― その根本原因

誘拐は現代の疫病となっています。しかし,殺人,レイプ,窃盗,子どもに対する性的いたずら,さらには集団虐殺も,同じく疫病のような状況にあります。生活が危険にさらされ,人々が夜の外出をしばしば恐れるようになったのはなぜでしょうか。

このように,誘拐をはじめとする犯罪行為が急増した根本原因は,人間社会に深く根ざした欠陥と関係があります。聖書がほぼ2,000年前にこうした危険な時代を予告していたことをご存じでしたか。テモテ第二 3章2節から5節で予告されていた事柄について考えてみてください。

「人々は自分を愛する者,金を愛する者,うぬぼれる者,ごう慢な者,冒とくする者,親に不従順な者,感謝しない者,忠節でない者,自然の情愛を持たない者,容易に合意しない者,中傷する者,自制心のない者,粗暴な者,善良さを愛さない者,裏切る者,片意地な者,誇りのために思い上がる者,神を愛するより快楽を愛する者,敬虔な専心という形を取りながらその力において実質のない者とな(ります)」。

きっと皆さんは,遠い昔に記録されたこれらの言葉が,現在の状況を見事に描写していることに同意されるでしょう。わたしたちの時代に,人間社会の醜い欠陥が一気に吹き出しました。意味深いことに聖書には,人間の嘆かわしい振る舞いに関するこの描写に先立って,「終わりの日には,対処しにくい危機の時代が来ます」という言葉があります。(テモテ第二 3:1)では,誘拐事件急増の要因となっている大きな社会的欠陥を三つだけ考慮してみましょう。

法の施行の問題

「悪い業に対する刑の宣告が速やかに執行されなかったため,それゆえに人の子らの心はその中で悪を行なうよう凝り固まってしまった」― 伝道の書 8:11。

多くの警察には,犯罪行為の急増に対応できるだけの力がありません。ですから,多くの国において,誘拐は割りに合う犯罪なのです。1996年には,コロンビアの誘拐犯の中で,起訴されたのはわずか2%でした。メキシコでは,1997年に少なくとも2億㌦の身の代金が支払われました。フィリピンでは,小切手による身の代金の支払いさえ受け入れた誘拐犯もいます。

さらに,法の執行機関の腐敗が犯罪の効果的な取り締まりを妨げる場合もあります。メキシコ,コロンビア,旧ソ連の共和国では,エリートで成る誘拐対策チームの責任者が誘拐のかどで告発されています。フィリピンの上院議長ブラス・オプラは,アジアウィーク誌の中で,公式の数字によると,フィリピンで発生している誘拐事件の52%には現役あるいは退役した警察官や軍人が関与している,と述べています。メキシコのある悪名高い誘拐犯は,「市や州や連邦の警察官ならびに検察官に対する賄賂で固められた,公的な保護の壁」で守られていたと言われています。

貧困と社会的不公正

「わたしは日の下で行なわれているすべての虐げの行為を見ようとして自ら引き返した。すると,見よ,虐げられている者たちの涙がある。しかし,彼らには慰めてくれる者がいなかった。彼らを虐げる者たちの側には力があった」― 伝道の書 4:1。

今日多くの人々は,経済的にも社会的にも絶望的な状況にあり,大抵の場合,誘拐を行なうのはそうした人たちです。ですから,貧富の差が絶えず拡大し,まじめに生計を立てるのがとかく難しい世界では,誘拐への衝動が収まることはないでしょう。抑圧が存在するかぎり,誘拐は,耐え難い状況とみなされるものに反撃したり,注意を向けさせたりする手段として用いられることでしょう。

貪欲と愛の欠如

「金銭に対する愛はあらゆる有害な事柄の根で(す)」。(テモテ第一 6:10)「不法が増すために,大半の者の愛が冷えるでしょう」― マタイ 24:12。

歴史を通じて,人々は金銭に対する愛ゆえに極悪非道な事柄を行なってきました。それに,誘拐という犯罪と同じほど,人間の苦痛や悲嘆や絶望感を営利目的で利用する犯罪はほかにないでしょう。見知らぬ人を残忍に扱い,痛めつけ,その家族に何週間も何か月も,時には何年も残酷な試練を経験させるよう人を駆り立てているのは,大抵の場合,貪欲 ― 金銭に対する愛 ― なのです。

明らかに,お金を重視し,人間の価値を踏みにじる社会は,何かがひどく間違っています。こうした状況が,誘拐をはじめ,あらゆる種類の犯罪行為の温床となっていることは疑えません。

これはわたしたちが,聖書の述べる「終わりの日」にいることを意味しているのでしょうか。もしそうであれば,それはこの地球とわたしたちにとって何を意味することになるのでしょうか。誘拐をはじめ,人類が直面している恐ろしい問題の解決策はあるのでしょうか。

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今に始まったことではない

古く西暦前15世紀のモーセの律法は,誘拐犯に死刑を求めていました。(申命記 24:7)西暦前1世紀には,ユリウス・カエサルが身の代金目的で誘拐され,西暦12世紀には,イングランドの獅子心王リチャード1世が誘拐されました。これまでに支払われた最も高い身の代金は,1533年にインカ族が首長アタワルパの解放を求めてスペインの征服者フランシスコ・ピサロに支払った24㌧分の金銀でした。しかし,征服者たちはアタワルパを絞め殺してしまいました。

[9ページの写真]

警察が総力を尽くしているにもかかわらず,誘拐事件は広い地域で発生している

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