ものみの塔 オンライン・ライブラリー
ものみの塔
オンライン・ライブラリー
日本語
  • 聖書
  • 出版物
  • 集会
  • 目 15/9 10–11ページ
  • ヘロドトス

視聴できるビデオはありません。

申し訳ありません,ビデオをロード中にエラーが発生しました。

  • ヘロドトス
  • 目ざめよ! 2015
  • 副見出し
  • 関連する記事
  • 単なる歴史書ではない
  • ヘロドトスの著書の正確さ
  • 読者からの質問
    エホバの王国を告げ知らせるものみの塔 1971
  • 「古代の」歴史家 ― どこまで信頼できますか
    エホバの王国を告げ知らせるものみの塔 1969
  • ご存じでしたか
    エホバの王国を告げ知らせるものみの塔 2010
  • ホフラ
    聖書に対する洞察,第2巻
もっと見る
目ざめよ! 2015
目 15/9 10–11ページ
ヘロドトスの像

歴史のひとこま

ヘロドトス

幾千年も前の人々の生活は,どのようなものだったでしょうか。人々はどんな習慣を守り行なっていましたか。考古学によって幾らか分かるものの,すべてのことが分かるわけではありません。古代の人々が何を考えていたのかを知るには,当時の世界の歴史を記録した書物があれば助けになります。そのような歴史書を記した人がいます。今から2400年ほど前に生きたヘロドトスです。ヘロドトスは西暦前5世紀のギリシャの歴史家で,その著書のタイトルは「歴史」です。

ヘロドトスは,ギリシャ諸国の戦争や,特に西暦前490年および彼がまだ少年だった西暦前480年のペルシャによる侵攻の原因を記録することに着手します。それだけでなく,侵略された各国について,知る限りのことを記しました。

単なる歴史書ではない

ヘロドトスは優れた著述家でした。執筆に情熱を傾け,必要と感じたどんな細かな点も著書に含めました。それまで,連綿と続く歴史上の出来事を保存した国家の公式な記録はほとんど存在しなかったため,そうしたものに頼れなかったことを考えると,ヘロドトスの成し遂げた事柄は注目に値します。

当時,輝かしい偉業を誇らしく述べた記念碑を除けば,歴史の記録はほとんどありませんでした。そのため,ヘロドトスは見聞や伝承,また記録したいと考えた出来事に関する人々の証言に頼りました。広く旅をして情報収集に当たりました。ギリシャ人植民市ハリカルナッソス(現在のトルコ南西部のボドルム)で生まれ育ったヘロドトスは,ギリシャ各地に赴きました。

ヘロドトスは広く旅をして情報収集に当たった

北は黒海や現在のウクライナ地域に当たるスキタイへ,南はパレスチナや上エジプトへ行きました。東はバビロンにまで達したようです。そして西は,現在のイタリア南部の,あるギリシャ人植民市で暮らし,そこで生涯を閉じたと思われます。どこへ行っても自分の目で見,調査し,最も信頼の置けると思った人々からの情報を集めました。

ヘロドトスの著書の正確さ

「歴史」のパピルス断片

「歴史」のパピルス断片

ヘロドトスが記した情報はどの程度正確なのでしょうか。訪れた国々や直接見た事柄に関する知識は,正確だと考えられています。例えば,スキタイ人の王族の埋葬方法やエジプト人のミイラの製造方法など,ギリシャでは知られていなかった慣習についての記述は,考古学者が発見した事柄とある程度一致しています。ヘロドトスが残したエジプトに関する多くの情報は,「その重要性において,その国に関する古代の情報すべてに勝る」と言われています。

とはいえ,多くの場合,ヘロドトスは疑わしい証言に頼らざるを得ませんでした。さらに,当時の人々は,異教の神々が人間の物事に介入すると信じ切っていました。ですから,ヘロドトスの記述すべてが現代の歴史家たちの基準に合うわけではありません。それでも,ヘロドトスは言い伝えと事実を区別しようとしました。聞いた事柄すべてを信じているわけではない,と述べています。情報を精査し比較することによってそうした結論に達したのです。

ヘロドトスが一生をかけて行なった仕事が著書の「歴史」に収められています。ヘロドトスが収集・調査した事柄を記したこの書は,素晴らしい偉業と言えます。

概要

  • 「歴史」という書は,それまでの歴史を幅広く叙述しようと試みている。そのためラテン語の著述家キケロ(西暦前106-43年)は,ヘロドトスを「歴史の父」と呼んでいる。

  • 現代の一著述家は,「歴史」を「不朽の名作」と述べている。「その書には,歴史だけでなく,人類学,地理学,神学,哲学,政治学,そして悲劇が盛り込まれている」。

  • 世界史における重要な意味を持つ時期に,ヘロドトスは,ギリシャや西アジアやエジプトに関する情報をじかに入手し,保存した。

ヘロドトスに対する批評

「今や,[ヘロドトス]を信頼してよいと言えるだけの証拠がある」と古代史家アルナルド・モミリアーノは述べ,こう続けています。「東洋学者たちはヘロドトスを,考古学やヘロドトスの知らなかった幾つもの言語によって精査した。そして,ヘロドトスが自分の見聞きした事柄を正直に記述したことを突き止めた。間違った叙述をしている場合,情報提供者が間違っていたか,彼が全く誤解していたかのどちらかである」。

    日本語出版物(1954-2026)
    ログアウト
    ログイン
    • 日本語
    • シェアする
    • 設定
    • Copyright © 2025 Watch Tower Bible and Tract Society of Pennsylvania
    • 利用規約
    • プライバシーに関する方針
    • プライバシー設定
    • JW.ORG
    • ログイン
    シェアする