ティムナ，II

（Timnah）

1. ユダとダンの境界にあった場所。（ヨシュ 15:1，10; 19:40-43）この場所を，ベト･シェメシュの西約6㌔の所にあり，昔の名の名残を幾らかとどめているキルベト･ティブナという場所と同定してきた人々もいます。しかし，そこからはローマ時代より前の考古学的な遺物は何も発見されていません。ベト･シェメシュの西北西約7㌔の所にあり，ソレクの奔流の谷の南岸に位置しているテル･エル･バターシ（テル･バタシュ）を支持する人も少なくありません。

サムソンは，当時イスラエルを支配していた「フィリスティア人に立ち向かう機会を求めている」時，ティムナにいたフィリスティア人の女性を結婚相手に選びました。彼は都市に向かう途中，ティムナのぶどう園のところでライオンを素手で殺しました。（裁 14:1-6）アハズ王の時代に，フィリスティア人はティムナとそれに依存する町々を奪い取りました。―代二 28:16-19。

2. ユダの山地にあった都市。学者たちはこのティムナを，ギベア（エル･ジャブア）の北西約3㌔の所にあるキルベト･エ･タッバナ（ホルバト･ティブナ）と同定しています。（ヨシュ 15:20，48，57）ユダが自分の羊の毛を刈ろうとしたのは，このティムナの近くだったようです。そしてエナイム（ティムナへの途上にある）で，タマルを娼婦と間違えて，彼女と関係を持ちました。―創 38:12-18。