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エホバの王国を告げ知らせるものみの塔 1956
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ヱホバの證者の近代歴史

その31 御国活動の40年終りてその50年目に入る

イエス・キリストは,ヱホバの右に坐し,『天の御国』の権威を与えられていますが,敵の真只中のその統治は,1954年10月1日頃をもつて,40年間を経過しました。御国の統治は,1914年の世界第一次大戦の最中に始められ,世界第二次大戦以後,御国に敵対する東西両陣営の『冷戦』の最中に,神の御国の統治は,その40年目を迎えました。ある宗教家はその当時発生していた世界の出来ごとから照し合せて恐しい予言を為していましたが,ヱホバの証者は,神の御目的の時と時機とをよく知つていますから,そのような予言に加わらず,御国の奉仕の業をますます拡大しようと,計画し準備をととのえていました。

カナダのケベック州の証者は,この地のカトリック信者に御国の良いたよりを伝道する権利を確立するため,久しいあいだ崇拝の戦を行つてきました。その判決は,1953年10月6日,オタワにおけるカナダの最高裁判所から宣告されました。それによると,ヱホバの証者はケベックにおいて,宗教文書を配布する権利を保証されています。このとき,5名という大多数の判事によつて,この判決が下されました。しかしながら,言論の自由と崇拝の自由の敵は,ケベックにおいても,最高裁判所の決定の適用をいろいろと妨害しました。この行為を取つている者たちは,最高裁判所の判決に不満を抱いているものであり,又鉄の杖をもつて統治しているキリストにも立ち向つている者共です。

1954年3月に,太平洋において新式の水爆が爆発しましたが,ヱホバの証者の未来への見通しは,少しも暗膽たるものになつておりません。それどころか,少しも動揺しないヱホバの証者は,野外へ,一層多くの伝道者を送り,神の設立した御国についての証言を大規模に行いました。同年3月には,アメリカで15万4367名という新最高数の伝道者が野外奉仕を行い,さらに,翌年の4月には,16万9015名の伝道者が報告しました。これは,3月の最高数をしのぐ新しい記録です。ほかの国々でも,増加は行われていました。1954年の奉仕年度の終るころに,全世界で58万498名の伝道者が得られていますが,それは,先年より6万516名の増加です。家から家の伝道で,3分から8分の聖書の話を用い,また,興味ある人々を再訪問する折には,10分か15分の聖書の話を用いる方法が,この頃から,とくに強調されてきました。全会衆は訓練計画を実施し始め,資格ある,経験をつんでいる奉仕者は,奉仕に不規則な人々,あまり効果をおさめていない人々,円熟していない人々を,野外の伝道で個人的に援助し,効果ある方法を教えました。また,『ものみの塔』や『目ざめよ!』の予約を提供することは,勿論,あらゆる機会をとらえて,これらの個々の雑誌を提供するように,注意が払われてきました。

1954年4月3日,1時間と20分にわたる映画『躍進する新しい世の社会』が紹介され,新しい活動が開始されています。この日は,新しい映画が,ブルックリン本部以外の公やけの場所で,初めて映写された日です。ニューヨーク市の巡回大会に参集していた1110名は,これを見ました。今日に至るまでも継続されている,この映画は,実に効果のあることが立証されています。これによつて,人々は,協会の制度の素晴しさ,その施設,野外奉仕,大規模な大会,その円滑かつ効果ある運営,新世社界に働く人々の精神などを,目のあたりに見ることができます。ものみの塔協会の支部事務所の所在している国々で,沢山の人々は,この映画を見て,大きな感銘をうけています。18年間もヱホバの証者の業を禁止している台湾でさえも,この映画は上映されました。1955年の奉仕年度のおわりまでに,註解つきで写されるこの映画を見たものの数は,237万9549名の多きに達しています。

1954年は,大会の点から云つても,特記される年です。1954年の夏,すなわち6月24日のボストン(マサチュセツ州)大会を筆頭に,4日間に亘る地域及び全国大会が全世界で開催されました。6大陸やそのほかの島々はもちろん,パキスタン,タイ,インドネシヤ,南韓国の土地でも,この大会は,開かれています。これら80の都市の大会中に,42万7000名以上の聴衆は,公開講演を聞き,1万4509名は洗礼をうけています。最も大きかつたのは,ベルリン大会で,2万2500名は『人類の危機を救う神の愛』を聞き,1022名は洗礼をうけました。トロント(オンタリオ)の地域大会は,5日間にわたつて行われ,第5日目には,ものみの塔ギレアデ聖書学校の第23回生,116名の卒業式が行われました。新世社会の人々がこれら大会からうけた良い影響は,きわめて明白なものでした。

ペンシルバニヤのものみの塔聖書冊子協会が法人化したのは,1884年の12月13日ですが,それから丁度70年目の記念すべき年,すなわち1954年に,協会は,その事務所を設置するため,ペンシルバニヤのピッスバーグに堂々たる建物を完成しました。1954年の9月4日,協会の理事により献堂式が行われています。つづいて1954年10月1日,金曜日,この会館を用いて,協会の総会がひらかれ,会長がその司会をしました。大講堂には500名を収容できますが,この日の出席者は820名であつたので,建物の地階の小講堂にも人々は坐りました。

神の御国が建設されて,敵の真只中で統治を開始してから,50年目の最初の年は,1955年です。この年の初期の頃に,有名な法律事件が起きています。それは,1月7日,スコットランドのエデンバークにおいて,ロード判事による判決でした。この裁判所の見解によると,ヱホバの証者は宗教団体であるが,協会の開拓者や会衆の僕たちは,1948年制定のイギリス兵役法の適用をうけ得る宗教の『正規の宣教者』ではないというのです。この判決のうちの不当なる部分の再審を上訴しましたが,エデンバークの高等刑事法規の3名の判事は,下院と同様,証者に不利な判決を下しました。それは,1955年7月21日のことです。ここにおいて,協会は,イギリス帝国の最高裁判所である,ロンドンの議院に,この上訴をしております。しかしながら,アメリカのワシントン地区の最高裁判所は,1955年3月14日,ヱホバの証者の3件に有利な判決を下しました。それによると,ヱホバの証者は,この世の実際の武器を取る戦争には,良心的理由から反対するが,この世の戦とは異る『神権の戦』すなわち,神の命ずる戦には,進んで参加するものであることが認められました。これらの理由をもつて,兵役を拒んだが故に有罪を問われていた3名の証者は,無罪になりました。ニュースの電報とかラジオによると,ポーランドにおいて5名のヱホバの証者は,アメリカからのスパイとの嫌疑をかけられ,1955年3月には,幾年もの刑を宣告され,投獄されました。まことに,マルコ伝 13章9節とルカ伝 21章12節とは,この『終りの時』に成就しています。

御国伝道者の野外活動上の規範として,64頁の新しい冊子,『親密一致の伝道』は,1955年1月1日に発表されました。文書の出版を促進するため,とくに雑誌の印刷増加を図つて,ものみの塔協会は,同年の春,新しい工場の建設を開始しました。ブルックリンのこの13階建の工場は,現在の9階建の工場の道路向いに建てられています。この世の全宗教制度への審判として,『キリスト教国それともキリスト教 ―「世の光」はどちらですか?』という題のもとに,厳しい音信が発せられました。1955年4月3日,日曜日,この音信は,せきを切つた水のように,世界にひろがつて行きました。全世界の各地の講演者は,一齊に同じ題の講演をしました。実に30の国語でなされております。講演の終りにあたつて,講演と同じ題の32頁の新冊子が講演者により発表され,出席者全部に1冊ずつ無料で配布されました。1955年2月10日附の会長の手紙によると,この冊子は,10ヵ国語で1000万冊も出版する準備がされましたが,協会の支部は,この音信をひろめることに熱心に働いた為,30ヵ国語で,2100万冊以上も印刷されました。

公やけに新冊子を配布することは,講演終了直後から開始され,幾千人という新しい人々は,初めて,伝道を始めました。このため4月中に,62万5256名という伝道者の新最高数をもち得ることができました。沢山の人々は音信をきき,励まされ,親切な招待をうけて,4月7日,木曜日の晩には,前例のない大多数の人々は,主の晩餐の式に出席しました。全出席者数は87万8303名でしたが,天的御国級の残れる人々である1万6815名のみが,パンとぶどう酒にあずかりました。4月及び5月に,新しい冊子は88の国々で配布されつづけ,僅かの2ヵ月のあいだに天文学的数字の冊子は人々の手に渡りました。ヱホバの証者の証言が禁止されている国々 ― たとえば,ドミニカ共和国,アルゼンチン,スペイン,ポルトガル,東ドイツでさえも,この冊子は配布されました。この『電撃的』配布をなしていた4月は,1月以来の『ものみの塔』予約運動の終る月でした。この1月から4月までの特別運動中には,40の国語の56万2228の新予約は得られています。

つぎに,13の都市で『勝利の御国大会』が世界の注視のうちに開催されていました。60ヵ国以上からの幾千幾万のヱホバの証者は,全部を自費で,それぞれ13の都市へ旅行していました。5日間の大会は,同一のプログラムにしたがつて進められ,大会の最高潮として,協会の会長又は副会長の話した公開講演がありました。その題は,『神の御国の世界支配は近し』です。この連続大会は,週毎に,都市から都市へと移つて行きました。一番最初に行われたのは,6月22日のイリノイ州シカゴ大会で次に,カナダのバンクーブァー,カリフォルニアのロス・アンゼルス,テキサスのデァラス(スペイン語と英語)ニューヨーク市のヤンキー野球場(今回は第3回目)でひらかれています。次に,大西洋を越えて,イギリス・ロンドンのツウイクケンハム,フランスのパリー,イタリのローマ(パリーの最後の3日間と重なる)ドイツのニューレンベルク,ドイツのベルリン(ニューレンベルクの最後の3日間と重なる)へと,大会はつきづきに開催されました。つぎの大会は,スエーデンのストックホルムとネーデルランドのヘーグの2ヵ所で同時にひらかれ,8月25日から28日には,フィンランドのヘルシンキで,連続大会の最後の大会は,開催されました。北アメリカから大西洋を越えて,ヨーロッパの国々へと大会が移つたとき,4500名以上の証者は旅行をし,アメリカの歴史上でもその例のない大移動を行いました。

大会中,公開講演は,9ヶ国で9ヵ国語で行われ,聴衆の総合計は,40万3682名の多きに達しました。洗礼をうけた者の総計は,1万3016名です。大会のあいだ,新しい文書は流れのように世界へと流れ出て行きました。それらは,『ヘブル語聖書新世訳の第二巻』『奉仕者になる資格』『「死後の生存」の聖書的研究』『ハルマゲドンを生き残つて,神の新しい世へ』講演会の話『神の御国の世界支配は近し』などです。『キリスト教国それともキリスト教 ―「世の光」はどちらですか?』の冊子は,4月から,かつてない程に広範囲に配布されていましたが,大会の終了後,各国において,宗教界の牧師や宗教書を出版している編輯主任にあて,ヱホバの証者によつて,郵送されました。冊子をうけとつた人々の反応は,さまざまで,あるものは憤激し,または悲しみ,あるものは,ある程度の賛意を表わし,または,感謝しております。

8月のおわりにおいて,1955年の奉仕年度は終りました。どのようにですか。新世社会とその活動の拡大とは,目ざましいものでした。伝道者数の月平均は158の国々で,57万694名へと上昇しており最高数は64万2929名にまでも達しています。合計6万3636名は洗礼されました。野外奉仕の時間合計は,8582万3250時間で,聖書,書籍,冊子,雑誌,パンフレットの配布も,それぞれよい増加を示しています。また,本奉仕年度中にヤンキー野球場では,ギレアデのものみの塔聖書学校の卒業式が行われました。ギレアデの学校は,1943年の2月1日に創設されていますが,今回の102名の卒業生は第25回生にあたります。ヤンキー野球場で卒業式が行われたのは,これで3回目です。1956年2月12日,日曜日ギレアデの第26回生,106名は,ギレアデの地で卒業式をしました。ギレアデ卒業の宣教者は,全地の100余の国々,島々に出かけて,伝道しています。これら宣教者に加えて,ものみの塔協会は,多くの国々で沢山の特別開拓者を増し,『他の羊』を集める業に拍車をかけています。

1956年の奉仕年度では,制度のより円滑な運営を目指して,いろいろの進歩がすでに見られています。全世界を10の地帯に分割し,協会の77の支部は,この10の地帯のいずれかに属します。各10の地帯は,それぞれ『地帯の僕』が奉仕します。1956年の1月1日,最初の地帯の僕は,支部を検査する,この地帯の僕の仕事を始めました。2月29日,協会の会長は南太平洋と極東方面の協会支部事務所を訪問するため,10週間の旅程で,ブルックリンを出発しました。会長は,証者の大会や会衆やまた一般公衆に,『創造主の下に,すべての人類をひとつとなす』の講演をいたしました。

今日に至るまで,ヱホバの証者は,近代歴史で,不滅の,永久につづく記録を樹立してきました。ヱホバの証者はハルマゲドンに至るまでも,その伝道を続けますから,この記録は,ますますつけ加えられることでしよう。またヱホバの証者は,すべての讃美と崇拝を,生ける真の神にのみ捧げており,全能の神に奉仕できることをこの上ない特権と考えております。

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