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エホバの王国を告げ知らせるものみの塔 1965
塔65 3/15 189–191ページ

「御霊の実」を示した大会

「まったく驚きましたね。こんなことははじめてです。みんな楽しそうですね。それに若い人の多いことといったらどうでしょう」。ブリティシュ・コロンビア州(カナダ)アルバニーの新聞記者は,その地で聞かれた「御霊の実」大会の出席者たちの行いや態度を観察してこう言いました。エホバの証者は,1964年中,この報告が書かれるまでに49ヵ国で231の大会を開きましたが,この大会もその一つでした。この新聞記者が示した反応は代表的なものでした。なぜかというと,これらの大会に集まった人々が,神の御霊の実である,クリスチャンの特質を表わしたからです。

聖書のガラテヤ書 5章22節と23節から主題を得たこれらの大会は,そこに記されているクリスチャンとしての特質を強調しました。「御霊の実は,愛,喜び,平和,寛容,慈愛,善意,忠実,柔和,自制であって……」。この九つの御霊の実はそれぞれ,大会の話の主題となり,その実をどのようにあらわすかが具体的に示されました。

出席者の多くにとって,御霊の実が単なる理論以上のものであることは,彼らの行動によってわかりました。デンマークのロンで大会が開かれていたときのこと,エホバの証者に一度も会ったことのないある家族が,会場を横切って通りました。その時の証者たちの親切な態度に感動して,彼らは4日間ずっと大会に出席し,また家で聖書研究をすることに同意しました。その家族が特に心を動かされたのは,御霊の実が,実際の行いにあらわれていたことでした。

出席者たちは,兄弟愛によって秩序を保ち,協力を憎まず,人種の差別なく他の人に暖かい関心を示しました。外部の人は,そのことに深い感動をおぼえました。スリナムの大会に出席したひとりの看護婦は,「まあ,ブッシュ・ニグロまで歓迎され,席に案内されている」と言いました。イタリアのアレスアンドリアの役人たちは,愛というものがいかに組織の円滑な運営に貢献するかを見て,熱をこめて次のように話しました。「これはすばらしいことです。あなたがたの組織は実にすぐれている。私たちはあなたがたがこんなによく組織されているとは少しも気づかなかった。みなさんの良さがよくわかりました。将来この町でまた大会を開きたい場合は。どうぞお知らせ下さい。喜んで協力します」。

アメリカ・ニューヨーク州シラキューズの大会・観光局の局長は,そこで開かれた大会について次のように書きました。「率直に言って,私はこの程度の大きさの大会で,これほどよく組織され,円滑に運営された大会を知らない。……州立広場の管理人から,ホテル,モーテルに至るまで,われわれの耳にはいるのは最高の賛辞だけである」。真のクリスチャンの愛がなければ,これほど大ぜいの人々が,組織を円滑に運営し,協力し,他の人の所有物を損わぬようにするのは不可能です。

エホバの証者は,はじめてエホバの証者の地域大会が開かれる町に熱意をもって集まりました。出席者たちが,御霊の実を示したためにそれらの町々に与えた影響は,非常によい証言となり,土地の人々はそのために証者に対する態度を改めました。プエルトリコで開かれたある大会のあと,地元の20人の人からなる会衆の家庭聖書研究は25パーセント,御国会館に出席する人の数は200パーセントも急増しました。ジャマイカのオールド・ハーバーの人たちは,わずか800人くらいの出席者しか予定せず,また牧師からは,証者たちに親切にしないようにと言われていました。しかし3000人の秩序正しい出席者たちと,彼らの楽しそうな様子を見て,人々は証者に対する考えを変えました。大会以後,エホバの証者は以前にまして尊敬されるようになり,戸口で彼らの証言を聞く人がふえてきました。

徳を高める話

多くの講演によって,復活,神の民の行動および世俗の職業などにかんして,新しい事柄が示されました。そのため,あちこちで討論がはじまりました。インドネシアのバンドンでは,同じ宿舎に泊っていた20人の証者たちが,新しく聞いた事柄についての討論に夢中になって,夜中の2時まで話しこむということもありました。大会で話されることに対する彼らの鋭い関心は,神のみことばに対する信仰のあらわれです。

道徳的な清さと自制とを率直に強調した「公のしもべの組織を清く保つ」という題の,徳を高める講演については多くの賛辞が聞かれました。パキスタンではとくにそうでした。なぜならパキスタンでは,社会の習慣として,道徳に関するそのような率直な助言はめったに聞かれないからです。スリナムの大会では,ある証者たちが,「エホバの組織が,母親のように私たちを見守っていることが,ほんとうによくわかりますね」と言っていました。外部の人ですら,この話から良い印象を受けました。

フィンランドでは,ある外部の人がこう言いました。「若い人々に対するこれほどすぐれた助言を私はまだ聞いたことがありません。あなたがたの集会に出席したことはまだありませんが,これからは出ることにします」。リーワード諸島のアンチグワ大会で同じ話を聞いたある村人は,「自分の組織のメンバーに対して,エホバの証者のように言える組織は他に一つもない。他の宗教が,あなたの組織と同じほど人々に深い関心をもたないのは残念なことだ」と語りました。このように,この講演は,御霊の実である善と自制を強調することにより,良い感化を与えました。

聖書の質問に答えるプログラムでは世俗の職業において,大いなるバビロン,すなわち偽りの宗教の世界帝国のために働くことが問題として取りあげられ,人々の良心をさぐるものとなりました。レバノンで開かれた小さな大会に出席したある人は,講演者に向かってこう言いました。「そうした宗教組織に関連してどう行動すべきかを教えられることは,私たちにとってはほんとうにありがたいことです」。地球の反対側のニュージーランドでは,英国国教会経営の学校でドイツ語を教え,高級を得ていた一エホバの証者が,大会の翌日その職をやめました。それまで彼女は,良心のとがめを感じながらその学校に勤めていましたが,いまはとるべき道をはっきり示されて,うれしく思いました。他の人々も,職業を変えるべく直ちに手段を講じ,神のみ言葉とその組織の導きを信頼することにより,信仰という御霊の実を示しました。

大会に出席するための努力

大会に出席するために,大きな障害を克服した証者はたくさんいました。そうすることによって彼らは神に対する深い愛を示したのです。たとえばコロンビア(南アメリカ)の証者たちは,ラバ,馬,ろば,バス,ジープ,カヌーに乗って,あるいは徒歩で,モンテリアの大会に出席しました。ある人たちは,バスに乗れるところまで出るのに4日間も歩かねばなりませんでした。また,妻と子供たちをボートとバスで行かせ,自分は費用を節約するために,ラバに乗って2日がかりできた人もあります。

勤めがあるために出席が困難だった人もありました。しかし彼らはその困難を乗り越えました。南ローデシアのある人は,そうした障害にぶつかりました。その人は新しい仕事についたばかりで,休暇を取る資格がありませんでした。なお都合の悪いことに,ウンタリで開かれる大会は,雇い主が全部の従業員を集めて年に一度の在庫調べをする日とぶつかりました。彼はこのことについてエホバに祈りました。そして,雇い主に迷惑をかけないいちばん良い方法は辞表を出すことだと考えました。なぜなら彼は,「御霊の実」大会に出席することを計画していたからです。その決定は,神に対する強い愛と,神のみこころを行いたいという願望から出たものでした。雇い主は辞表を見て心配し,のちにそのエホバの証者と話し合って,仕事を休むことを許しました。

宿舎

大会出席者たちのための宿舎は,はじめのうち見込みがないように思えた場所でも,十分確保することができました。ノルウェーのスパルタ・アンフィでは,「御霊の実」大会のちょうど3週間まえ,出席予定の400人を泊める場所がなくて,ある家具展示会がお流れになっていました。エホバの証者は1000人分の宿が必要でした。それだけの宿泊所を見つけられるでしょうか。ところが彼らは余るほど見つけたのです。しかしそのためには,戸別訪問をして宿をさがす仕事を一生懸念にしなければなりませんでした。土地の証者たちは,ほかの地方から来る兄弟たちのために,心をこめて愛の奉仕をしたのです。

韓国の町々で行なわれた大会のための宿舎の不足は,御国会館や学校の教室,柔道の道場を使うことによっておぎなわれました。男と女は別々の宿舎に収容されたため,家族はわかれわかれになりましたが,証者たちはその不便も忍びました。また,そうすることにより,柔和という御霊の実を示しました。韓国の馬山の証者たちは,戸別訪問を行なって,部屋ではなく,寝る場所を貸してもらうように家の人に頼みました。なぜかというと,韓国のふつうの家庭には,そういう部屋はまずないからです。多くの家庭が,大会出席者のために場所をあけてくれました。このようにして何千という証者のために,わずかの料金の宿泊所を準備することができました。その結果,証者を泊めた親切な家の人たちとの家庭聖書研究がたくさん始まりました。大会中エホバの証者を泊めたことは,家の人にとって,霊的な励ましを得ることになりました。

出席者たちは,御霊の実を示すことにより,自分たちの泊った家の人々に信頼されるようになりました。アメリカ,カリフォルニア州サン・ベルナルジノのあるモーテル所有者は,エホバの証者を泊めるくらい安心なことはないと考え,親かぎを証者に渡して休暇に出かけました。スイスでも多くの家庭が同じことをしました。エホバの証者にかぎを渡して,自分たちは休暇をとって旅行に出かけたのです。

会場の準備

大会を開くための会場を手に入れるにも多くの問題がありました。ある所では,長い間の宗教的反対や誤説を克服しなければなりませんでした。フランスの場合もそうでした。ロレーヌ地方では,エホバの証者の大会が許可されたためしがありませんでした。しかし懸命に努力したすえ,メッツで大会を開いてもよい,という許可を得ました。ただしそれにはいくつか条件がついていました。その一つは,プログラムに関係のある者だけ出席して,外部の者を入れてはいけない,ということでした。そこでエホバの証者はその条件をいれ,その地方の証者たちを教育するための大会を開きました。

メッツで大会を開いている時,警察署長が大会を調査にきました。彼は,その秩序と静粛さに感心し,証者が将来この地方で再び大会を開くことを妨げる理由は見つからない,と言いました。

アフリカのタンガニーカでは,ウンベヤで初めて大会開催の許可が下りるだろう,と聞いて,エホバの証者は喜びました。タンガニーカには855人のエホバの証者がいますが,そのうちの半数以上がこの地域に住んでいます。証者たちは,平和という御霊の実を示すことによって当局からの協力を得ることができました。当局は,土曜日と日曜日のエホバの証者の大会のために試合を中止させてまで,フットボール・スタジアムを無料で貸してくれたのです。また,市議会は持ち運びのできる演壇を準備し,福祉局は,いす400箇を無料で貸してくれました。ウンベヤの役人のこの協力的な態度と,ニュージーランド・ロトルアの役人の態度とは対照的でした。

ロトルアは大会に理想的な場所と宣伝されていましたが,役人はあまり親切ではありませんでした。公会堂には,いすが400箇しかなかったので,さらに1000箇の借用を依頼したところ,当局はそれを拒否しました。新聞によると当局は,破壊的なグループのために「事を容易にする」,という理由からエホバの証者にいすを貸すのを拒否した,とのことでした。愛,喜び,平和,寛容,親切,善,信仰,柔和,節制などの御霊の実を結ぼうと努力している人々を破壊的と見るのは不思議な話です。しかし大会出席者たちはそのために意気消沈することはなく,寛容という性質を発揮して,この反対によって生じた不便をしのびました。彼らは,ロトルアの近辺を何マイルもかけ回って多くの御国会館から,公開講演に出席した1647人を収容するに十分のいすを集めました。

これらの大会で,多くの新しい人々が,エホバへの献身を水のバプテスマによって象徴したことは,非常な喜びでした。231の大会で,合計10672人が,全能の神に奉仕し服従する決意をバプテスマによって表わしました。出席者たちがそのバプテスマを見たことは,公開講演の中で指摘された,善意者にかんする新しい点を理解するのに役立ちました。善意者というのは,神に対して善意をもつ人のことではなく,神に服従し神に奉仕するがゆえに神の善意を受ける人々のことであることが,その講演で説明されました。したがって,1万人以上が,バプテスマによって,神からの善意を得る人々に加わったわけです。

大会で,「『善意の人には平和』それともハルマゲドン ― そのどちらですか」という教訓的なすばらしい講演を聞いた人は合計68万1550名でした。この講演が終わって二,三時間後,神の民は向上した精神をもって家路につきました。彼らは大会によって気を新たにし,出席者たちが御霊の実をあらわしたことから励ましをえました。そして,自分の区域で神の御国を熱心に宣べ伝えるさいにも,その御霊の実を示しつづけることを望んでいます。

[189ページの図版]

寛容

慈愛

平和

喜び

愛

忠実

柔和

善意

自制

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