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  • 聖書は家族生活を向上させる
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エホバの王国を告げ知らせるものみの塔 1969
塔69 11/1 645–648ページ

聖書は家族生活を向上させる

アフリカの小さな村に行ったことがありますか。おそらくないでしょうから,わたしたちがローデシアの小村を尋ねるとき,一緒に行ってみませんか。わたしたちは,聖書の真の知識が人の生活にどんな影響を与えるかを,あなたにお見せしたいのです。

首都ソールズベリを出ると,道路に近いところに,草屋根ののどかな部落が見えてきます。そこからさらに何キロか行くと,黒人だけが住む,「部族信託地」と呼ばれるところに着きます。

わたしたちは,この土地のエホバの証人の会衆の監督の家を訪問します。またなんと暖かい歓迎ぶりでしょう。アフリカの習慣どおり,足腰のたつ人はみなわたしたちのところへきて握手をし,あいさつをします。監督の名前はサムエル,その妻の名前はサラです。どちらも聖書にある名前です。

聖書がサムエルさんとその家族の生活にどんな影響を与えたかを聞かせてもらうために尋ねてきたことを話すと,サムエルさんは,喜んでお話ししましょう,と答えました。

次々に誕生する新興国に関連して,アフリカが新聞をにぎわしていることを知っていたわたしは,「こうした国家的変化はクリスチャンとしての生活に影響しませんか」と尋ねてみました。

彼はこう言いました。「ほとんどありません。しかし新たに独立した多くの国では,たしかに真のクリスチャンに対して迫害が燃え上がっています。それは,彼らが政治活動に参加しないためです。しかしそのような国家主義的な精神は今はじまったものではありません。神の国のことを学ぶまえ,わたしたち一家は部族主義の強い影響を受けていました。分裂と紛争の原因はいつもこの部族主義で,これは解決できないもののように思えました。

「しかし解決はありました。それは聖書からきました。そうです,神の国が全地を治める唯一の政府であるということを学びはじめたときから,わたしたちは部族や国家という障壁を越えて,もっと広い観点から物事を見ることができるようになりました。いまでは,自分がどの部族の者であろうと,どの国に住んでいようと問題ではありません。神の国はまもなく,地上に残された者たちすべてを結合させてひとつの幸福な家族にするということを,わたしたちは知っています。しかもそれが近い将来に行なわれることを期待して待っています」。

「聖書に基づくこの希望は,たしかにあなたの心に大きな平安をもたらすと思います。しかしひとつお聞きしたいことがあるのですが,アフリカにかんする本には,善霊,悪霊を問わず,霊に対する信仰のことが必ず述べられています。そして迷信がアフリカ人の生活を強く支配していると言われます。それはほんとうですか」。

先祖の霊に対する信仰

「あなたが読まれたことはほぼ真実です。アフリカ人も他の国々の人と変わりません。何かを,またはだれかを崇拝する必要を感じています。死者の状態にかんする事実を知らないため,アフリカ人は霊魂不滅という偽りの教理のわなにやすやすと落ちこんでしまうのです。

「もちろんわたしたちは,いまでは,聖書の勉強をしていますから,悪霊つまり悪い霊者どもが,男女の妖術師やまじない師を通じて活動していることを知っています。しかし人が聖書の知識を得るまで,これらの悪霊はアフリカ人の生活に非常に大きな影響を与えるのです。たとえば人々は,先祖の霊をなだめないと,その霊は生きている者を死病にかからせると信じています。実際にわたしは,健康な若い人が魔法をかけられたために病気になって死んだ例を多く知っています。そのようなことをする力を持つのは死者ではなくて悪霊だということを今では知っています」。

「聖書のどのことばから,そのような災いをおよぼすのが死者ではない,という確信を得ましたか」。

「それはたくさんあります。いつもすぐ頭に浮かぶのは,魂は死ぬとはっきり述べているエゼキエル書 18章4節です。それから伝道の書の9章。ここには,死者は無意識であって,なんのわざもせず,知識もないとしるされています。ですからわたしは,死んだ先祖がいま霊界で生きているとは少しも信じていません。仮りにわたしが霊界から災いを受けるとすれば,それは悪霊,つまり邪悪な霊者からくるにちがいありません。わたしの家族は神の国にかんする真理を受け入れてから,迷信や先祖の霊に対する信仰を完全に捨てました」。

「アフリカの人はどんな迷信を信じていますか」。

以前信じていた迷信

サムエルさんは両手を高くさし上げて言いました。「それはたくさんあります。一般的な迷信のひとつに,女と子どもは腰にひもを結んでいないと病気になる,女の場合は不妊症になるというのがあります。この特別のひもを腰に結んでいない赤ん坊を連れた女が,ひもを結んでいる赤ん坊を連れた女に会うと,先の女の赤ん坊は死ぬと信じている人たちもいます。

「またこのようなことをする人たちもいます。棒で特定の木またはかん木の葉を払い落とします。それから裏返しに落ちた葉だけを集め,それを煮,お茶にして飲みます。これは失神の薬です。そしてこの飲み物は特別な力を持つと信じられています。また,妊娠中の女はすき返したばかりの畑を横ぎってはならない,という迷信があります。そのようなことをすれば,死産をするというわけです。しかし,神のことばである聖書のおかげで,わたしもわたしの家族も,いまではこのような迷信に全くわずらわされなくなりました」。

「ところでサムエルさん,あなたはエホバの証人になる前に教会員でしたか」。

「はいそうです。けれどもそのときには,神の国が何をするのか,それがどれほど大切なのかわからなかったものですから,相変わらず自分の部族や自分の国は特別なもの,他よりすぐれたものと考えていました。聖書の真理は今わたしたち家族を一致させましたが,わたしたちが以前もっていた宗教は,わたしたちを結びつけるものではありませんでした。そして,迷信や先祖の霊を信ずる古い異教的な信仰ですが,これは変えなくてもよかったのです。クリスチャンと称しながら,まだそのようなことを信じていました。そのわけで,神の国と地上に対する神のお目的にかんする真理を学んだ時には,多くの点で変化が必要でした。いまではその変化を遂げたことを喜んでいます」。

「どんな面で聖書はあなたの家族生活を向上させたと思いますか」。

家族生活における一致と暖かさ

「いまはもうすっかり変わったと言えます。エホバの証人になる前,わたしは妻のサラを家庭の必需品くらいに考え,彼女が果たすすばらしい役割に気づきませんでした。白状しますと,わたしは彼女を,子供を産んでくれる使用人程度に見ていました。妻に思いやりを示さず,また妻の骨折りや,妻が子供の世話をしてくれることに対して何の感謝も表わさなかったことを思うと,いまさらながら恥ずかしくなります。コロサイ書 3章19節の聖書の助言にわたしは大変教えられました。その聖句は夫に対し,『妻を愛しつづけなさい』とさとしていますね」。

「サムエルさん,あなたは家族生活がすっかり変わったと言いましたね。以前はどんな生活をしていたのかもう少し話してくれませんか」。

「そうですね。妻の父親にロボラ(花嫁金)を渡して妻を手に入れてから,わたしは,これで彼女もわたしのために働く者になったと考えました。われわれ男は自分を妻よりすぐれていると思っていましたから,妻と一緒にすわって食事をすることはありませんでした。また何事か話し合うときにも,妻の同席を許さないのが普通でした。妻は夫に先に食事を出し,それから別の場所で子供と一緒に食事をするのが習慣でした。子どものしつけも妻の仕事でした」。

「でもけさは,あなたとサラさんと子供さんたちが一緒にいてすばらしいですね。サラさん,あなたはまだ何も話してくれませんね。聖書があなたの家族の生活を改善したことについてどう感じますか」。

彼女は考え考えゆっくりと答えてくれました。「聖書のために,わたしたちの家族生活は多くの面で向上しました。一生懸命に働かねばならないのは前と同じですが,以前よりずっと働きがいがあります。わたしたちは今心から愛し合っています。そのために,使徒パウロがコロサイ書 3章14節で言ったとおり,家族の中に強い一致のきずなが生まれました。いまはほんとうに幸福です」。

「サムエルさん,あなたはさきほど,子供をしつける責任を妻にゆだねていた,と言いましたね。家族生活のこの面であなたを変えたのはなんでしたか」。

「わたしは以前,子供のしつけを家族生活の大切な部分とは考えなかったのです。長女のマリアは10歳にもならぬうちから,弟や妹の世話やしつけをほとんどまかされていたかたちでした。そのころわたしは,子供に会うことがあまりありませんでした。子供たちがどうしているか気にもとめず,病気でなければそれでいいと考えていました。時間がなかったというか,まあ結局,子供と時をすごしてくつろぐことを望んでいなかったのですね。仕事のないときには近くに住む男たちのところへ遊びに行って,自家製ビールをあおったものです。この酒宴には妻も時々参加しましたが,そういう時には子供たちはひとりで家にいました。そのような酒宴では,夜がふけてからけんかが始まり,たいへんあと味の悪い思いをしたこともあります」。

「ごめんなさい,サムエルさん。わたしたちの質問が昔のことを思い出させ,いやな気持ちにさせたら許してください。でもわたしたちがもっと聞きたいのは,何があなたにこうした変化をさせたか,ということです」。

「それはもうはばかることなく言えます。聖書の真理について明確な理解を得たためです。わたくしたちは,エホバがご自分の道とお目的を学べるようにしてくださったことを心から感謝しています。わたしたちの家族生活になによりも大きな変化を起こさせたのは,家族のかしらにかんする聖書の真理でした。エペソ書 5章28節,6章4節にしるされている聖書の原則をわたしははっきり教えられ,自分が家族に対し,それまで考えていたより多くの責任を負っていることを悟りました。妻や子供にもっと関心をもたねばならないことも明白でした。そのことを実行しはじめてから,わたしは家族生活が以前より楽しくなったことに気づきました。わたしたちはいま共通するものをたくさんもっています。子供たちはわたしが関心を示したのでたいへん喜びました。これは,わたしが神のことばに従うように進んで必要な調整を行なったことに対して神が祝福してくださったものだと思います。

「また妻も,わたしが子供を導き,必要な懲らしめを与えるという神から与えられた責任を果たすのを,実によく助けてくれました。さきほどお話ししたとおり,わたしは近所の男たちと話したり酒盛りをすることに多くの時間を費やすのが常でしたが,それもいまでは過去のことになりました。もの足りないと思うことはひとつもありません。この家族生活の向上は,家族と楽しみ,くつろぐ時間も与えてくれました。いまわたしはかつての自分がどれだけ多くのものを得そこなっていたかをよく理解できます」。

「あなたが,ご自分の生活に生じた変化について話して下さったことをわたしたちは大変楽しく聞きました。しかしもうひとつお聞きしたいことがあるのですが。わたしたちは村やその周囲の畑の中を通ってきましたが,家の回りにも,畑の中にも,働き盛りの男の人が目につきませんでした。そういう人たちはどこにいるのですか」。

「この村のほとんどの男は町や都会に出て働いています。いなかで働くよりも都会で働くほうがずっとお金になるからです。けれども,聖書の原則を学んで家族の大切さがわかってくると,霊的にもっと平衡がとれてきます。わたしたちの会衆でも,数人が家を離れて働いていました。しかしその仕事をやめてもどり,ここに住むようになってから,霊的にずっと強くなり,家族生活も大きく向上しました。そのためには彼らはエホバにより頼んで実によく努力しました。しかし彼らはそうした変化を行なったことを喜んでいます。いまでは会衆の全部の集会に定期的に出席していますから,わたしたちも喜んでいます」。

訪問の時間はまたたくまに過ぎました。わたしたちは帰らなければなりません。ソールズベリにもどる途中,わたしたちは,もし人々が必要な時間をかけて,聖書がいかに人の生活を向上させるかを考えさえすれば,アフリカ全土の,そして地上のあらゆる国の家族にどんなに多くの善果が生まれることだろうと考えました。

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