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  • 敬虔な良心に動かされて行動する
  • エホバの王国を告げ知らせるものみの塔 1973
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エホバの王国を告げ知らせるものみの塔 1973
塔73 9/15 549–551ページ

敬虔な良心に動かされて行動する

しばらく前のこと,カリフォルニア州のパームスプリングスに住むあるエホバの証人のところへ,その証人の実の兄弟が婚約者を連れて遊びに来ました。夕方が近づくにつれ,証人は,エホバの証人でないその兄弟が,自分の家に一晩泊まり,婚約者といっしょに寝るつもりでいることに気づきました。あなただったらどうしましたか。

証人は困った立場に立たされました。しかし彼は,自分の家の中で,結婚してもいない女性と寝てもらっては困る,と兄弟にはっきり言いました。それを聞いた兄弟は驚くと同時に,エホバの証人は心が狭いと考えてひどく憤慨しました。兄弟もその婚約者も孫がいてもいいほどの年齢でしたし,数日のうちに結婚することになっていたからです。

なぜ証人は,気まずい,不愉快なことになるのを知っていながら,そのような立場を取ったのでしょうか。それは彼に良心があったからです。

良心とは何か

「それがまちがいであることは心の中ではわかっている」とか,「私の内部の何ものかが,それはまちがっていると言うので,あなたの言うとおりにすることはできません」などと言ったことはありませんか。

それを語っていたのはあなたの良心です。良心とは,正邪にかんしてわたしたちが持っている内部的自覚もしくは感覚のことです。神は,この良心の機能を持つ最初の人間夫婦を創造されました。そしてわたしたちはみなその機能をふたりから受け継ぎました。正しく訓練された良心の命令に故意にそむかないようにするのは賢明なことです。なぜでしょうか。

なぜなら,結果として,わたしたちの道徳的感覚もしくは良心が害されるか,あるいは完全にそこなわれてしまう恐れがあるからです。良心が「焼き金」で焼かれたようになる恐れがあるからです。(テモテ前 4:2,新)そうなると,正邪に対するわたしたちの内部的感覚は正しく働かなくなります。したがって,もはやわたしたちを正しく導くことをしなくなります。しかしわたしたちはそういうことが起きないようにすることができます。

神の道徳律に敏感でなければならない

エホバ神は,聖書にしるされている義の律法と原則をわたしたちに与えることによって,わたしたちが良心を強化できるようにしてくださいました。わたしたちがこの備えを感謝する理由は十分にあります。わたしたちはこれらを勉強することができ,そして良心は,生じてくる種々の状態にそれらを適用することができます。このようにしてわたしたちは,神を喜ばすことを行なうよう,良心によって動かされるのです。

聖書の勉強をするとき,人は神の律法が淫行や姦淫を禁じていることを学びます。(ヘブル 13:4。コリント前 6:9,10)前述の証人はその律法に対して敏感だったのです。彼の良心は少しでも淫行に加担することを ― 自分の家の中でそれを許すことによって淫行を実際に大目に見ることを許さなかったのです。神の律法をほんとうに愛するようになった人たちは,そういう考えを持つようになるのです。

2,3年前のこと,中央アメリカのホンジュラスで,下宿屋を経営しているある婦人がエホバの証人と聖書の勉強をはじめました。そのうちに彼女は,良心がいたむ,と言い出しました。なぜでしょうか。それは男たちが彼女の旅館を連れ込み宿のようにして利用していたからです。新たに得た神の律法に対する愛のゆえに,その婦人は,自分の家を不道徳な目的のために使わせるのがいやになりました。

そこで彼女は,不道徳を目的とした宿泊はだれであろうと片端から断わりはじめました。各へやに,「お客様へ。この家族旅館にご協力くださいますようお願いいたします。売春婦の連れ込みはかたくお断わり申し上げます」と書いた札をかけました。以前のひいき客はこなくなりました。しかし,商売が下火になったのは一時の間だけで,まもなく上品な家族が彼女の旅館を定宿にするようになりました。

もしわたしたちが,普通に不道徳な目的のために使われる場所で雇われて働いているとしたらどうですか。もちろん世間では淫行や姦淫が盛んに行なわれており,聖書は淫行者たちとの交わりを完全に断つことは不可能であることを示しています。(コリント前 5:9,10)しかし,もし自分の働いている所で不道徳なことが行なわれているのを知ったなら,それどころかひどい状態であるなら,そして自分の良心と霊性が危険になりつつあるのを感じるならどうですか。

そのような場合にはエホバの証人たちは職業を変えています。1972年4月のこと,3人のエホバの証人の女性は,ペンシルバニア州,オークフォードの,新しく開店したモーテルで,メイドとして働き始めました。そのうちに彼女たちは,同じ男たちがちがう女を連れてたびたびモーテルに来ることに気づきました。「わたしたちは良心の責めを感じるようになりました」と証人のひとりは話しました。3人ともその職場を去りました。

あなたは個人として,神の道徳律をどのように考えていますか。そのような問題にかんして,あなたの良心はどれほど敏感ですか。

損失に甘んじる

明らかな良心を保つためには,物質面で損をすることもいといませんか。映画とテレビに出ていたある若い女優はそうでした。

彼女はエホバの証人になったあと,ついに女優をやめてしまいました。役柄によっては,自分の夫でもない男たちを抱擁したり,キスしたりすることがしばしば要求されました。「私はそれを続けることができなくなりました。自分の夫以外の男たちに恋をしかけるところを銀幕の上で見られながら,どうして神のことばの高い原則を他の人びとに教えることができるでしょうか」と彼女は言いました。

ニューヨークのある広告代理店のひとりのコピライター(広告文案を書く人)は,巻きたばこの広告の仕事を断わりました。それから小型の葉巻きが発売され,女性を刺激してそれを吸わせるような広告文を書くように頼まれました。しかし彼女はそれも断わりました。「これを断われば失職するかもしれませんが,たとえそうなっても,健康に有害な品物の広告に少しでも関係することは,私の良心が許しません」と彼女は説明しました。

状況は少しちがいますが,ニューヨーク市のある大きなデパートの女店員は,クリスマスのシンボルで装飾されたコサージュ(小さな花束)を胸につけるのを断わりました。売場監督は,もしそれをつけないなら,解雇の手続きをすると言いました。その女店員は事務所に行って,そのコサージュをつけて異教色の濃いお祭り気分にひたることを自分の良心が許さない理由を説明しました。経営者は納得し,彼女は解雇されずにすみました。

すべての事において正直でなければならない

真のクリスチャンはパウロと同じように感じます。彼は言いました。「わたしたちは正直な良心をいだいていると信じています。すべてのことにおいて正直に行動したいと願っているからです」。(ヘブル 13:18,新)あなたの良心は,あなたが正直に振舞うようにあなたを動かしますか。

2,3年前のこと,ニューヨークのある大きな広告代理店のアート・ディレクターがエホバの証人になりました。その人は以前,直接仕事に使ったのでもない費用まで加えて,経費を水増ししていました。「これはごく普通に行なわれることで,予期されていると言っていいほどのことです。しかし聖書の原則を学んでからは,良心がそれを許さなくなりました。ということは,実際に自分の給料を自分で減らすことを意味しました」と,彼は説明しています。あなたはそういう問題をどのようにみますか。

不正直なことをさせようとする圧迫は,時にたいへん強いことがあります。27歳のあるエホバの証人は昨年の初め,ニューヨーク生命保険会社の一代理店に勤め始めました。就職した最初の月の終わりに,彼女のその月の所得額が記載された1枚の書類を渡され,それに署名するように言われました。しかしその数字は実際に受け取った額より25%大きいものでした。彼女は不審に思いました。

しかし,まもなく,それは彼女の雇い主が秘書の費用を埋め合わせるためのお金を受け取ったものであることがわかりました。ですから,彼女の給料が実際より高く報告されたということは,雇い主のポケットにたくさんのお金がはいったということでした。どうしたらよいでしょうか。その書類に署名するのは不正直な行為です。聖書で訓練された良心に反します。そうかといって,もし署名しなければ職を失うかもしれません。自活しながらクリスチャンの奉仕を行なうためには,職を失うわけにもいきません。

その婦人は勇気を奮い起こし,雇い主のところへ行って,「私はこの紙に署名することはできません」と言いました。

「なぜできないのか」と,雇い主は問いただしました。

「正直なことではないからです。私はこんなにたくさんの給料をいただいてはいません」と,彼女は答えました。

「しかしこれは仕事上の標準的なやり方だ。だれもがやっていることだ」と言い主は主張しました。

「しかたがありません。私には署名できません」と彼女は答えました。

雇い主はひどく怒り,彼女をしかりつけました。しかしその後いすに身を沈め,長時間思いにふけっていたようでした。そして最後に,「そうだ,君の言うことは正しい。われわれは正しいやり方でいこう」と言いました。

自動車を修理する場合にも不正直なことがよく行なわれます。あるエホバの証人は,ユタ州のオグデンにあるキャデラックとオースモビールの自動車修理場のサービス・マネージャーとして新しく雇われたときに,その問題に直面しました。証人はそのことを次のように話しました。「その整備士は伝動装置を修理していましたが,余分の金をもうけるために,余分の修理費を請求しました。私がそのことについて尋ねると,彼は,そんなことはだれにもわからないし,会社はもうかるんだ,と言いました。私は彼に,そのような不正直なことは許すわけにはいかない,と言いました。

「すると整備士は腹を立て,経営者のところへ行って起きたことを告げました。私は事務所へ呼ばれ,その整備士のいるところで事情を聞かれました。それで私は,自分はそういう取り引きにはいっさい関係を持ちたくない,そういうことをするような人は会社のために盗みを働くかもしれないが,会社から盗むこともするかもしれない,と経営者に話しました。すると経営者はにっこり笑って,『君のその正直さと高潔な主義はすばらしいと思う。だからこそ君にこの仕事をしてもらいたかったんだ』と言いました」。

あなたはどんな良心をお持ちですか。神のことばである聖書の教えに敏感な良心に動かされて行動しますか。もしそうであれば,罪悪感にさいなまれることはなく,真の満足と心の平和を楽しむことができるでしょう。そして神を喜ばすことを行なうように常に導かれるでしょう。そのことは最後に,神の正しい新しい事物の体制のもとで尽きることのない命を得るという神の祝福にあずかることを意味するでしょう。

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