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エホバの王国を告げ知らせるものみの塔 1977
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「消滅」した,チベットの宗教

● 「政府当局の無神論は,遠いチベットの宗教を消滅させた」とスミソニアン誌は伝えています。20年余り前に共産主義者がこの地方の実権を握って以来,昔は支配的であった仏教が事実上一掃されてしまいました。

同誌の通信員はこう伝えています。「チベットにある5,000の仏教寺院のうち,活動しているものは12ほどにすぎない。残りの寺院は倉庫として利用されているか,さもなくば廃虚と化している」。チベットの首都ラサの郊外にあるドレパング大寺院は,一時チベット仏教の中心地として栄え,1万人ほどの僧がそこに住み込んでいましたが,今日ではわずか300人ほどが住んでいるにすぎず,新しい僧が募集されることもありません。

聖書の預言は,わたしたちの時代に,キリスト教世界を含む世界の諸宗教が同じような運命をたどることを予告していました。世界の諸宗教は,聖書の中で描画的に,「大いなるバビロン,娼婦たちと地の嫌悪すべきものとの母」として描かれています。さらに聖書は,この世の政治的な分子が「娼婦を憎み,荒れ廃れさせて裸にし,その肉を食いつくし,彼女を火で焼きつくす」いきさつをも記録しています。―啓示 17:5,16。

この点を考えると,「わたしの民よ,彼女の罪にあずかることを望まず,彼女の災厄をともに受けることを望まないなら,彼女[バビロン的な偽りの宗教]から出なさい」という神の警告の言葉は命を救うものであると言えます。―啓示 18:4。

テレビなしで向上する

● 自宅のテレビが壊れてからしばらくして,日本の一主婦は,読売新聞に次のような投書を寄せました。「七歳と五歳になる二人の息子の生活様式は,それ以来著しく変化しました。テレビが壊れるまでは,息子たちは夕食後テレビにかじりついていました。そして,いくら本を読むよう勧めても耳を貸そうとしませんでした。しかし,こうしてテレビが壊れてみると,息子たちは読書にかなり熱を入れるようになりました」。

この母親は次のようにも述べています。「中でも驚かされたのは,五歳になる息子が10日ほどでかなを覚えてしまったことです。今では,田舎のおばあちゃんや友だちに自分で葉書きを書けるようになりました」。この主婦はさらにこう付け加えています。「息子たちはテレビを見て育ってきたようなものでしたから,最初のうちテレビが見られないことに文句を付けていましたが,今ではもう文句を言いません」。自分の子供たちのテレビを見る習慣を注意深く制限した結果,子供の振舞いや学業が向上したことを認める親は少なくありません。

子供たちは大抵の場合,自分の見たことを模倣します。そして,子供たちがテレビで見る事柄の大半は,暴力や不道徳と関係しています。この点に関して,米国の全国PTA協議会の一役員は,「テレビに映し出される暴力と,子供たちの間に見られる攻撃的で粗暴な振舞いとの間には因果関係がある」と言明しています。

ゆえに,賢明な親は,子供たちの思いに入る精神的な糧を注意深く制限することでしょう。子供が成長してからどんな大人になるかは,子供がどんな精神的な糧を取り入れるかにかなりの程度左右されるからです。神の言葉はこう諭しています。「わが子よ,わたしの知恵にぜひ注意を払いなさい。わたしの識別力に耳を傾けなさい。それは思考力を守るためである」― 箴 5:1,2,新。

マリファナは飛行士に悪影響を及ぼす

● 七人の職業パイロットと三人の自家用機のパイロットは,マリファナを吸うことが飛行能力にどんな影響を及ぼすかを調べる実験に参加しました。「実験の結果は驚くべきものであった」とデンバー・ポスト紙は伝えています。

マリファナを吸った後,飛行士たちは航空機操縦模擬装置で試され,その反応はビデオ・カメラで記録されました。マリファナが原因となって,「大小様々なミス,高度および方角の逸脱,そして無線飛行上のミスなどが多く見られるようになった」ことを,その調査は示しています。自動車の運転技術に関する実験でも,同様の結果が得られています。

ですから,マリファナの使用は精神をゆがめます。確かに人々は,マリファナを使って,“興奮”状態を作り出し,“いい気分”になろうとします。そうであれば,マリファナが精神と肉体を汚し得ることに疑問の余地はありません。その理由で,そして神のみ言葉が次のように述べているのでなおのこと,クリスチャンはマリファナの使用を全く避けるのです。「肉と霊のあらゆる汚れから自分を清め……ようではありませんか」― コリント第二 7:1。

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