1987年の「エホバへの信頼」地域大会にご出席ください

「エホバへの信頼」！ 1987年の地域大会のための何と優れたテーマなのでしょう！ 確かに，わたしたちはエホバに依り頼んでいるため，世の人々からは目立った存在となっています。他の人々はみな自分の富，知恵，力，あるいは政治･宗教面の支配者や指導者に頼っています。しかし間もなく，そのような信頼はすべて苦い失望に変わるでしょう。―詩編 146:3，4。

だれかに，あるいは何かに頼るということはどういう意味でしょうか。辞書の執筆者たちによれば，「信頼とは，何かに，あるいはだれかに全く安心して寄りかかることを意味して」います。a そうです，わたしたちは信頼という語についてそのように感じています。わたしたちは全く安心してエホバに依り頼みます。

エホバに依り頼むことの重要性については，神の言葉の中で頻繁にわたしたちの注意が促されています。詩編作者たちは，「しかしわたし自身は，エホバに依り頼むのです」とか，「エホバよ，わたしはあなたに信頼を置きました」とか，自分がエホバに依り頼んでいることを繰り返し述べています。それら詩編作者の言葉は，わたしたちの王国の歌の中の一つの歌の歌詞を思い起こさせます。「エホバ，我が神。避け所よ。我ら宿らん，み手の陰に。……エホバ，我が盾，我が避け所よ」。―詩編 31:6，14。

聖書は，神に信頼を置くよう幾度も命じています。「エホバに依り頼み，善を行なえ」，「心をつくしてエホバに依り頼め。自分の理解に頼ってはならない」とあります。（詩編 37:3。箴言 3:5）神の言葉はまた，エホバの忠実な僕たちが，重大な危険に遭遇していた時に，エホバに信頼を置いたがゆえに報われたことも告げています。ヒゼキヤ王，エベド･メレク，3人のヘブライ人とダニエルなどはその例です。―列王第二 18:5。エレミヤ 39:18。ダニエル 3:28; 6:23。

わたしたちはエホバに依り頼んでいることをどのように示したらよいのでしょうか。一つの方法は，エホバを知るようになり，み言葉を受け入れることです。イエスは一つのごく簡単な方式を示してくださいました。すなわち，「ですから，王国と神の義をいつも第一に求めなさい。そうすれば，これらほかのものはみなあなた方に加えられるのです」という言葉です。そうです，わたしたちは，心をつくしてエホバに依り頼むのであれば，生活の中で神の王国の関心事を第一にし，廉直な行ないを求め続けることでしょう。―マタイ 6:33。

エホバに対する信頼が強いものでなければならないのはなぜでしょうか。それは，わたしたちがあらゆる方面から圧力を受けているからです。あからさまな迫害を受ける人もいれば，悪行への誘惑を受ける人もいます。さらには，どれほど神に依り頼んでいるかということが，忍耐の必要な状況下で試される人もいます。今度の地域大会は，エホバがこの末の日に備えてくださっている多くの助けの一つです。

今年の大会は，三日間全日の大会になります。プログラムは，それぞれの話の長さに調整が加えられて，昨年提供されたものと実質的には同じ量の資料が含まれることになります。プログラムのどの面も，それが提供される目的は，エホバが現在用いておられる，目に見える組織に対する信頼を強めるだけでなく，エホバへの信頼を強めることにあります。わたしたちはそのことを確信できます。

では，エホバのクリスチャン証人の一人一人は，各地で開かれる大会の少なくとも一つには出席する決意をしましょう。お子さんを連れて出席なさってください。第1日の朝の開会の歌と祈りに間に合うように到着し，最終日午後の閉会の歌と祈りまでとどまるようにしましょう。聖書，歌の本，ノート，筆記用具を準備しておいでください。歌や祈りも含めて，提供される事柄の精神に溶け込んでください。話されている事柄によく注意を払い，また，いつでも自分の身繕いや行ないをとがめられるところのないものにしましょう。

「惜しみなくまく者は豊かに刈り取る」という聖書の原則は，「エホバへの信頼」地域大会に出席するわたしたちに当てはまります。わたしたちは，全部のプログラムから吸収しようと熱心に努めれば努めるほど，多くの祝福をこの大会を通して受け，同時に自分自身が他の人への大きな祝福となるでしょう。―コリント第二 9:6。

[脚注]