エホバがあなたの計画を成功させてくださいますように

1. 若い人たちはどんなことを決めなければなりませんか。でも心配しなくてよいのはなぜですか。（冒頭の写真を参照。）

若い皆さん，旅行は好きですか。旅行に出かける時にはまず行き先を決めると思います。人生も旅のようです。行き先を決めるのは若い時です。もちろん，この旅の計画を立てるのは簡単ではありません。ヘザーはこう言います。「将来どうするかを決めるのは，ちょっと怖いです」。でも心配しないでください。エホバはこう言っておられます。「恐れてはならない。わたしはあなたと共にいるからである。周りを見回すな。わたしはあなたの神だからである。わたしはあなたを強くする。わたしはあなたを本当に助ける」。（イザ 41:10）

2. エホバは，あなたに幸せになってほしいと思っておられます。どうしてそう言えますか。

² エホバは将来の良い計画を立てるよう勧めておられます。（伝 12:1。マタ 6:20）あなたに幸せになってほしいと思っておられます。自然の美しい景色，心地よい音，おいしい食べ物などは，その証拠です。皆さんを気遣い，最高の生き方を教えておられます。神はご自分のアドバイスに従わない人々のことを喜ばれません。こう述べておられます。「あなた方は……わたしの喜ばないことを選んだ[の]である。……見よ，わたしの僕たちは歓ぶが，あなた方は恥をかく。見よ，わたしの僕たちは心の良い状態のゆえに喜び叫ぶ」。（イザ 65:12-14）わたしたちが人生で良い選択をするなら，エホバは栄光をお受けになります。（箴 27:11）

幸せにつながる生き方

3. エホバはどんな生き方を勧めておられますか。

³ エホバはどんな生き方を勧めておられるでしょうか。幸せになるには，神について知り，神に忠実に仕えることが必要です。人間はそのような者として造られました。（詩 128:1。マタ 5:3）食べたり飲んだり子どもを産んだりするだけの動物とは全然違います。神はあなたがもっと高い目標を持って生活し，幸せになることを願っておられます。エホバは「愛……の神」，「幸福な神」です。人間を「ご自分の像」に造られました。（コリ二 13:11。テモ一 1:11。創 1:27）神の愛に倣うなら幸せになれます。聖書には「受けるより与えるほうが幸福である」と書かれています。あなたは「本当にそうだな」と感じたことがありますか。（使徒 20:35）これは人生の基本的な真理です。ですからエホバはあなたに，神を愛し人を愛する生き方をしてほしいと思っておられます。（マタイ 22:36-39を読む。）

4，5. イエスはなぜ幸せでしたか。

⁴ イエス･キリストは若い皆さんにとって完全な手本です。子どものころは遊んだり走り回ったりしたことでしょう。聖書も「笑うのに時がある。……跳び回るのに時がある」と述べています。（伝 3:4）また，イエスは聖書を勉強してエホバへの愛を強めました。12歳の時，神殿の教師たちはイエスの「理解力と答え」にびっくりしました。（ルカ 2:42，46，47）

⁵ 大人になってからはどうでしたか。イエスは神から与えられた仕事を行なっていたので幸せでした。「貧しい者に良いたよりを宣明」し，「盲人に視力の回復を宣べ伝え」ました。（ルカ 4:18）詩編 40編8節にはイエスの気持ちがこう表現されています。「わたしの神よ，あなたのご意志を行なうことをわたしは喜びとしました」。イエスは天の父について人々に教えることが大好きでした。（ルカ 10:21を読む。）ある女性に正しい崇拝について教えた後，弟子たちにこう言いました。「わたしの食物とは，わたしを遣わした方のご意志を行ない，そのみ業をなし終えることです」。（ヨハ 4:31-34）神を愛し人を愛したイエスは幸せでした。あなたもそうなれます。

6. 経験豊かな兄弟姉妹に自分の将来について相談するとよいのはなぜですか。

⁶ 多くの兄弟姉妹は，若いころに開拓奉仕を行なって，幸せな日々を送りました。そのような兄弟姉妹に自分の将来について相談してみるのはどうですか。聖書にも「内密の話し合いのないところには計画のざ折があり，助言者の多いところには達成がある」と述べられています。（箴 15:22）兄弟姉妹は，全時間奉仕を通して人生に役立ついろいろなことを学べる，ということを話してくれるでしょう。イエスは天でエホバから多くのことを教えられました。地上で宣教を行なっている間も，様々なことを学びました。例えば，人々に良いたよりを伝える喜び，苦しい時にもエホバへの忠誠を保つ喜びなどです。（イザヤ 50:4を読む。ヘブ 5:8; 12:2）では，全時間奉仕をするとどんな喜びを味わえるでしょうか。

人々を弟子とする仕事は楽しい

7. 多くの若い人が，人々をキリストの弟子とする仕事を楽しいと感じているのはなぜですか。

⁷ イエスは，「行って，……人々を弟子とし，……教えなさい」と命じました。（マタ 28:19，20）これはとてもやりがいのある仕事，エホバに栄光をもたらす仕事です。どんな仕事でも，上手になるまでには時間がかかります。十代の時に開拓奉仕を始めたティモシーという兄弟はこう述べています。「全時間奉仕ができてうれしいです。エホバへの愛を表わせるからです。最初のころは研究生がいませんでした。でも別の会衆に移動した後，1か月以内に研究を何件も取り決めることができました。集会に来るようになった研究生もいました。独身の兄弟のための聖書学校aに2か月間出席した後，新しい会衆に割り当てられましたが，そこでは4件の研究が取り決まりました。わたしは聖書について教えるのが大好きです。人々が聖霊の力によって変化する様子を見ることができるからです」。（テサ一 2:19）

8. ある若い人たちは，多くの人に伝道するためにどんな努力をしていますか。

⁸ 外国語を学んでいる若い人たちもいます。米国のジェイコブはこう言います。「7歳の時，クラスにベトナム人の友達がたくさんいました。それで，エホバについて伝えたいと思い，ベトナム語を学ぶことにしました。『ものみの塔』の英語版とベトナム語版を比べて勉強しました。近くのベトナム語会衆の人たちとも友達になりました。18歳の時に開拓奉仕を始め，その後，独身の兄弟のための聖書学校に行きました。今はベトナム語の群れで奉仕していますが，長老はわたし1人です。聖書学校で学んだことがとても役立っています。多くのベトナム人は，わたしがベトナム語を話せることに驚きます。よく家に上げてくれますし，研究に応じる人も大勢います。バプテスマを受けた人たちもいます」。（使徒 2:7，8と比較。）

9. 人々を弟子とする仕事からどんなことを学べますか。

⁹ 人々を弟子とする仕事を通して多くのことを学べます。勤勉さや計画性，コミュニケーション･スキルが身に着きます。相手の感情を思いやりながらも確信をこめて話せるようになります。（箴 21:5。テモ二 2:24，脚注）でも特にうれしいのは，自分も聖書をよく理解でき，信仰が強まることです。神と共に働くとはどういうことかも学べます。（コリ一 3:9）

10. 関心を示す人が少ない区域でも，人々を弟子とする仕事を楽しめるのはなぜですか。

¹⁰ 良いたよりに関心を示す人が少なくても，人々を弟子とする仕事を楽しめます。この仕事はチームワークです。会衆の人たち全員で誠実な人たちを探しています。実際に弟子になる人を見つけるのは1人の奉仕者かもしれません。でも，みんなで協力して探した人なので，その人がクリスチャンになったことを一緒に喜べます。例えば，ブランドンという兄弟は関心を示す人が少ない区域で9年間開拓奉仕をしました。こう述べています。「伝道が大好きです。エホバが与えてくださった仕事だからです。高校卒業後，すぐに開拓奉仕を始めました。会衆の若い人たちを励ますのは喜びですし，若い人たちが頑張っている姿を見るのもうれしいです。独身の兄弟のための聖書学校を卒業後，新しい割り当てを受けました。わたしはまだこの区域でバプテスマまで援助できた人はいません。でも他の兄弟姉妹は何人かの人たちをバプテスマまで援助できました。この仕事に打ち込んできて良かったと思います」。（伝 11:6）

どんな奉仕の機会があるか

11. 多くの若い人はどんな奉仕を楽しんでいますか。

¹¹ エホバに仕える機会はいろいろあります。例えば，多くの若い人たちは，王国会館建設の奉仕を行なっています。今でもたくさんの王国会館が必要とされています。この奉仕はエホバに栄光をもたらす神聖な奉仕です。自分も幸せになれます。他の奉仕と同様，仲間の奉仕者たちと一緒に働くのは楽しいことです。建設奉仕からもたくさんのことを学べます。安全に気を配ること，勤勉に働くこと，監督たちに協力することなどです。

12. 開拓奉仕をしていると，他のどんな奉仕の機会が開かれるかもしれませんか。

¹² ケビンという兄弟はこう言います。「小さいころから，いつか全時間奉仕者になりたいと思っていました。19歳の時，念願の開拓奉仕を始めることができました。生計を立てるため，建設業の兄弟のところでパートタイムの仕事をし，屋根材や窓やドアの取り付け方を学びました。その後2年ほどハリケーンの救援チームで奉仕し，王国会館や兄弟たちの家の再建を手伝いました。また，南アフリカで建設奉仕者が必要だと聞き，申し込みました。今，アフリカ各地を移動しながら，数週間に1軒のペースで王国会館プロジェクトを行なっています。建設グループは家族みたいです。一緒に寝泊まりし，一緒に聖書を研究し，一緒に働きます。毎週，地元の兄弟たちと伝道するのも楽しいです。小さいころの目標を達成し，想像以上の喜びを味わっています」。

13. ベテルで奉仕する若い人たちはどんな喜びを味わっていますか。

¹³ 若いころから全時間奉仕を目標にし，今ベテルで奉仕している人たちもいます。ベテルは素晴らしい場所です。ベテルの仕事はすべてエホバへの奉仕だからです。ベテル家族は聖書や出版物を生産し，人々が真理を学ぶのを助けています。ダスティンというベテル奉仕者はこう述べています。「9歳の時に全時間奉仕者になる目標を立て，高校卒業後，開拓奉仕を始めました。1年半後，ベテルに招待され，印刷機の操作やコンピューター･プログラミングを学びました。ベテルでは世界中の伝道活動の様子をじかに聞くことができます。ベテル奉仕が大好きです。エホバを愛するよう人々を助けることができるからです」。

あなたはどんな計画を立てますか

14. 全時間奉仕者になるために，いま何ができますか。

¹⁴ 全時間奉仕者になるために，いま何ができますか。クリスチャンの特質を磨くことです。これはエホバに喜ばれる奉仕を行なううえで欠かせません。聖書をよく学び，学んだことをじっくり考え，集会に積極的に参加して信仰を言い表わしてください。在学中に，良いたよりの伝道者としての経験やスキルを身に着けることができます。上手に質問して意見を聞き，人々への気遣いを示しましょう。会衆でも進んで働いてください。王国会館の清掃やメンテナンスの仕事を手伝えます。エホバは謙遜で意欲的な人を喜んで用いてくださいます。（詩編 110:3を読む。使徒 6:1-3）使徒パウロがテモテを宣教者奉仕に同行させたいと思ったのは，テモテが「兄弟たちから良い評判を得ていた」からでした。（使徒 16:1-5）

15. 将来の仕事のため，どんな準備ができますか。

¹⁵ ほとんどの全時間奉仕者は，生計を立てるために仕事をする必要があります。（使徒 18:2，3）短期の職業訓練コースなどで技術を身に着け，パートタイムの仕事を見つけた人もいます。計画を立てる際，巡回監督や開拓者たちに相談するとよいでしょう。開拓奉仕をするのにどんな仕事がよいか尋ねてみてください。その後，どうしますか。聖書はこう述べています。「あなたの業をエホバご自身の上に転がせ。そうすれば，あなたの計画は堅く立てられる」。（箴 16:3; 20:18）

16. 若い時にエホバに一生懸命奉仕することは，将来どのように役立ちますか。

¹⁶ エホバはあなたに幸せな将来を「しっかりとらえ」てほしいと願っておられます。（テモテ第一 6:18，19を読む。）全時間奉仕を行なうと，他の全時間奉仕者と一緒に働く機会も増えます。それはクリスチャンとして成長する助けになるでしょう。若い時にエホバに一生懸命奉仕した経験が結婚生活にも役立っている，と言う人も少なくありません。結婚後，夫婦で開拓奉仕を続けている人も大勢います。（ロマ 16:3，4）

17，18. 計画を立てることにはどのように心が関係していますか。

¹⁷ 計画を立てることには心が関係しています。詩編 20編4節はこう述べています。「[エホバが]あなたの心のままにあなたに与えてくださり，あなたの計り事をすべてかなえて[または，計画をすべて成功させて]くださいますように」。あなたはどんな生き方をしたいですか。エホバが今の時代に行なっておられることは何か，自分はどのように協力できるか，と考えてください。ぜひエホバに喜ばれる計画を立ててください。

¹⁸ エホバに一生懸命奉仕すれば，深い満足感を味わえます。神に栄光をもたらすことができるからです。聖書もこう述べています。「エホバを無上の喜びとせよ。そうすれば，神はあなたの心の願いをかなえてくださる」。（詩 37:4）