しもべたちが“自ら加わる”
1 紀元前455年,ネヘミヤがエルサレムに帰還した時,都の城壁は再建を必要とする状態にありました。そしてわずか52日間で,人々はその驚くべき大仕事をやり遂げたのです。(ネヘミヤ 6:15)その仕事がそれほど短期間に完成した主要な原因の一つは,総督ネヘミヤが,手をこまねいて再建の作業を傍観する代わりに,城壁を再建するわざに「自ら加わった」ということです。そうです,彼は模範を示したのです。―ネヘミヤ 5:15,16,新。
2 今日,休暇開拓奉仕にあずかったり,そうすることに率先したりするしもべたちは,その模範が他の人にもたらす影響という点に関して,ネヘミヤの場合とたいへん似ています。そうした模範からもたらされている結果には,きわだったものがあります。たとえば昨年の4月,ある会衆では,バプテスマを受けた定期的な伝道者のうち,60%の人が休暇開拓奉仕を楽しみました。同月,別の会衆は59枚の休暇開拓申込書を提出するという,大きな喜びを味わいました。1か月のうちに,それほど多くの人が休暇開拓奉仕に加わるよう励まされる理由を知りたいと思い,そうした会衆や他の会衆に問い合わせてみました。皆さんは,それに対する返答に関心があることでしょう。その幾つかを紹介します。
3 最初の会衆からは次のような返事が寄せられました。「会衆のしもべ,委員,それにしもべのうちのほとんどの人が率先して模範を示しています。……1度しもべたちが率先すると,あとは大きさとスピードを加えてゆく雪だるま同様です」。「会衆の委員が,一番初めに休暇開拓者の申し込みをしました,それに続いて,残りのしもべたちが,それから伝道者が申し込みました」と,二番目の会衆の兄弟たちは述べています。
4 別の会衆のしもべは次のような手紙を送ってきました。「6人のしもべと,その妻たちがいっしょに休暇開拓をしました。……休暇開拓をするようにとの励みばかりでなく,会衆のしもべとして率先するようにとの励みに対して,私は,エホバとその組織に絶えず感謝しています」。休暇開拓をいざ始めたとなると,そのわざをやり遂げるよう助けが必要です。ですから,さらに別の会衆から送られてきた次の知らせは少しも驚くにあたりません。「会衆のしもべをはじめ,会衆の他のすべてのしもべたちが,4月に休暇開拓を申し込みました。そのため,他の奉仕者を導き,わざにともに加わるよう励ます人がだれか,各研究の群れにいることになりました」。
5 休暇開拓のできるしもべたちが,この奉仕に“自ら加わり”,同時に,会衆の他の多くの人がその模範にならったという報告に接するのは,なんとすばらしいことでしょう。(ヘブル 13:7)良い計画をたてるなら,3月と4月に休暇開拓を行なえることを発見した人は多くいます。今こそ準備を始める時です。1か月とか2か月間が無理ならば,2週間の休暇開拓ができるかもしれません。皆さんからの申込書を受け取るのを楽しみにしています。