良いたよりを伝える ― 今年の夏は休暇開拓者として
1 夏の季節がやって来ました。この時期は多くの人にとって,増加の一途をたどる休暇開拓者の隊伍に加わる絶好の機会となります。あなたはそのひとりになれますか。
2 学校は,夏になると約2か月のあいだ休みになります。親の皆さん,子どもたちがひとりでもふたりでも休暇開拓をするよう,家庭の事情を調整することはできませんか。2週間,あるいは1か月か2か月の休暇開拓ができるかもしれません。また,父親か母親あるいは両親が子どもに加わって,同じく休暇開拓をすることもできるでしょう。
3 休暇開拓をするということは,2週間か1か月以上の期間,毎日,半日に満たない時間を野外奉仕に費やすことを意味します。ですから,残りの時間で,健全な娯楽をも含めて十分他の事柄をすることができます。(伝道 3:1,4)多くの若い伝道者は,学校を終えたら正規開拓者や宣教者あるいはベテルの奉仕者になるという目標をいだいて,夏ごとに休暇開拓をします。そうした平衡の取れた計画は大きな満足感をもたらさないでしょうか。すでに休暇開拓をしたことのある人なら,「そのとおりです」と答えます。それに,休暇開拓者になると何かを成し遂げているという気持ちをいだけるばかりか,良いたよりを伝える能力を改善する助けを得ることになりませんか。
4 1例として,ある伝道者は次のように書いてきました。「休暇開拓から得られた益や喜びはとうてい書き尽くすことができません。しかし,少なくとも4つの事柄に感謝を表わしたいと思います。第1に,いろいろな考えや聖句が,それをたびたび使うので,すぐ思いつくようになったことです。第2に,純粋な真理の水をわけ与えるために多くの時間を費やすことから,より大きな幸福感を味わえるという点です。第3は,より多くの人を見いだして養い,司会する聖書研究の数をふやすという喜びです。そして最後に,休暇開拓はその後に続く数か月のあいだ自分自身を建て起こすための,霊的な“刺激剤”のような役割を果たしてくれます。
5 休暇開拓をしてから教える能力が向上した,反対をよりよく克服できるようになった,聖書研究を始めることがじょうずになった,ということに気づく人もいます。さらに,宣教で他の伝道者たちと働く時間が多くなるわけですから,それら会衆内の人々といっそう親しくなります。ある伝道者が言ったとおりです。「このおかげで伝道者たちとの関係がいっそう強められますし,そうした関係はその月が終わったからといって,それで終わってしまうわけではありません」。
6 新しくバプテスマを受けたかたなら,あなたは奉仕のこのすぐれた面にあずかることはできませんか。そうです,6か月定期的に伝道に携わっており,クリスチャンとしてのりっぱなふるまいという点で良い評判を得ておられるなら,バプテスマを受けた直後からでも休暇開拓を始めることができるのです。しかし,バプテスマを受けていないかたについてはどうですか。今年の夏に休暇開拓をする人たちといっしょに奉仕をし,経験を積むよう努力し,休暇開拓の資格が得られる日に備えてはいかがですか。
7 では,あなたは今年の夏に休暇開拓をすることができますか。それについて会衆や家族で話し合ってごらんなさい。なによりも重要なのは,この件について祈りを通してエホバに話すことです。休暇開拓をする多くの人は,その結果,エホバにさらに全くより頼むことを学んでいます。次のことばの真実性をさらに深く認識するようになるのです。「万軍のエホバよなんぢに依頼むものはさいはひなり」― 詩 84:12。