良いたよりを伝える ― 王国ニュース 第17号を用いて
1 エホバの過分の親切と憐みの度合いは実に大きなものです。エホバは不完全な人間に対して何ら義務を負ってはいないにもかかわらず,あらゆる国また言語の人びとがとこしえの命を得る道を開かれました。(啓示 5:9,10; 7:9,10)その備えの益をすべての人に受けさせたいと望まれるエホバは,他の活動から時間をさいて「良いたより」をふれ告げ,弟子を作るという考えをご自分の民の心に抱かせました。エホバは,多くの人びとに早く音信を伝えるのを助けるため,「忠実で思慮深い奴隷」の統治体を動かして,「王国ニュース」という新しい道具を用意させてくださいました。これはエホバの過分の親切と憐みの証拠ではありませんか。
2 5月の最後の10日間,わたしたちはこの新しい冊子をあらゆる場所の人びとに提供します。その配布はおもに戸別訪問によって行なわれます。玄関のベルを鳴らしたり,ノックしたりして家の人に会い,それから冊子を個人的に人びとに手渡します。こうして配布すれば,冊子を真剣に読んで考慮するよう,できるだけ大勢の人びとを励ませます。
3 この冊子はごく簡単な仕方で紹介できます。たとえば,こう言えます。「今日は。お会いできてうれしく思います。私は重要な知らせを広く伝えるわざに自発的に参加しているものです。この冊子を差し上げます。これは無料です。[冊子を家の人に手渡す。] ぜひお読みください」。あるいは,次のように言うこともできます。「今週,何十万人もの自発奉仕者が世界中で重要な知らせを人びとに伝えています。この冊子を差し上げます。ぜひお読みください」。区域内の人びとの態度によって話し方は変えられます。場所によっては,その知らせは聖書に基づいている,あるいは世界の状態に関係がある旨述べるほうが良い場合もあるでしょう。いずれにしても,短時間で多くの家庭の人びとの手に冊子を渡せる方法を用いてください。
4 もし家の人が新しい雑誌があるかどうかを尋ねたり,書籍を求めたりしたなら,自由に文書を提供してください。しかし,わたしたちの主要な目的は,できるだけ多くの家庭を訪ねて冊子を配ることです。関心を示し,もっと話し合いたいと願う人を見いだした場合には,その人の住所氏名を得て後に訪問する取決めを設けるようお勧めします。このわざを仕終えるまでは,わたしたちの目標は区域を早く回ることです。
5 わたしたちは区域内のあらゆるビル,あらゆる家庭,あらゆる家族に冊子を配りたいと考えています。しかし,留守の家の人たちの記録はつけません。その代わり,帰宅する家の人が手に取って読めるよう,冊子を戸口に置いてきます。しかしご存じのとおり,もしできれば,通行人の目にふれないように冊子を戸口に入れるのが最善の方法です。
6 あるアパートに入れなかったり,マンションの居住者を訪ねることができなかったりした場合には門番あるいは管理人に,ドアの下に冊子を入れる特別の許可を求めてください。ドアのベルを鳴らさずにそうすることなら許してくれるかもしれません。また,ほかに接するすべのない人たちには,個人的に冊子を郵送できるかもしれません。場合によっては,建物の外の歩道に立って,出入りする居住者に冊子を手渡す方法を取ることもできます。しかし,街頭で通行人に無差別に冊子を配ることはしません。
7 他の区域に加えて,会社や商店のある場所をも訪ねるようお勧めします。経営者や支配人にも冊子を1部渡してください。もし許可が得られるなら,他の従業員にも冊子を手渡せるでしょう。職場でなら,昼食時に同僚の従業員に個人的に冊子を手渡せるでしょう。また,学齢期の伝道者は先生に冊子を配りたいと考えるに違いありません。
8 冊子が手許にあるかぎり,配り続けてください。冊子をすべて,一般の人びとに手渡すよう努力してください。しかし月が終わる前に冊子の手持ちがなくなったなら,5月の提供物を用いて,その区域で働いてください。