事前の計画 ― 開拓奉仕
1 エホバの目に見えない大軍勢はサタンとその邪悪な体制に対して行動を取るべく満を持して待機しています。諸国民を平定すべくエホバがキリストの力の杖を送り出される時代を間近に控えたわたしたちには何が期待されているのでしょうか。詩篇 110篇3節は,『なんじの民は聖なるうるわしき衣をつけ,心よりよろこびておのれをささげん』と述べています。
2 幾万を数える神の民は,進んで行なうこの精神を示し,補助開拓奉仕にひんぱんに参加しています。6月中この業に参加する大群の一人になりたいと思われませんか。成功を収めるためには,前もって計画する必要があります。
計画は必要
3 祈りのうちに見込みを考慮した後,最初にすべきことの一つは,月の間に60時間を野外奉仕にささげられるような予定を立てることです。クリスチャンの他の義務をなおざりにしないようにしながら野外で毎日2時間を用いるよう計画なさるかもしれません。あるいは,毎週の3日間は野外奉仕に5時間を費やし,週の残りを用いて家族の責任を顧みるほうを好む人もいることでしょう。世俗の仕事を持っていて補助開拓をしたいと思われるなら,週末一杯野外奉仕をすることに加えて晩の証言を計画できるかもしれません。ご自分の事情に最もよく合う方法を見定めてください。
4 ある姉妹は,毎年の始めにカレンダーを見て,どの月とどの月に最も休日が多いか確かめるとのことです。その姉妹は余分の日数を効果的にいかしてそうした月に補助開拓奉仕をします。一人の旅行する監督の報告によれば,ある伝道者たちは五つの週末が完全に含まれている月を捜して,そうした月に補助開拓をする計画を立てるとのことです。例えば,1979年の9月と12月には五つの週末が完全に含まれています。学校に通う若い人たちは夏休みや冬休み,学期末休みなどを賢明に利用することができます。時間の要求を満たせることが分かり,補助開拓に進んで参加してみようという気持ちに促されたなら,いよいよ申込書を提出する時です。
5 計画を立てるにあたって,時間の目標に達することだけでなく,その時間を野外でどのように用いるかも考慮してください。奉仕時間の一部 ― もしかしたら半分ぐらい ― を割いて再訪問をしたり聖書研究を司会することにあてるなら,奉仕が一層喜ばしい,報いの多いものであることが分かるでしょう。あなたは関心を持つ人との聖書研究を現在司会しておられますか。そうでないなら,開拓奉仕をする月の間に一つの研究を始めることを目標にしてごらんください。
6 計画を立てる際に役立つと思われる幾つかの事柄をお知らせしたいと思います。家族の他の成員にも話してその協力を得ます。一緒に補助開拓することを勧められそうな伝道者が会衆内にほかにもいないか確かめてみてはいかがですか。書籍研究の集会の前後や野外奉仕に集まった時などに捜してごらんください。区域を前もって入手し,雑誌や文書を余分に注文します。こうした必要な取決めを設ける時,あなたは箴言 20章18節で与えられた『はかりごとは相はかるによりて成る』との導きに従っているのです。
しもべたちは援助できる
7 長老や奉仕のしもべは援助として何を行なえますか。箴言 15章22節(新)は,「内密の話し合い[または,相談]がなければ,計画は破れる。しかし助言者が多ければ,成し遂げられる」と述べています。したがって足並みをそろえて努力することは大切です。野外奉仕の取決めが余分に必要となるでしょう。そうした取決めに正しい監督と導きが確実に与えられるよう取り決められていますか。長老か奉仕のしもべが奉仕に集まった人たちを導くことができますか。それができるなら,大いに感謝されるでしょう。十分な区域が取っておかれていますか。わたしたちの目的は弟子を作ることであり,それを忘れてはなりません。それで目下働く必要のある区域に加えて,より産出的で関心をより多く見いだせそうな区域をあてがうことは可能ですか。
8 すべての任命されたしもべたちは,開拓奉仕ができてもできなくても,霊に「燃え」ることができます。主の業においてなすべきことをいっぱいに持つのは神のご意志であり,わたしたちの「労が主にあってむだでない」ことを知っているのですから,補助開拓奉仕を熱心に励ましてまいりましょう。―コリント第一 15:58。