良いたよりを伝える ― パンフレットを用いて
1 世間では,若い人も年寄りも,大いに必要とされているのは愛だということを率直に認めることが少なくありません。野外の活動で,このことに気づいたことがおありですか。人々は自分たちが必要としているその愛をどのように,またどこで見いだせるのかを知らない,というのはいかにしても悲しいことです。それで,わたしたちの一致した努力を通して『愛がどうなってしまったのか』を全世界の幾百万もの人々に示すという何とすばらしい機会をエホバは与えてくださったのでしょう! この努力に加わることに心を躍らせない人がいるでしょうか。
2 みなさんは自分で気に入った方法や,ご自分の個性や気質に合った方法を何でも自由に用いたいと思われるかもしれませんが,ここに幾つかの提案があります。経験を積んだ人はこう言えるかもしれません。「今朝(今日)は,この地域で是非とも必要なことについてご近所の皆さんとお話し合いしたいと思い訪問しています。このパンフレットの主題となっている質問をご覧ください。[家の人にパンフレットを渡しながら主題を読む。] もっと愛が示されれば,世の中もずっと楽しく暮らせるところになるのではないでしょうか。[意見を述べる余地を与える。] こうした事柄がなくなったなら,生活はどれほど楽しいものになることでしょう! [2ページのさし絵を示す。] この3ページにある,イエス・キリストが言われた言葉に注目してください。[マタイ 24章12節を指す。] イエスは,わたしたちが終わりの時に住んでいるしるしの一部は,『大半の者の愛が冷える』ことであると言われました。今の時代にこのことが見られると言えるでしょうか」。(意見を述べる余地を与える。)
3 事情が許してさらに続けることができるなら,聖書のテモテ第二 3章1-5節を開き,ふさわしい点を家の人と話し合ってください。できれば聖書研究を始めてください。
4 また,「平和と安全」および「今ある命」の本と2冊の雑誌を配布する機会も数多くあることでしょう。こう言えるかもしれません。「しかし,聖書は世間に愛が見られなくなる時代を予告するだけではありません。大多数の人々が利己的なやり方をしても愛のある振舞いを続ける動機や励みを与えてくれます。例えば,この本をごらんください。[「平和と安全」の15章を見せ,ふさわしい部分を読むこともできる。] このようにして,聖書からの益をご家庭での生活や毎日の暮らしに取り入れていただきたいと思っています。もう一冊の本と最近号の雑誌と共に一組500円のご寄付でお勧めしています」。
5 野外奉仕に出て間もないみなさんは,次のように言いたいと思われるかもしれません。「最近,わたしはエホバの証人の一人になりました。生活を向上させたいと思いましたし,人種や国家の別にかかわりなく世界中で愛を示している人々の友になりたいと思ったからです。この印刷物は贈り物としてどうぞお受け取りください。[パンフレットを渡す。] ご自分の宗教をお持ちかもしれませんが,この中にある幾つかの聖書の言葉をきっと楽しく読んでいただけると思います」。
6 あなたがまだ年若い方であるなら,次のように言うほうがやさしいと思うかもしれません。「わたしは,ほかの人びとに気づかいを示すよう両親から訓練を受けています。それを行なう方法でわたしにできる一つのことは,聖書からの励ましになるたよりをもってご近所のみなさんを訪問することです。これは無料で差し上げています」。(パンフレットを渡す。)関心が示され,あなたの両親(または他の人)がその場にいれば,その関心を育てるためあなたに手を貸してくださるでしょう。
7 不在の家にパンフレットを置いてきたような場合,関心を起こさせるために何を行なえるでしょうか。できればもう一度訪問してください。次のように言ってもよいでしょう。「わたしは [いつごろであったか告げる] このご近所を訪問して,お宅にもこの無料のパンフレットを置いていった者です。その時,直接お渡しできませんでしたので,もう一部お持ちしました」。(家の人に手渡し,前述の証言の一つを続ける。)
8 「王国ニュース」のパンフレットの配布によって幾千人もの人々が真理を知る機会を得ており,そのうちの多くの人はこのパンフレットを他の人々に分け与えていることでしょう。事情の許す限り十分に参加すれば,さらに幾千人もの人々が人類に対するエホバの偉大な愛を学ぶよう助けられるでしょう。