良いたよりを伝える ―『永遠に生きる』の本に示された関心を引き続き育てることにより
1 幾千人もの人々がすでに「あなたは地上の楽園で永遠に生きられます」の本を受け取っているということを知るのは胸の躍ることではありませんか。あらゆる事柄からすれば,この聖書研究の助けは,集める業が続いている野外で用いるのにきわめて価値のある道具であるということがやがて明らかになるでしょう。―イザヤ 60:8,22。
2 しかし,書籍を配布することは最初の段階にすぎません。再訪問と進歩的な家庭聖書研究によって引き続き効果的に援助がなされなければなりません。『永遠に生きる』の本は聖書研究の司会を意図したものですから,わたしたちは熱心にまた確信をもってその業を行なうことができます。
3 関心を示した人々を再び訪問するのを遅らせないでください。その人々は書籍を求めたかもしれませんが,種まき人に関するイエスのたとえ話に示されている通り,日常生活における圧力やその結果として生じる思い煩いによって関心が急速にうすれることがあり得ます。(マタイ 13:18-23)だれかと研究を始めるために数回の再訪問が必要かもしれませんが,最初の訪問の時に無料の家庭聖書研究を申し出て良い結果を得ている伝道者も大勢います。
実際的な提案
4 しかし『永遠に生きる』の本に示された関心をどのように聖書研究にまで高めてゆくことができるでしょうか。このように言えるかもしれません。「今日,ほとんどすべての人にとって関心のあることは家族生活を成功させることですが,この本はその点でとても助けになります。あなたは,家族生活を成功させるために何が必要だと思われますか。[答えてもらう。]それは確かに必要なことですね。聖書によりますと,家族という取決めを作られたのは神です。そして神は,聖書の中に家族生活に関するいわば説明書を備えられました。どんな製品でも,説明書を無視すればどうなるでしょうか。こわれてばらばらになりかねません。(238ページを開く。)この本の29章には,家族の成員の役割が聖書から分かりやすく説明されています。きっとあなたもご自分の役割についてまじめに考えておられることと思います。(239ページから始めて幾つかの副見出しを示す。)この『妻の役割を果たす』(あるいは他のふさわしい部分)のところだけ注目してください」。ここで家の人と本を交換して,答えに印の付いた本を家の人に使ってもらう伝道者もいます。幾つかの節を考慮してから,家の人の本と自分の本の違いに注意を引き,準備することの益と必要性を示します。
5 もう一つの近付き方としてこのようなものがあります。「永遠に生きるということについてお考えになったことがありますか。[答えてもらう。]もちろん多くの方々は,これまでわたしたちを悩ませてきた苦しみや暴力,飢えについて考えて,永遠に生きることなど思いもよらないことだと言われるかもしれません」。11-13ページを開いて,このように言えます。「でもこのような状態の下で永遠に生きられることを想像してみてください。楽しいことではありませんか。[答えてもらう。]しかし,そのために求められていることがあります。19節で述べられていることに注意してください。[読む。]あなたがそうなさるのに助けとなるようこの本がどのように作られているかをごらんに入れたいと思います」。
6 あなたはすでに『永遠に生きる』の本を1冊かそれ以上配布なさいましたか。もしそうでしたら,あなたの見いだした関心ある人を再び訪問して,関心を引き続き高めることをおろそかにしないでください。以前に研究を司会したことがなかったとしても,この本のたくさんの優れた特色を用いることにより,容易に進歩的な家庭聖書研究を始め,司会できることに気付かれるに違いありません。エホバが援助してくださるよう願い求めてください。それから,地上の楽園で永遠に生きるという希望を知るよう他の人を助けるため,この優れた,聖書研究の新しい助けを活用するというあなたの分を尽くしてください。