全時間奉仕をあなたの生き方としなさい
1 献身を全うし,永遠の命を得ることと直接関係のある業,それはクリスチャン宣教です。(ローマ 10:10。テモテ第一 4:16)イエスはご自分の追随者となるよう人々を招いた際,追随者となるためには神の王国を広く宣明することが求められるという点を明確に指摘されました。(ルカ 9:57-62)この招待にこたえ応じるため仕事を変える必要は必ずしもありませんが,優先順位を変えることは確実に関係してきます。最重要な業はエホバの「卓越性を広く宣明する」ことであり,それには弟子を作ることが含まれます。(ペテロ第一 2:9。マタイ 24:14; 28:19,20)それゆえにこそ,エホバに全く献身した人はすべて,宣教を中心にして自分の生活を形作ってゆくのです。そして,自分の状況が許す多くの人たちは実際に全時間奉仕を自分の生き方とすることができました。―コリント第二 4:1,7。
報いの多い生き方
2 54年に及ぶ全時間奉仕を振り返り,一人の開拓者は次のように書かずにはいられませんでした。「エホバが与えてくださった喜びは辛い経験を補ってなお余りあるものです。人生をもう一度繰り返す機会が与えられたとしても,私は偉大な神エホバを賛美することに自分の時間のすべてを喜んで費やすことでしょう」。世のどんな経歴や仕事も,こうした生き方から得られるこの種の深い内面的な満足感や喜びをもたらすことはできません。全時間奉仕という生き方を追い求めることは敬虔な専心の表明であり,現在におけるかけがえのない報いと将来必ず実現する祝福を差し伸べるものなのです。―テモテ第一 4:8。
3 全時間宣教に携わる生き方には寛大に与えることが関係していますので,結果として幸福感を十分に味わうことができます。(使徒 20:35)王国の関心事に自分を一層費やすことにより,最も価値のある交友関係,すなわちエホバとみ子との交友関係を培い,強めることができます。(ルカ 16:9。コリント第一 15:58)また,自分の状況に応じ,魂をこめて行動しているので,充足感と清い良心を味わうことができます。生活の仕方において自分を一層鍛錬するなら,『王国と神の義を第一に求めなさい』というキリストの命令に従順に従う点で,より多くを成し遂げることができるでしょう。―マタイ 6:33。
宣教において進歩しなさい
4 一つの生き方には,何らかの分野において,あるいは努力目標に向けて物事を進歩的に達成してゆくことが関係しています。開拓者として耐え忍び,喜びと熱意を保つためには,物事を進歩的に達成してゆくことが大切です。エホバはご自分の組織を通し,会衆の集会や大会において霊的な教育を施しておられます。それに加えて12月には長老たちとの集まりがあり,巡回訪問の際には巡回監督との集まりがあります。巡回大会の週には開拓者のための特別な会合が取り決められています。あなたはこうした集まりで与えられる優れた提案をノートに取り,良心的に適用していますか。
5 もしあなたが進歩的な聖書研究を司会していないのであれば,このことをご自分の目標としていますか。戸口での紹介の言葉や区域でよく直面する反対論に対処する方法を改善できますか。未割り当て区域で奉仕する特権や,場合によっては助けを必要とする会衆を援助するために移動し,そこで一時的にあるいはずっととどまって奉仕する特権について考えたことがありますか。こうした仕方で,また他の様々な仕方で,あなたは進歩的な生き方を自分のものとし,神の業を成し遂げるための能力を磨くことができるのです。
6 もしあなたがこの秋,開拓の業の隊伍に加わることを真剣に考慮しているのであれば,そのことをエホバに祈りのうちに願い求め続けてください。(マタイ 7:7,8)多くの人たちはまず補助開拓者として奉仕することによってエホバへの信頼を強めてきました。
7 開拓者となるために,何か特別の能力や賜物が必要であるわけではありません。むしろ,神と人々に対する純粋な愛,そして個人的な犠牲を喜んで払う気持ちが必要なのです。(マタイ 22:37-39。フィリピ 4:13)クリスチャン宣教に携わることは,ハルマゲドンを生き残るのに不可欠な特質を培う上で助けとなることでしょう。その業に全時間携わるなら,愛,信仰,喜び,そして平和といった特質が強化されます。(ガラテア 5:22,23)それで,開拓宣教を価値ある生き方としてとらえるよう努め,それを保持してください。