他の人々が真理を学ぶよう助ける
1 イエスは真理について証しするために地上に来られました。真理を他の人々に宣べ伝えるために,ご自分の弟子たちを訓練し,彼らが教える者となるようにされました。イエスは弟子たちが他の人々を教える面で成功することを強く確信していたので,彼らのことを「公に教え諭す者」と呼ばれました。(マタイ 13:52)イエスは各人を,学識があり,引き出すことのできる真の宝の蔵を持つ人になぞらえました。今日,イエスの弟子たちは,王国を宣べ伝える業の速度を上げるために印刷物を用いています。そうした貴重な道具の一つである「見よ!」および『神は気遣っておられますか』のブロシュアーを,7月中どのように用いることができるでしょうか。
2 「見よ!」のブロシュアーを提供する場合,このように言えます:
■ 「満足のゆく生き方について考えておられるご近所の皆さんとお話しし合っています。ところで,先日のニュースをお聞きになりましたか。[身近なニュースを簡潔に述べる。] わたしたちはこのようなニュースをほとんど毎日のように見聞きしています。[24ページの写真を示す。] だれもこの写真の中の一人のようでありたいとは思いませんし,同時にこのようなめにあっている人が一人もいなくなることを望むのではないでしょうか。このような質問が投げかけられています。[26ページ49節の初めの一文を読む。] あなたはどう思われますか」。家の人の考えを聞いた後,49節と50節の引用聖句を用い,聖書の明解な答えを説明します。次回,世の中がどれほど変化するかについて聖書が述べていることを話し合うよう約束できます。
3 『神は気遣っておられますか』のブロシュアーを紹介する場合,こう言えます:
■ 「今日は世の中について深く考えておられる方々と短くお話しし合っています。世の中では不正を働く人が成功していたり,逆に心の正しい人が苦しい生活を送っているなど,あまりにも不公正なことが多いため,『結局信じられるのは自分だけで,神など信じられない』と言われる方も少なくありませんが,そのように思われたことはありませんか」と尋ねます。「そう思う」という人には,第1部から家の人の意見に理解を示し,それでも神がいると言える明白な証拠を第3部から読むよう勧めます。「そう思わない」という人には,神が現在,悪を許しておられる理由について第6部を読むよう勧めます。
4 年若い奉仕者が『神は気遣っておられますか』のブロシュアーを紹介する場合,次のように言えるかもしれません:
■ 「わたしは___学校に通う___と言いますが,自由な時間を用いて聖書から学んだことを皆さんにお伝えしています。学校の理科の時間などに自然界やその仕組みについて多くのことを教わりますが,人間やこの宇宙はとてもよくできているので,だれかによって造られたのではないかと考えることがよくあると思います。こうした考え方が科学的と言えるかどうか,この冊子に興味深いことが書かれています。[第3部を見せる。] わたし自身読んでとても役に立ったので,皆さんにもぜひ読んでいただきたいと思い,無償でお分かちしています」。
5 小冊子を用いる場合にも,上の提案を生かして紹介の言葉や提供方法を工夫できるでしょう。関心を起こさせるため,簡潔かつ積極的で築き上げる言葉を選びましょう。
6 エホバはわたしたちに真理を与えてくださいました。わたしたちは機会をとらえ,出版物を通して,また出会う人との会話を通して,真理を他の人々に伝えなければなりません。そうすることにより,自分が他の人に永続的な益を与える,公に教え諭す者であることを示すのです。―マタイ 28:19,20。