弟子を作るのに助けとなる小冊子
1 エホバの民は,「すべての国の人々を弟子とし(なさい)」というイエスの命令に喜んで従ってきました。(マタイ 28:19)幾年にもわたってわたしたちは,人々が王国の音信に関心を示すようさまざまな手段を用いてきました。わたしたちは人々に,神の言葉を研究し,王国の約束に信仰を働かせるよう訴えてきました。書籍や雑誌が音信を伝える基本的な道具となってきましたが,小冊子も弟子を作る助けとしての役割を演じてきました。
2 6月の文書提供は,小冊子を含むものです。経験の少ない伝道者もこの提供が容易であることに気づかれるでしょうし,多くの小冊子が配布されるに違いありません。思いに留めておくべき大切なことは,小冊子が弟子を作るのに助けとなるということです。できれば,それぞれの組の中に次の三つの小冊子のうち少なくとも一つを含めるべきです。「安全な将来 ― どうすれば見いだせますか」,「顧みてくださる神がおられますか」,「人生にはこれ以上のものがある!」わたしたちの目的は,小冊子を求める人たちと聖書研究を始めることであり,これら3種類の小冊子はその目的のために特に企画されたものです。
どのように小冊子を提供するか
3 提供する際に,一冊の小冊子だけを目立たせるのが最善です。今日命がますます当てにならないものになりつつあることに動揺している人に話す際,「安全な将来 ― どうすれば見いだせますか」の小冊子の表紙を見せ,そのような将来が可能と思うかどうか尋ねてください。人間が地球に引き起こしてきた数々の問題があるにもかかわらず,表紙に描かれているような状態が聖書の約束しているものであることを悟るよう助けてください。この小冊子には,聖書に基づく希望に関する情報が収められています。
4 「人生にはこれ以上のものがある!」の小冊子を用いたい場合,次のように言うことができるかもしれません。「今日多くの人々はその日その日の生活という観点からしか人生を見ませんが,人間はどのようにして存在するようになったのか,人生の意義とは何か,前途にどんな将来があるのかを知りたいと思っている人たちがいます。恐らくあなたもこれらの事柄について疑問に思われたことがあると思います。もしそうでしたら,この小冊子の中で説明されているような人生の諸問題に対する聖書の答えを楽しく学んでいただけると思います」。
5 「顧みてくださる神がおられますか」は,多くの人の思いにある質問を提起しています。この小冊子を目立たせる際,次のように言うことができるかもしれません。「ご近所の方々とお話しして,神の存在を疑問に思っている方々がおられることに気づきました。また,顧みてくださる神がおられるなら,なぜその神は人類が数えきれないほどの悲しみや苦しみを経験するままにしているのかと感じている方々もおられます。この小冊子は,神が確かに存在しておられること,そして人類を顧みてくださる方であることの証拠を提出しています。将来に対する確かな希望を差し伸べてくれます」。
6 あなたは,ご自分にとってまさに効果的な他の提供方法を用いたいと思われるかもしれません。わたしたちの目的が弟子を作ることであり,小冊子を配布することはその目標を達成するための手段であることを思いに留めてください。イエスは,弟子を作ることには『わたしがあなた方に命令した事柄すべてを守り行なうように教える』ことが含まれると言葉を続けられました。新しい家庭聖書研究を始めることを6月のあなたの目標とし,イエスがさらに述べられた,『見よ,わたしはあなた方と共にいる』という言葉に信仰を働かせてください。―マタイ 28:20。