晩の証言を試みてみましたか

¹ わたしたちは皆，生産的な仕事に喜びを見いだすものです。一方，成果が見られないと，仕事は退屈で，満足のゆかないものになる場合があります。有意義な勤労は個人的な報いをもたらすので，祝福となります。（伝道の書 3:10-13と比較。）この原則は，わたしたちの宣べ伝える業に当てはめることができます。戸別訪問をして聖書について人々と話し合うことができると，霊的にさわやかな気持ちを抱いて帰宅できることを，わたしたちは経験から知っています。重要なことを本当に成し遂げたと思えるのです。

² 場所にもよりますが，一日のうちのある時間帯には，家にいる人に会うのが非常に難しくなってきました。報告によれば，一日のうちの早い時間に訪問すると，人々の50％以上が留守にしている場所も少なくないようです。多くの会衆は晩の証言の取り決めを設けてこの問題に対処しており，好ましい結果を得ています。伝道者からの報告によれば，一日のうちの遅い時間に訪問すると，もっと多くの人が家におり，人々は大抵，もっとくつろいでおり，王国の音信にももっと耳を傾けやすいようです。皆さんの区域でも晩の証言を試みてみましたか。―マルコ 1:32-34と比較。

³ 長老たちは晩の証言活動を組織する: 場所によっては，午後の遅い時間，もしくは晩の早い時間に行なわれる野外奉仕のための集まりがよく支持されています。午後学校から帰って来る若い奉仕者や，もう少し遅く世俗の仕事を終える大人の事情を考慮することができます。週末に野外奉仕に出ることができない一部の奉仕者にとって，週中の晩に証言を行なうのは，宣べ伝える業に定期的に参加するための実際的な方法の一つです。

⁴ 晩の証言の際，様々な活動に参加できます。雑誌を使って家から家へ訪問して証言することもできますし，その月に提供する文書を用いることもできます。奉仕者が一日の早い時間や週末に訪問した際に留守だった人々を訪問するのに，晩はかっこうの時です。また，仕事を終えて帰宅する人々に接することのできる街路証言に適した区域もあるかもしれません。関心を示した人たちに再訪問をする点で晩は一番良い時だと考えている人も少なくありません。

⁵ 用心深くし，思慮深くありなさい: たそがれ時に，あるいは暗くなってから外出するのは，場所によっては危険な場合があります。明るい照明のある街路を二人一組で，あるいはグループで移動し，身の安全をある程度確保できるような家やアパートだけを訪問するのは賢明なことでしょう。ドアをノックする場合，自分の姿が相手によく見える所に立ち，自分の名前を相手に告げてください。識別力を働かせてください。家族が食事をしている場合のように，都合の悪い時間に訪問したことが分かったなら，また別の時にお訪ねします，と述べてください。普通，家の人が床に就く用意をするような遅い時間に訪問するよりも，晩の早い時間に証言を行なうようにするのが最善です。

⁶ 夏の長い夕方は，特に晩の証言に適しています。このような仕方で「昼も夜も神に神聖な奉仕」を行なう時，エホバは確かにわたしたちの努力を祝福してくださいます。―啓示 7:15。