聖書により重きを置く
1 当初,「ものみの塔」誌はおもにどんな人を対象として発行されましたか。「黄金時代」誌の場合はどうでしたか。
1 「黄金時代」誌の創刊号が発行されたのは,1919年10月1日のことでした。この雑誌は,宣べ伝える業において非常に価値ある道具となりました。なぜでしょうか。それは,特に一般の人々を対象とした雑誌だったからです。それに対して「ものみの塔」誌は長年,おもに「小さな群れ」のための雑誌とみなされていました。(ルカ 12:32)「黄金時代」誌という新しい出版物に対する王国伝道者たちの反応はとても熱烈だったので,長年その雑誌の発行部数は「ものみの塔」誌の発行部数を大きく上回っていました。
2 「黄金時代」誌は現在,どんな名称になっていますか。「黄金時代」誌の,創刊以来の目的とは何ですか。
2 「黄金時代」誌は,人類の諸問題にとって真の解決策となるのはキリストの千年統治であることを人々に知らせるために発行され,まさに人類にとっての黄金時代の到来を知らせることになっていました。「黄金時代」誌にはその後の十数年の間に,時と共に移りゆく必要にかなうよう多くの調整が加えられました。1937年には,雑誌の名称が「慰め」に変更されました。1946年には「目ざめよ!」誌となり,今日でもその名称で知られています。
3 「目ざめよ!」誌は,どの預言の成就において強力な道具となってきましたか。
3 「目ざめよ!」誌は当初から,1919年以降行なわれてきた大規模な証しの業に大いに貢献してきました。(マタ 24:14)しかし,この時代の緊急性を考慮し,「目ざめよ!」誌にさらなる調整を加えるのが賢明と思われます。
4 (イ)「エホバの怒りの日」に隠されるため,人は何をする必要がありますか。(ロ)啓示 14章6,7節によると,『中天を飛んでいるみ使い』は,何をするようすべての人に呼びかけていますか。
4 多種多様な一般の話題を興味を引きつける仕方で取り上げる「目ざめよ!」誌は,非常に大勢の読者に喜ばれています。記念式に毎年出席する人々の大半が,「目ざめよ!」誌を定期的に読んでいることでしょう。とはいえ,「エホバの怒りの日」に隠されることを願う人はみな,わたしたちの出版物を定期的に読む以上のことをするための助けを必要としています。―ゼパ 2:3。啓 14:6,7。
5 (イ)2006年1月から,「目ざめよ!」誌はどんなことをさらに顕著な仕方で際立たせますか。(ロ)多くの人が何をしたいと思うようになるかもしれませんか。それはどんな預言の成就ですか。
5 それで2006年1月から,「目ざめよ!」誌はこれまでよりも神の王国に重きを置くようになります。読者には聖書から諸問題の解決策を見いだすようより率直に勧め,現代の出来事に関する聖書的な説明をさらに顕著な仕方で際立たせます。このようにして,読者は現代の出来事に関してもっとよく理解できるようになり,読んだ事柄がきっかけとなってエホバについてさらに学びたいと思うようになるかもしれません。―ゼカ 8:23。
6,7 (イ)「目ざめよ!」誌はどのように,多くの人がテサロニケ第一 2章13節を当てはめる助けとなりますか。(ロ)「目ざめよ!」誌はどれほどの頻度で発行されることになりますか。この変更の影響を受ける言語はどのくらいありますか。
6 「目ざめよ!」誌は今後も,一般の人々が関心を持つ話題を取り上げます。しかし,聖書により重きが置かれるようになります。(テサ一 2:13)「ものみの塔」誌には聖書に関する深い情報が収められており,さらに「目ざめよ!」誌も聖書的な資料をより多く取り上げるようになるので,今後「目ざめよ!」誌を月2回発行する必要はないように思われます。それで,2006年1月号から,「目ざめよ!」誌は月刊誌として発行されます。これにより,文書の準備,翻訳,発送が大幅に簡素化されることでしょう。
7 この変更は,「目ざめよ!」誌の発行言語の約4割に影響します。大半の言語の「目ざめよ!」誌は,以前から月刊誌もしくは季刊誌として発行されています。「ものみの塔」誌の発行については,何ら変更点はありません。
8 奉仕者は,「ものみの塔」誌と「目ざめよ!」誌をどのように組み合わせて用いますか。
8 奉仕者は,同じ月に発行される「ものみの塔」誌のいずれかの号と,その月の「目ざめよ!」誌とを組み合わせて提供します。「目ざめよ!」誌を際立たせて提供する奉仕者は,1か月間同じ号を提供できるので,現在のように月の半ばで証言を変える必要がなくなります。
9 「目ざめよ!」誌は引き続きどんな役割を果たしますか。
9 「黄金時代」,「慰め」,そして現在では「目ざめよ!」として知られる雑誌は,1919年の創刊以来,宣べ伝える業において重要な役割を果たしてきました。変更された方法での雑誌配布が今後もエホバからの祝福を受け,「すべての国民と部族と民と国語」から来る,より多くの人々が唯一の希望として神の王国に転じる助けとなるようお祈りいたします。―啓 7:9。