統治体からの手紙
親愛なる兄弟姉妹:
預言者イザヤは,ユダ王国の成功や繁栄はすべてエホバの祝福の結果である,ということを謙遜に認めました。イザヤ 26章12節で,「エホバよ,……あなたはわたしたちのために,実にわたしたちのすべての業を行なってくださ[いまし]た」と明言しています。わたしたちも,昨奉仕年度中に成し遂げられた事柄すべてを思い起こすと,イザヤと同じような気持ちになります。エホバはまさに,これまでに「造り出されたことのない,驚嘆すべき事柄」を行なっておられるのです。(出 34:10)それによって,わたしたちは多くの祝福を受けています。その幾つかについて考えてみてください。
わたしたちの公式ウェブサイトjw.orgは,驚嘆するほどの成果を上げています。今や600以上の言語で利用でき,様々な出版物が750以上の言語で読んだりダウンロードしたりできます。心の正直な人たちに真理を伝える手段として,どれほど効果的なのでしょうか。次のような事例があります。ある夫婦は宗教の偽善を目にして幻滅し,霊的な導きを探し求めているうちに,わたしたちのウェブサイトを見つけました。そして,定期的にアクセスして出版物の記事を読んだりビデオを見たりするようになりました。さらに,小冊子「日ごとに聖書を調べる」をダウンロードして,十代の子ども2人と一緒に日々の聖句を読むようにもなりました。ある日の朝,エホバの証人がその家のドアをノックした時も,まさにそうしているところでした。証人たちは,その家族がわたしたちのウェブサイトを閲覧し,その結果すでに多くの変化を遂げていたのを知りました。タトゥーを消し,ボディー・ピアスを取り外し,宗教的な像を捨て,世の祭日の祝いをすることや不健全な映画を見ることをやめていたのです。それも,証人たちと初めて出会う前にです。これが書かれている時点で,この夫婦と子ども1人が伝道者となっていて,ご夫婦は間もなくバプテスマを受ける予定です。
わたしたちのもとには,もう一つの驚嘆すべき備えと言えるJW Broadcasting<ブロードキャスティング>に対しても,感謝の言葉が数多く寄せられています。マンスリープログラムは現在70余りの言語で提供されており,やがてはさらに多くの言語で視聴できるようになります。このプログラムを晩の家族の崇拝の時に見ている家族は少なくありません。ある兄弟はこう述べています。「エホバの組織はかつてなく大きくなっています。でも,わたしたちは本部をかつてなく身近に感じています」。
エホバの民にとって毎年の地区大会は際立ったイベントであり,2015奉仕年度に開かれた一連の大会もまさにそうでした。今回の大会プログラムの特色となっていたのは,42のビデオと画像,さらに午前と午後の部の初めに流された美しい音楽です。こうしたプログラムに関して,ある経験豊かな兄弟はこう語りました。「プログラム中,出席者はだれも席を離れようとはしませんでした。きっと何一つ見逃したくなかったのでしょう」。ある宣教者もその大会について,「数々のビデオを見て,真理と王国が一層現実的に感じられました」と述べています。
エホバは昨年度,新たに数曲の王国の歌という祝福も与えてくださいました。ある夫婦は手紙にこう書いています。「新しい歌を聴いて,エホバからハグされているように感じました。つらいことがあっても,これらの歌を口ずさむと,気持ちが明るくなります」。地区大会に出席したわたしたちは,ものみの塔のオーケストラとコーラス隊がエホバへの賛美のためにひたすら払った努力について考えることができました。
わたしたちは皆さんに,戻って来る人をエホバに倣って温かく迎え入れるよう,お勧めします
あなたの交わっている会衆でも,公の証言カートが活用されているでしょうか。この方式での証言は,実に報いの多いものとなっています。立ち入りの制限されている居住区や高層マンションに住んでいる人々の中には,これによって初めて真理を知るようになった人もいます。エホバの証人で不活発になっている人たちも含め他の多くの人も,この方式で霊的援助を受けています。2015年1月のこと,韓国のある男性が証言カートに近づき,最近自分は霊的な事柄について真剣に考えるようになったと言い,聖書研究が始まりました。2月に初めて会衆の集会に出席し,3月にはたばこをやめ,4月には韓国の支部施設を見学し,今でも目覚ましい霊的進歩を遂げています。これは,世界本部に寄せられた数え切れないほど多くの経験談の1つにすぎません。
わたしたちは,かつて活発に奉仕していた人たちが,大会で発表された出版物に心を動かされて,今のうちにエホバの愛情深い腕の中に戻って来るよう,祈っています。そして皆さんに,戻って来る人をエホバに倣って温かく迎え入れるよう,お勧めします。―エゼ 34:16。
エホバは昨奉仕年度も確かにご自分の民を祝福されました。今後どんなことを期待できるかは,いずれ明らかになるでしょう。どうぞ,わたしたち統治体が皆さんを深く愛しており,皆さんのために常に祈っていることを忘れないでください。
心からの愛をこめて,
皆さんの兄弟,
Governing Body of Jehovah's Witnesses
(エホバの証人の統治体)