Francesco Carta fotografo/Moment via Getty Images
孤独に苦しむ人たち 支えになる聖書の言葉
最近の報告aによると,世界の約4人に1人が孤独を感じています。
「年齢や住んでいる場所にかかわらず,誰でも社会的孤立に陥る恐れがあります」。チド・ムペンバ,世界保健機関「社会的つながりに関する委員会」の共同議長。
普通は,年配者や一人暮らしの人が孤独を感じると思われがちです。でも,若い人や健康な人,社会的地位のある人,結婚している人も孤独を感じることがあります。社会からの孤立や孤独感は,人の心や体に深刻なダメージを与えかねません。
米国公衆衛生局長官ビベック・マーシーはこう言っています。「孤独は,ただ気分が優れないということではありません。……社会とのつながりを失った場合に死亡するリスクは,1日にたばこを15本吸う場合のリスクに匹敵します」。
聖書のアドバイス
人間を造った神様は,人間が社会から孤立することを望んでいません。人とつながることで幸せを感じてほしいと思っています。
聖書の言葉 「神は言った。『人が独りのままでいるのは良くない』」。(創世記 2:18)
神様は,人間とのつながりを築きたいと思っています。私たちが神様に近づこうとすれば,神様も私たちに必ず近づいてくれます。(ヤコブ 4:8)
聖書の言葉 「神の導きが必要であることを自覚している人たちは幸福です。天の王国はその人たちのものだからです」。(マタイ 5:3)
神様が望んでいるのは,私たちが一緒に集まって崇拝することです。そうすることで,私たちの心は満たされます。
聖書の言葉 「互いのことをよく考えて,愛を表し立派な行いをするよう勧め合いましょう。仲間と集まることを怠ってはなりません。……いつも励まし合いましょう」。(ヘブライ 10:24,25)
孤独や寂しさと闘うことが大切なのはなぜでしょうか。詳しくは,「コミュニケーション社会における孤独感」という記事をご覧ください。
a The Global State of Social Connections, by Meta and Gallup, 2023.