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マタイ 注釈 5章新世界訳聖書 (スタディー版)
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憤りを抱き続ける: イエスは,この間違った態度を殺人につながりかねない憎しみと関連付けている。(ヨ一 3:15)最終的に,神はその人を殺人者と裁くかもしれない。
ひどく侮辱的な言葉: ギリシャ語のラカ(ヘブライ語かアラム語に由来する可能性がある)を訳したこの表現は,「空の」あるいは「頭が空の」という意味。仲間の崇拝者にそのような侮蔑の言葉を浴びせる人は,心の中で憎しみを募らせており,それを侮辱的な言葉であらわにするのだろう。
最高法廷: サンヘドリン全体。エルサレムにあり,大祭司および70人の長老や律法学者たちで成る司法機関。ユダヤ人はその裁定を最終的なものと見なした。用語集の「サンヘドリン」参照。
どうしようもない愚か者: ここのギリシャ語は,「反逆の」あるいは「反乱の」という意味のヘブライ語と似た響きを持つ表現。道徳的に腐敗し切った人や背教者を指す。仲間をそのように呼ぶのは,その仲間が神への反逆者に相応の処罰である永遠の滅びに値すると言うのと同じ。
ゲヘナ: この語は,ヘブライ語ゲー ヒンノームに由来し,「ヒンノムの谷」という意味。その谷は古代エルサレムの南から南西にあった。(付録B12,「エルサレムとその周辺」の地図を参照。)イエスの時代には,ごみ焼却場になっていたので,「ゲヘナ」という語は完全な滅びの象徴として適切だった。用語集参照。
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