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コリント第一 注釈 13章新世界訳聖書 (スタディー版)
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金属の鏡: 聖書時代の鏡は一般に,磨かれた金属でできていて,普通は青銅だったが,スズ,銅,銀,金のこともあった。古代の鏡は役立ったが,鏡で見るのは直接見るのとは比べものにならなかった。パウロは鏡の例えを使って,特定の真理,特にまだ実現していない預言について初期クリスチャンの理解が限られていることを説明した。当時,神によって明らかにされていない事柄があったので,初期クリスチャンはぼやけて映ったものを見ているかのように,神の目的のぼんやりした輪郭しか見ていなかった。パウロはここで,金属の鏡を見ることと,顔と顔を合わせるかのようにはっきり見ることを対比している。聖書預言が実現するにつれ,クリスチャンは神の目的全体を理解する。
ぼんやりした輪郭を見ています: または,「不明瞭にしか見えていません」。ここで使われているギリシャ語はしばしば謎を指すが,広い意味では,はっきりしない,曖昧な,詳細が分からないものを指すこともある。
ちょうど私が正確に知られているようにです: 神に正確に知られているということ。パウロは自分が神を知っているよりはるかに神が自分を知っていると認識していた。パウロは,天での報いを受けた後にエホバを正確に知る,つまりエホバとの極めて親しい関係になることも理解していた。
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