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目ざめよ! 1972
目72 5/8 9–11ページ

昼の星

わたしたちの地球は,昼の星である太陽にくらべると,そんなに大きなものではない。太陽の中には地球が100万個もはいる。それでも太陽は星としては大きくはない。いわば小びと程度のものである。なかには太陽の何百倍もの大きさの星がある。ペテルギウスという明るい赤い星は,直径が,太陽の約400倍ある。

また太陽は決していちばん明るい星でもない。S・ドラダスという星は,太陽よりも50万倍も明るい。しかし太陽は地球にとってちょうどよいのである。

太陽が他の星よりもずっと明るく,また大きく見えるのは,地球にいちばん近いからにすぎない。地球から太陽までの平均距離は1億4,963万7,000キロである。太陽の光は約8分20秒で地球に達する。太陽は太陽系の中心を成しているので,地球とその姉妹惑星は太陽のまわりを大きな軌道を描いてまわる。

太陽は秒速約20キロという猛スピードで宇宙空間を移動している。それでも太陽は他の星に接近しすぎるという危険はない。プロクシマ・ケンタウリと呼ばれるいちばん近い星は40兆2,250億キロ以上離れている。これだけ距離があるので,秒速30万キロ余の光がその星から地球まで達するのに4年あまりかかる。もし地球がプロクシマ・ケンタウリに向かって進んでいるとすれば,その星に行き着くまでに6万5,000年近くかかる。

わたしたちの太陽が,いく億もある太陽,回転しながら宇宙空間を運行する輝く火の玉のひとつにすぎないことを考えれば,そのすべてを意のままに制御し,そのすべてをおのおのの名をもって呼ばれるかたを考えないわけにはいかない。(詩 147:4)たしかに太陽は,悪い者の上にも,良い者の上にも同様に光を輝かせる「光の父」の賜物である。(ヤコブ 1:17。マタイ 5:45)わたしたちの昼の星はまさしく,その偉大な創造者をたたえるものと言うことができる。―詩 148:3。

巨大な原子炉

わたしたちの太陽は,熱いガスで成りたつ巨大な輝く球である。太陽を構成している普通の元素は水素,ヘリウム,カルシウム,ナトリウム,マグネシウム,鉄などである。それにしても太陽はどこから熱を得るであろうか。昼の星は実際のところ一種の原子炉なのである。その過程はきわめて複雑であるが,基本的には,太陽の中の水素ガスがヘリウムに変えられるのである。水素の4個の水素原子が結合して1個のヘリウム原子になり,その過程で莫大なエネルギーが放出される。

太陽の表面温度は摂氏約6,000度と言われている。しかし地球から非常に遠く隔たっているので,その放出されるエネルギーのわずか20億分の1しか地球に達しない。それでも地球上の動植物の生存を可能にする理想的な気象状態をつくるには,その量で十分なのである。

もし太陽の莫大なエネルギーのほんの一部分だけでも利用されるなら,人間は暖房と輸送にかんする主要な問題を解決できるのである。もし人間が太陽光線のエネルギーの効果的な用いかたを知ってさえいれば,太陽は,その光線をそそぐ土地1平方メートルにつき,1.8馬力のエネルギーを供給できると言われている。

太陽の紅炎と太陽あらし

時々太陽から大きな炎が噴出する。これは太陽の紅炎と呼ばれている。このいわば大間欠泉もしくは火の泉は,爆発的に噴出して火をまき散らしては消えてゆく。紅炎は太陽面から32万キロ以上の高さに噴出する。

太陽面には太陽黒点と呼ばれる黒班のような,あるは黒いしみのようなものがある。それらの黒点は実際には,電気を帯びた,うず巻く大量のガスの太陽あらしである。太陽黒点はまわりの太陽大気の温度よりも低いためか,炭火の中の火勢の弱い部分のように見える。

太陽の黒点は磁気あらしと関連があるらしく,地球はときどきそれに巻き込まれるので,太陽黒点はわたしたちに影響をおよぼすものである。その結果がラジオのフェード・アウト(しだいに小さくなって消えていくこと)である。たとえば1970年の3月に,フィリピンは激しい太陽あらしを報告した。専門家たちの説明によると,太陽の赤道に近い部分が60%ないし70%もあらしにおおわれていた。そのために低周波の無線通信は1時間以上途絶えた。太陽あらしは地球上の他の電気装置にも影響を及ぼし,ら針盤の針は北を指すのをやめて,あらぬ方向をさして回りだすことがある。

植物は太陽光線をとらえる

しかし,地球から何千万キロも離れている,宇宙空間を運行するこの巨大な星は,わたしたち個人に対してはさらにどんな影響をおよぼしているだろうか。太陽は人間に食物と空気を与えてくれる。なぜそういえるか。

それは光合成<フォートシンセシス>として知られる作用による。このことばは「光」を意味する「フォートス」と,「いっしょにする」という意味の「シンセシス」からきたものである。これは緑色植物が太陽光線を利用して,炭酸ガスと水から食物を合成する作用である。こうして炭水化物という形の食物が作りだされる。それと同時に水の中の酸素は,遊離した酸素ガスとして放出されるので,食物だけでなく,わたしたちの呼吸する空も,光合成によって供給されるのである。

生命にとってきわめて重要な別の要素は暖かさであるが,すでに述べたように,太陽はわたしたちすべてを暖めるだけの熱を十分もっている。生気を与える太陽の力がいちばんよくわかるのは太陽光線の熱が凍りついた土に浸透して小さな種子を目覚めさせ,緑の小さな鼻を地面にぞかせる春である。陽光が土地に与える熱量は,そこで生育するものにたいへん重要な影響を与える。たとえば,いちばん暖かい月の平均気温が摂氏5.5度以下の北極のような場所では,重要な植物の生育は不可能である。

太陽は,わたしたちの生命を維持する食物と空気だけでなく真水も供給する。この太陽炉から出る熱は,土や湖や川から水を蒸発させる。そしてその水蒸気は大気の上層部で凍結して雲となる。雲の中のこの水蒸気はやがて雨となって降り,川に水を供給し,植物に水を与え,わたしたちに必要な真水を供給してくれる。ヨブ記にしるされている,神を恐れたエリフのことばはそのことを説明している。「かれ水を細にして引きあげ給へば霧の中に滴たり出て雨となるに,雲これを降らせて人々の上に沛然に灌ぐなり」。(ヨブ 36:27,28)ある場所では他の場所よりも多くの雨が降るが,こうした絶え間ない水の循環のおかげで人間は生命を維持できるのである。

他の影響と益

太陽はまた色彩を与えてくれる。色は,太陽光線のスペクトルの中の異なった色の光を物体が反射することによって生ずるからである。またこの点で過小評価できないのは,太陽が与える心理的影響である。寒さにふるえる人々,または疲れた人,孤独をかこつ人は,陽光がさんさんと降りそそぐ暖かい日には,ほっとした気持ちになるのではないだろか。

太陽は月や星とともに,わたしたちのために大きな時計の働きをする。(創世 1:14,15)24時間の太陽日は,地軸を中心とした地球の自転によって定められ,1年は,地球が太陽のまわりを一周するのに要する時間である。そして天空における太陽の高さや,日照時間の長さの違いは,気候や自然の生物の季節的変化の究極の原因である。

たしかに太陽は,わたしたちの生活に圧倒的な影響を与えている。創造者は人間が,呼吸する空気はもとより,光と暖かさを確保できるように,この巨大なエネルギー源を備えられたのである。太陽は雨を降らせ,春の花を咲かせる。そして人間は太陽によって時を計り,生活を調節する。

太陽は地球にとってなんと重要なものであろう。太陽がなければ,地球は宇宙に飛び出してしまうだろう。太陽がなければ,月は太陽の光をもはや反射しなくなるので,消滅したも同然となり,地球は事実上暗やみに包まれ,非常に寒くなるだろう,はなやかな夕ばえを見ることができなくなっても,それを惜しむ人間さえ地上に生きてはいないだろう。

しかし太陽の創造者は,太陽が永遠にわたって輝きつづけ,この地球にその輻射熱と光をそそぎつづけることを保証しておられるのである。―詩 89:36; 104:5。創世 8:22。

[10ページの図版]

太陽がなければ,食物はない。植物は太陽の輻射エネルギーを利用して食物を生産するからである

[11ページの図版]

太陽は暖かさだけでなく,真水をも供給する

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