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エホバの王国を告げ知らせるものみの塔 1966
塔66 12/1 707–711ページ

神の目から見た世界共産主義

1 世界共産主義の運動は世界にどんな影響を及ぼしてきましたか。

神を認めないボルシェビキすなわち共産主義者の1917年革命以来,世界の大きな部分は,立ちのぼった暗雲におおわれてきました。急進的な国は大きな流血の末に強い国々を支配下におさめ,小さな国々は併合され,「鉄」と「竹」のカーテンが交流を妨げています。世界の国の中で比較的に安定した国々においても不安と緊張が高まっています。またこれらの国の政府が神に仕えたことはないにしても,共産主義の諸政府は,神を認めず,無神論をかかげ,あらゆる宗教に反対する点で,はるかにあからさまな態度を示しています。この無神論的な運動により,かつては静かだった,へんぴな土地をも含めて世界の至る所で不安,憎しみ,暴力がかきたてられてきました。クレムリンの支配者が語るとき,世界は核戦争の勃発を恐れて身ぶるいします。

最初の革命政府

2 (イ)革命政府は,いつ,どのように始まりましたか。(ロ)聖書の中で「海」は何を象徴していますか。

2 この種のことはどこで始まったのですか。その起源を知るには,大洪水後の時代にさかのぼらねばなりません。それは族長社会のかしらであるノアが,ふえて地に満ちることを命じた神のことばを人類に告げた時です。人々は恐れと利己心からそのことばに従わず,革命家の軍人を自分たちの指導者にしました。彼は騒乱を好んだ暴力の人でした。そして神を支配者として認めず,新しい革命的なことを地上で始めました。つまり最初の政治国家を地上に建設したのです。「彼の国のはじまりはバベルであった」。革命政府の創始者であるバベルすなわちバビロンのこの王は,「エホバに敵対した力あるかりうどニムロデ」にほかなりません。ニムロデは聖書の中に出てくる最初の王です。(創世 10:8-12,新世訳)彼の暴力的,革命的な政治運動は,神の約束によるメシヤの国,つまり最初の預言に述べられた「すえ」の治める国を出し抜くものでした。(創世 3:15)この政治のイデオロギーはニムロデとその追随者をエホバ神から離反させました。神から離れた,動揺のたえない,すさんだ群衆は,聖書の中で象徴的に海にたとえられています。「しかし悪しき者は波の荒い海のようだ。静まることができないで,その水はついに泥と汚物とを出す」― イザヤ 57:20。

3 頭が七つある「獣」の源はなんですか。それは何を象徴していますか。

3 黙示録 13章1節によれば,それはサタンの見える政治支配を象徴する,かしらの七つある獣が出てきた「海」です。ニムロデはサタンの見える代理者のおもなものであり,サタンの政治組織を作ることを始めました。これは預言者ダニエルが夜の幻の中で見た海です。ダニエルが見ていると,天の四方から吹きおこる風で荒れる海から,4匹の大きな獣が上ってきました。これらの獣は一連の世界強国を象徴しています。(ダニエル 7:1-3)不満をいだく,動揺する人々は,ナチズム,急進主義,ソ連型の共産主義など,現代のイデオロギーの温床です。

4 全体主義的,独裁主義的支配は,聖書のダニエル書の中で何によって表わされていますか。それは神に対してどんな態度をとりますか。

4 ダニエルの預言書の11章において,全体主義的な独裁支配は「北の王」によって代表され,この王について次のことが述べられています。「この王は,その心のままに事をおこない,すべての神を越えて,自分を高くし,自分を大いにし,神々の神たる者にむかって,驚くべき事を語……るでしょう」。(ダニエル 11:36)この預言の示すところによれば,この全体主義の北の王は先祖の神や他の国民の神を拝まず,「すべてにまさって,自分を大いなる者と(し)……要害の神をあがめ」ます。(ダニエル 11:37,38)保守的な,安定した地の政府に対する冷い戦争においても熱い戦争においても,北の王は確かに科学と軍事力を誇っています。a

共産主義と急進主義に臨む災い

5 第二の災いをそそぐことは,黙示録 16章3節にどのように描かれていますか。

5 神は,世界共産主義に対するご自分の立場をどのように明らかにされていますか。使徒ヨハネに与えた幻の中で,神は7人の天使が天から七つの災いを地にそそぐさまを示して,世界情勢と世界のいろいろな運動およびその結果に対する神の見解を明らかにされました。わたしたちがここで関心を持っているのは第二の災いです。ヨハネは次のように報じています。「第二の者が,その鉢を海に傾けた。すると,海は死人の血のようになって,その中の生き物がみな死んでしまった」― 黙示 16:3。

6 神は世界共産主義をどのように見ますか。またエホバの証人はどんな立場をとり,どんな活動を行なってきましたか。

6 神の見地からする描写によれば共産主義および急進主義の要素は,だれもふれることを望まない,また見ることさえもきらう死人の血です。神のしもべであるクリスチャン,エホバの証人は,それと全く同じ立場をとってきました。彼らは第二の災いに表明された神の見解を語ったのです。それは神の怒りの鉢を持つ7人の天使のひとりによってそそがれました。エホバの証人は共産主義および急進的な革命運動を死んだもの,死をもたらすものとして避けてきました。エジプトに臨んだ災いをパロの前で宣明したモーセやアロンと同じく,彼らは世界共産主義に臨むこの災いを大胆に宣明することに加わってきました。

7 シオンのものみの塔誌はその創刊の年に,共産主義について何を述べていますか。

7 災いをそそぐ時がくる前,早くも1879年の9月に,創刊3ヵ月目のシオンのものみの塔誌 ― 現在のものみの塔 ― は「主の日」と題する記事の中で次のことを述べていました。―黙示 6:17。

きわめて多くの聖句から見て,地上の国々は人々の反乱によってくつがえされるもののようである。人々は失業によって失望に追いやられ,血にかわく政府の圧制から解放されることを求めている。今日の社会主義者,共産主義者,虚無主義者は,できるものならばこのような反乱や政府の転覆をひき起こすことを望んでいるであろう。聖書は,国々に悪や圧制の存在することを認めており,それゆえに国々が覆えされることを預言している……しかし聖書は共産主義を正しいものとは認めていない。むしろ存続するかぎりは「あらゆる権威にしたがふ」べきことを信者に教え,「兄弟よ,主の来り給ふまで耐え忍べ」とさとしている。

……久しからぬ前,他の少数の人とともに我々がこれらのことを宣明し,人々の反乱と政府の転覆 ― 共産主義 ― によって問題が起こることを聖書から指摘した時,我々は笑われた。確かにその時,共産主義の影はうすかったが,今日,文明国家はそれを恐れている。虚無主義,共産主義,社会主義は広く人々のロにされるようになった……。

8 1921年,ものみの塔協会の会長は,共産主義の運動についてなんと述べましたか。

8 1919年から現在に至るさばきの期間すなわち七つの災いがそそがれている時に,エホバの証人は世界共産主義に対して同じ立場を守っています。1921年12月11日,ものみの塔協会のJ・F・ラザフォード会長は,ニューヨーク市の旧ヒポドロウム競技場において7000人の聴衆を前に「いま生きる万人は死することなし」と題する講演を行ないました。そして諸国民の苦悩と救いの道について次のように語っています。

「金融業者はその保有するものを失うことを恐れ,労働階級はその存在を抹殺されることを恐れ,政治家と支配者は急進主義すなわち過激主義を恐れています。事実,心の望みを主においていない者はすべて,恐れと苦悩の状態の中におかれています。(イザヤ 26:3)……

「支配階級が真に恐れているのは,急進主義すなわち過激主義です。クリスチャンである聖書研究生は,ひとつの階級が他の階級に対して行なういかなる不正にも反対する不変の立場をとっています。彼らは急進主義者ではなく,あるいはそれに対立する側を擁護するのでもありません。彼らは,祝福されるためには,その国民がエホバを神として認め,メシヤを主又は王として認めなければならないことを信じます」― 1922年1月4日号黄金時代,214頁。

9 1924年,「望ましい政府」と題する小冊子は,政治の改革によってさしのべられた希望について,何を述べていましたか。

9 1924年2月15日,「望ましい政府」と題する64頁の小冊子が発刊され,ブルックリンのものみの塔協会本部からは9ヵ月間に74万1449冊が発送されました。「失政 ― 弊害」の副見出しの下に小冊子は次のことを述べています。

「今日,世界のかなりの部分の人々の願いを満たすことのできる政府は存在していない。多くの国は独裁者に支配されている。全世界は事実上,行きづまりの状態にある。世界の指導者は政治を改革する案や企てをいろいろ述べてきたが,そのひとつとして実現したものはない」― 5頁2節。

「ロシア,ドイツ,オーストリア,ヨーロッパの他の大革命」に言及した23頁もごらんください。

54頁には,「ロシアがすでに経験したと同様な」いっそうの変動について述べられています。

10 「政府」と題する本は,人類の必要をみたすという点から,人間の考え出したいろいろな支配形態についてなんと述べていますか。

10 その後,協会の会長は,当時,国際聖書研究生として広く知られていたエホバの証人の立場について,1928年に出版された「政府」と題する本の244,245頁に次のように書きました。

これらの闘争は多くの革命,苦難,流血をもたらした。これらの闘争からさまざまの理論が生まれ,また共産主義,社会主義,ソビエト,ボルシェビズムを含む急進的と呼ばれる政治形態が発展した……

……ソビエト政府は成功しておらず,また成功しないであろう。それは人々を満足させるものとは,とうてい言い難い。人々が参政権を持つことになっている政治形態のすべてと同じく,扇動政治家と党員がさまざまの議会を支配している。ゆえにこの政府も他の政府にくらべて利点があるわけではない。事実,ボルシェビズムは大きな苦難をもたらした。そして世界の多くの国々から恐れられている。

君主制,貴族政治,民主政治,共和政治あるいは社会主義政治を問わず,人間の試みたあらゆる政治形態は不満足なものであった。

共産主義のソ連に対するクリスチャンの警告

11 共産主義政府はエホバの証人に対してどんな態度をとってきましたか。

11 世界共産主義はエホバの証人に常に激しく反対し,神に敵対する運動を行なってエホバの証人を激しく迫害してきました。ものみの塔協会の支部は全世界に95ありますが,ソ連に支部が設置されたことはありません。共産主義が支配するようになった国々では,ものみの塔協会の支部は次々に閉鎖され,エホバの証人は迫害されて地下に追いやられました。中国においても共産党が政権を得るとともに,支部の責任者ともうひとりの宣教者が逮捕されて,7年と5年の刑を宣告されました。この二人は英国人で,ニューヨーク,ブルックリンにあるエホバの証人の宣教者の学校,ものみの塔ギレアデ聖書学校の卒業者です。

12 エホバの証人は,ソ連の共産主義政府に対してどんな警告を公に与えましたか。

12 1956年と57年にエホバの証人は全世界で地域大会を開きました。199の大会のそれぞれにおいて土曜日の夜,ソ連のブルガーニン首相にあてた決議が採決されました。それは鉄のカーテンの背後とくにソ連とシベリアにおける何千人のエホバの証人の迫害に抗議したものです。またエホバの証人が自由に公に神を崇拝し,羊のような人々が救いを得るように,事態の改善をソ連政府に請願していました。またマタイによる福音書 10章16節,24章9節に預言された迫害者になることをやめるようにソ連政府に忠告していました。

13 決議文はどれほど広く配布されましたか。ソ連はどんな反応を示しましたか。

13 合計46万2936人がこの決議を採決し,採択され,署名された決議はそれぞれの大会からブルガーニン首相と,大会開催地のソ連大使にあてて送られました。決議の写しが報道機関に提出され,この勇気ある決議のことは広く報道されました。この決議はどんな結果を生みましたか。エホバの証人に対する迫害は激しさを加えました。b

14 共産主義者の政府は,エホバの証人に対するその行為のゆえに,どんな者の部類にはいりましたか。その運命はなんですか。

14 広く報道されたエホバの証人の立場は,彼らに対する世界共産主義者の態度を硬化させ,共産主義者は,羊とやぎに関するイエスのたとえ話に述べられたやぎに属する者であることをみずから示しました。イエスはこの世すなわち事物の制度の終わりの時にこれらの者が現われること,やぎは存在を切り断たれることを説明されました。(マタイ 25:31-46)ロサンゼルス(カルフォルニア州)においてラザフォード会長が行なったこのたとえの説明は,その後まもなく1923年10月15日号のザ・ワッチタワーに載せられました。

生きることの不可能な環境

15 (イ)神は世界共産主義をどのように見られますか。(ロ)共産主義はどうして死人の血のかたまりのようですか。

15 それで神の目から見るとき,世界共産主義は殺された人の血であり,固まった血です。神の国に敵対する立場をとる共産主義は死をもたらします。神の国は人々に生命を与える唯一の政府だからです。暴力および巧妙な破壊活動により,また世界を不安定な状態に陥れることによって,昔からの事物の制度を弱め,これを利用して人間社会の民主的,議会主義的,資本主義的な要素を一掃するために,共産主義の指導者は多くの人の死をもたらしました。共産主義は,満足しない大衆に多くのものを約束しましたが,実際には大衆から奪ってきました。神は革命的な共産主義分子に敵対されます。不敬虔で不穏な者たちを荒れる海にたとえてのち,神は次のように言われました。「わが神は言われる,『よこしまな者には平安がない』と」― イザヤ 57:21。

16 小冊子「望ましい政府」は,真の平和と祝福がどのように人類におとずれることを示していますか。以来,エホバの証人はこの問題について何を述べてきましたか。

16 すでに何年もの間,エホバの証人は,世界の不正と不平等をいやすものが共産主義ではないことを悟るように人々を助けるため努力してきました。人類を治める神の新しい政府の下で見られる地上の有様について,「望ましい政府」と題する小冊子(1924年)は,黙示録 21章1節(文語)を次のように引用しています。

「我また新しき天〔目に見えない支配権力〕と新しき地〔地上の事物の新秩序〕とを見たり。これ前の天と前の地〔古い秩序〕とは過ぎ去り,海〔不安定で無政府主義的な人類〕も亦なきなり……」― なお38頁にある次のことばに注目してください。「その政府の下で戦争,ききん,疫病,革命,無政府状態は永久になくなる」。

それ以来,楽園の地における生命,復活,キリストの国の支配下における祝福など,聖書の約束する事柄について,エホバの証人は多くのことを宣べ伝えてきました。

17 黙示録の幻は,「海」が生き物の住めないところになっていることをどのように示していますか。生きる事を望む人は,何をすることができますか。

17 エホバの証人は,聖書を導きとする,組織的,知的なわざを行なっています。その音信は,生命を求める人々を助け,神を捨てた人類の「海」から人々が離れる道を開きます。この汚れた「海」は血のように濃いので,その中には生物がいません。黙示録(16:3)の幻も,海の「中の生き物がみな死んでしまった」ことを示しています。新しい天と新しい地がある,そして象徴的な「海」がなくなった神の新しい秩序の下に生きることを望む人は,神と同じ見方をします。それで共産主義とすべての過激主義者,革命家,無政府主義者また無神論の共産主義による世界支配を目ざして戦う人を死んだものと見ます。人々がこれを学びつつあるという事実は,共産主義の指導者を大いに苦しめています。しかし彼らはこの災いをとめることができません。彼らがますます心をかたくなにしていることは,その滅びをいよいよ確かなものにしています。c

[脚注]

a ダニエル書 11章に預言された共産主義の「北の王」について,くわしくは,ものみの塔聖書冊子協会の出版した384頁の本「御心が地に成るように」(1958年)をごらんください。

b ウォルター・コラーツ著「ソ連邦の宗教」(1961年版)35,338-344,491頁(第5段)をごらんください。このジャーナリストは多くの本を書いています。

c 黙示録 16章の残りの五つの災いは,ものみの塔誌の次号以下にとりあげられます。なおニューヨーク,ブルックリン,ものみの塔聖書冊子協会発行の「大いなるバビロンは倒れた! 神の国は支配する!」(704頁)をごらんください。

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