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  • 永久の世界平和に対してどんな希望?
  • エホバの王国を告げ知らせるものみの塔 1954
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エホバの王国を告げ知らせるものみの塔 1954
塔54 11/15 485–487ページ

永久の世界平和に対してどんな希望?

全能の神は人間をつくつて平和のパラダイスの地に住まわせようとされたのに,私たちの地球は,全地に亙つて今日なぜ戦場になつてしまい,戦争の煙が決して絶えないのですか? この質問に対する答は,次の記事に書かれていますが,またその答は永久の世界平和に対する唯一つの確かな希望について,啓発を与えております。

いまの世界はまつたく奇妙で不思議なものです! 今日の文明の人々は,生活するよりも殺すことを多く知つており,平和よりも戦争について多く知つております。しかし,人間の生まれながらの願いは,生命であつて死ではなく,また平和であつて戦争ではないのです。この逆さまな状態をどう説明することができますか? そうです。平和にたいする人間の多くの希望の道が,みな戦争という行き詰まりに来てしまう事実をどう説明することができますか? これらの質問に対して論理的な答えを与える必要があります。しかし,先づ心をよろこばし,黙つてはいられない程よろこびに充たすたよりがあります。つまり,永久の世界平和に対してたしかな希望が間違いなくあるということです。それは単なる夢ではありません。現実実際のものです。この時代の人は,その祝福を経験することができます。

それでは,このたしかな希望とは一体何ですか? 第三次大戦争ですか? そんなことはありません。いままでの戦争によつて,永久の平和が確立されたことはないと歴史は示しています。たとえば,20世紀の戦争の記録を見てごらんなさい。ライト教授が『戦争の研究』(英文)の中で述べて言うのに,この世紀の最初の30年間に,ヨーヨッパの勢力だけで74の戦争をしました。これらの戦争は,平均4年続きましたが,これは12世紀以来の人間が達したことのない記録です。同教授の見積りによると,この『啓発された時代』の持つ戦争災害の率は,従前800年の全合計よりはるかに悪いものです。一時代のうちに戦争が集中して,血が多量に凝血したとしても,永久の平和はもたらされていません。

また,軍事力をもの凄く築きあげるならば,諸国民を脅かして戦争を永久にさせないと信ずるのも不合理なことです。恐れでもつて,人間の平和な反応が呼び起されることはありません。むしろ,人々は防備と攻撃を準備して恐れに反応します。アイゼンハワー大統領はこう言いました。『軍事力のみで平和を求める者たちは,結局には戦場の苦しみに終るよう運命づけられている。』― ニューヨーク・タイムズ紙,1953年11月20日。

それでは,平和に対するたしかな希望は,信任状,平和条約,そして国家の連盟の外交の圏内にありますか? これらの手段は,平和に対して最善の希望を与えると多くの人々は感じています。実際に,最近の調査によると,アメリカ国民の73パーセントは,国際連合は『恐れのない世界の希望の第一の源である』と述べた,ダグ・ハマルスクヨルト氏と同意見であるということが示されました。(ニューヨーク・タイムズ紙,1954年5月18日)多くの人は,その希望を外交に依存していますが,しかし1954年4月20日のニューヨーク・タイムズ紙に報告されているローマ・カトリックの司祭フルトン・ジエー・シーンの次の言葉には考慮を払うべきです。『言葉だけに非常に多くの信用を置くものは,4500の平和条約が国際連盟の主催の下に第一次大戦と第二次大戦のあいだに暑名されたということを記憶すべきである。第二次世界戦争の始まる11ヶ月のうちに211の平和条約は署名された。』まだ外交に依存したいですか? それでもつとも祝せられた20世紀の平和条約の結果はなんと驚くべきものでしよう。

(1)1920年の国際連盟の契約。54の国々は,『戦争を行わない』と約束した。1930年代に,日本は中国を攻撃し,イタリーはエチオピヤを,ロシヤはフインランドを攻撃した。(2)1920年のロシヤ ― ポーランドの不可侵条約。1939年ロシヤはポーランドの半分以上を占拠。(3)1925年のロカルノ条約。ドイツは,ベルギー,フランス,ポーランド,そしてチエッコソロバキヤと不可侵条約を署名した。1938年ドイツはチエッコソロバキヤを占拠し,後に全国家は戦争に捲き込まれた。(4)1928年のイタリー ― エチオピヤの20年条約。1935年イタリーは攻撃しました。(5)1929年のケログ ― ブリアント条約。62の国は戦争を否認。15年内に殆んどすべての国は,戦争を行う。(6)1932年のロシヤ ― フインランドの条約。ロシヤは1939年にフインランドを攻撃。(7)1939年のラトビア,エストニアそしてリトワニアとのロシヤとバルト海諸国の不可侵条約。1年たたないうちに,これら3国はロシヤに合併さる。(8)1939年のスターリン ― ヒットラーの条約。平和は10年間続くべきでしたが,ドイツは1941年にロシヤを攻撃した。(9)1945年のロシヤ ― 中国の不可侵条約。30年続くわけでしたが,5年のうちに中国人共産主義者はソビエットの助けをうけて中国を征服した。(11)1945年のロシヤ ― ユーゴスラヴィアの条約。ロシヤは署名後一月たつてその条約を廃棄。(11)1945年の国際連合憲章。60の国々は,戦争をなくするのに同意。しかし,大規模な戦いは,パレスチナ,ギリシヤ,マレー,朝鮮,そしてインド支那で起りました。正式な平和条約を手にいれようとする国際連合の企ては,失敗しています。本当にアイゼンハワー大統領が次のことを言明したのは,良識のあることでした。『いかに厳かに署名されたにせよ,勅命や条約の中には平和がないと私は確信している。』― ニューヨーク・タイムズ紙,1953年11月20日。

この世の神を識別する

多くの政治家たちは,誠実な心を持つて努力しているのに,平和に対する全人類の希望はなぜみじめな失敗に終つているのですか? その理由は二つあります。(1)人間は,アダムの罪の結果,不完全で罪深い者であるため,どんな平和条約も貪欲な利己的な支配者が現われることはないとは保証できません。(2)この世の超人間の支配者は,悪魔サタンです。『全世界は悪いものの勢力の下にある。』とキリストの使徒は説明しました。この意味は,地の全国家はサタンの支配下にあるということです。平和条約や,弾丸や,原子爆弾などでは,『この世の組織制度の神』である悪魔の平和破壊の努力を無効にすることはできません。―ヨハネ第一書 5:19。コリント後 4:4,新世。

惑わされてはなりません。悪魔は,悪の性質を持つある抽象的なものではありません。悪魔の願つていることは,あなたがそのように考えることなのです。サタンが実在の者であつて,地上の国々を支配しているということを示すために霊感の神の言葉に頼りましよう。その神の言葉によると,神の子を誘惑してその父に反逆させようとしたサタンの計画を知ることができます。『悪魔は彼(イエス)を非常に高い山に連れて行き,世のすべての国々とその栄光を示し,そしてこう言つた。「もしあなたがひれ伏して,私を拝むならば,これらのものをみなあなたにあげよう。」するとイエスは彼に言われた。「サタンよ退け!」』 悪魔が世の国々を実際に支配しなかつたならば,これはイエスにとつて誘惑になつたでしようか? もちろん,誘惑にはなりません! それですから,悪魔が諸国家を支配していることは真のものです。このわけで,使徒パウロは悪魔と悪鬼たちを『この暗やみの世界の支配者』と呼んだのです。―マタイ 4:1-11。エペソ 6:12,新世。

イエスはこの世の支配者の申出を拒絶しました。イエスは父の予定の時に御国の力とまた『鉄の杖』で諸国民を治める命令が与えられると知つていました。(黙示 19:15)キリストが,本当に間もなくして『鉄の杖』を揮われる時,この世のすべての国々が打ち亡ぼされてなくなつてしまうことを意味します。国々を亡すこの行動は,ダニエル書 2章44節(ア標)に予言されていました。『それら王たちの日に,天の神は一つの御国を設立するであろう。その御国は決して亡ぼされず,また主権は他の民に属さず,かえつてこれらの国々をみな粉々に打ち砕いて,永遠に存続するであろう。』

確かな希望を識別する

世界平和に対する確かな希望は,この遊星の地全域を永遠に支配する御国でなければならぬということが明白になります。これは,人類に対する新しい世を意味します。その世とは,使徒ペテロが,正義の宿る『新しい天と新しい地』と呼んだものです。新しい世の王はすでに統治しております! ヱホバは1914年にキリストを王として御座に即けられました。詩篇 110:2は,この御座に即けることを予言して,こう言つています。『ヱホバはなんぢのちからの杖をシオンよりつきいださしめたまわん。汝はもろもろの仇のなかに王となるべし。』キリストの敵である悪魔の世は,いまだに悩みを与えますが,キリストはこのように支配しております。しかし,悪魔の世は長いことありません! ヱホバが力を与えた王は,御座に即いてすぐに,悪魔の見えざる勢力に対して攻撃の戦争を初めました。『天で戦争が始まつた。………原の蛇,悪魔と呼ばれ,またはサタンと言われ,全地を惑すところの大いなる龍は投げ落された。………地と海とは災いである。なぜならば,悪魔は自分の時が短いのを知つて大きな怒りをもつてあなた方のところに来たからである。』― ペテロ後 3:13。黙示 12:7,9,12,新世。

『時が短い』とは,何までの時のことですか? 聖書の中で,『全能の神の大いなる日の戦争』と呼ばれているハルマゲドンの戦争の時までです。この戦争は,人間が戦うのではなく,キリスト,イエスの指示をうける超人間の勢力が戦うのです。『終りの日』のしるしは,目に見えるのですから,ハルマゲドンが来るのはこのいまの時代なのです。イエスがマタイ伝 24章とルカ伝 21章で述べているその兆の二・三の特徴は,世界戦争,広範囲の飢饉,異常に多い地震の数,増し加わつた不法,世界的な苦難,恐怖でおののく諸国家や諸国民の困惑などです。イエスはこう言いました。『これらの事すべてが起らない中は,この時代は決して過ぎ去らないであろう。』この中には,ハルマゲドンも含まれているのです。―黙示 16:14。マタイ 24:33-35,新世。

ハルマゲドンは,すべての戦争を終らせますので,最後の戦争です。この戦争が二度と再び戦われる必要はありません。『彼(ヱホバ)全く亡したもうべし。患難かさねて起らじ。』人間の戦う戦争については,人々は果して有益な戦争であつたかと論じ合いますが,しかしハルマゲドンが有益な戦いかどうかと論じる人は決しておりません。ハルマゲドンは,正義の戦争です。それで『王の王』であるキリスト,イエスについてはこう書かれています。『彼は正義によつて裁き,戦争を行う。………彼の口からは鋭い,長い剣が出るが,それはその剣でもつて諸国民を打つたのである。』― ナホム 1:9。黙示 17:14; 19:11,15,新世。

このように諸国民を打つことは必要です。というのは,諸国民は真実の生けるキリストが彼らを支配するのを欲しないからです。また彼らは自分たちの支配をも放棄しません。しかし,『この暗やみの世界の支配者』である悪魔とその悪鬼たちが亡ぼされないならば,諸国民を打つことだけも,永久の平和をもたらすのには充分でありません。キリストは,『平和の君』でありますから,邪悪な平和阻止者を悪鬼たちと一緒にハルマゲドンの時活動を禁じます。『彼は原の蛇,悪魔サタンである龍を捕えて,千年のあいだ縛つた。それから底無いところに投げいれて閉じこめ,その上に封印をした。』― イザヤ 9:6。黙示 20:1-4。マタイ 8:29,新世。

新しい世の希望の祝福

ハルマゲドンの戦争は,地を清め,あらゆる不正,あらゆる不義,あらゆる腐敗をなくします。国家主義的な境界でもつて地の住民が分断されるということは二度と再びありません。いろいろ違つた政府が同時に地上に存在して,それぞれ国民に対して正しい種類の政府であるなどと主張することは決してありません。軍隊,海軍,戦争飛行機,大砲,戦車,機関銃,そして原子爆弾などは決して二度とありません。防空壕,爆弾破裂口,放射能の『死の灰』,無人の地,塹壕,既知,未知の兵士に対する記念碑,銃剣を揮つている兵士の像,あるいは軍隊の士官学校などは,決して二度とないでしよう。実際に,何ものも,絶対的に何ものも神の新しい世の平和を駄目にし,その美を汚すことがないからです。ヱホバはこのことを保証しておられます。『きたりて,ヱホバの事跡をみよ,ヱホバは多くの恐るべきことを地になし給えり。ヱホバは地のはてまでも戦闘をやめしめ,弓ををり,戈をたち,戦軍を火にてやき給う。』『われ新しき天と新しき地とを創造す。人さきのものを記念することなく,これをその心におもい出ることなし。』― 詩 45:9-10。イザヤ 65:17。

それで,ヱホバの新しい世だけが,永久の世界平和に対しての人間の唯一の希望であることは明白です。本当に,新しい世はそれ以上の多くのものに対する希望なのです! 人間がたとえ,すこしの平和をもたらしたところで,やはり医者や,葬儀屋や,墓を掘る人,そして墓石製造者が必要です。そうです。人間の生涯はやはり涙や,深い悲しみや,苦痛や,鋭い苦難や心の痛みに対する欺きで一杯です。それで,人間には平和以上のものが必要です。人間には生命が必要です。健康が必要です。しかし,この悪い世の国には,薬の必要とか墓地をなくすることができません。ヱホバの新しい世はなくするでしよう!『それから私は新しい天と新しい地を見た。前の天と前の地は過ぎさり,海ももはやないからである。……そして神は彼らの目から涙を全部ぬぐい取られるであろう。死はもはやないであろう。そして,歎きも叫びも苦しみもないであろう。以前にあつたものは,過ぎさつたからである。』― 黙示 21:1,4,新世。

なにをすべきか

ハルマゲドン後の楽園の地で,永久の世界平和の祝福,完全な健康,そして永遠の生命を楽しむために,あなたは何をすべきですか? 聖書はこう答えています。『神からの全武具を身につけなさい。』なぜ?『それは,あなた方が悪魔の手立てに反抗できるためである。』そのような霊的な戦をするためには,また『霊の剣である神の言葉』も必要です。このすべてのものの意味するものは,あなたがヱホバの書かれた言葉の知識と理解を得ねばならないということです。

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