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預言と世界強国の行進ものみの塔 1961 | 9月15日
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10日にその運営を始めた国際連盟は「昔はいたが」,1939年,第二次世界大戦の勃発と共に無活動の底知れぬ所へ行き,1945年になると国際連合として再び現われました。
先の七つの世界強国との関係から見て,この獣の正体はますます明らかになります。この「獣は,すなわち第八のものであるが,またそれは,かの七人の中のひとりであって,ついには滅びに至るものである」。(黙示 17:11)ある人々は,その滅びの間近いことを認めています。英国議会のメンバーであるアントニー・フエルは次のように語りました,「国際連合は失敗した。それは我々の造ったものであったが我々の希望を実現しなかった。失敗の理由はよい意図に欠けていたからではない。それははじめから失敗に終るように定められていたのだ」。
神の御国は唯一の永続する宇宙的な政府
イエス・キリストは地上にいたあいだ,エホバの永遠の王になる権利を持つことを証明しました。西暦33年,死から復活してのちのキリストは「神の右に座し,それから,敵をその足台とするときまで,待っておられる」。と聖書は述べています。(ヘブル 10:12,13)この待つ期間は,1914年「諸国民の定められた時」が終わったとき,終了しました。それは神の任命された王,「権利を持つ者」が支配を始める時でした。黙示録 12章は,キリストが支配する権利を行使し,サタンと悪鬼を天から地に追い落したことを描いています。そしていま,サタンと悪鬼はサタンの見える獣の如き組織と共に滅びに定められているのです。
それゆえに,今日,平和を愛する人々は勇気を持って下さい。神は宇宙的な政府,キリストの手にある御国を設立されました。ダニエルはネブカデネザルの夢の像が打ち砕かれたことを述べ,今の時代について語りました。「それらの王たちの世に,天の神は一つの国を立てられます。これはいつまでも滅びることがなく……これらのもろもろの国を打ち破って滅ぼすでしょう」。ですから希望と確信を神の御国において,神の御国と共に何時までも生きつづけて下さい。―ダニエル 2:44。
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見出された羊ものみの塔 1961 | 9月15日
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見出された羊
シエラ・レオネにて
ある宣教者は,心あたたまる次のようなおもしろい経験を話しました。「中年の婦人とついに「楽園」の本の研究がはじまりました。『ついに』といいますのは,その婦人が3回も4回も来て下さいと頼んだのに,白人だから私の訪問に興味があるのだろうと思ってのびのびに延ばしていたからです。ところが,毎週研究が進むにつれて,最初に頼まれた時に再訪問しなかったことを恥ずかしく思いました。最初の研究の時から,これこそほんとうの羊だということを感じました。というのは,彼女はいつでもよく予習していて,ちゃんと準備をととのえて待っていたからです。私を失望させたことは一度もありませんでした。ですから私も,どんなに大雨が降っても一度も休むまいという決意をますます堅くしたわけでした。最初の勉強の後その人は御国会館の集会に出席しはじめ,病気の時を除いては,欠席したことがありません。ほどなくして奉仕に連れて行ってくださいと彼女は私に頼みました。ところがその時失望がやってきました。彼女は合意結婚をしていたのです。私は結婚に関するエホバの律法を詳しく説明し,研究をつづけるように励ましました。エホバへの献身と真理に対する愛は,彼女に賢明な決意をさせました。彼女は男に正式に結婚してくれるように頼みましたが,多くの約束がみなうそだったので彼から離れねばならぬことに気づきました。自分とふたりの息子の生活を神が支えて下さることを信頼し,何日かのうちにその婦人は男の家を出,彼の姓を捨てて旧姓にかえりました。彼女は最後の巡回大会で洗礼を受け,伝道をつづけています。定期的に研究をつづけ,毎週かかさずに訪問したことをエホバに感謝しています」。―1961年のエホバの証者の年鑑より
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