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エホバの王国を告げ知らせるものみの塔 1960
塔60 5/15 183–184ページ

犯罪のない社会

犯罪は,長い間人間社会の体力と活力を徐々にそこなつてきた寄性的な病気です。また,人間社会のほとんどの部分に触手をのばす大きなたこのようです。その腐敗的な影響は,この世の政府の高い地位にすらしばしば見受けられます。それが一政府を完全に左右するようになるとどんなことになるか,その著しい例は,この二,三十年間に全体主義政府が残こした人間の苦しみの血なまぐさい記録の中に見られます。

人間の器官の,かくれた多くの病気と同じく,犯罪も社会の背後ではびこり広がつています。むろんその害毒的な存在は,強盗,横領,強姦,殺人,ギャングのけんかその他に関する新聞ニュースでいつも明るみに出されてはいますが,社会がはたしてどの程度犯罪によつて腐敗しているかは,一般には知られていません。調査委員会がときおり行なう調査によつて,およそ犯罪など考えられそうにもない場所で,多くの不詳事件が発見されます。憤慨した世論は,一掃運動を起こして,調査の行なわれた区域から犯罪を追い出すかも知れません。しかし,それが落ち着いた頃には,またひそかにしのびこんできます。

警察の努力にもかかわらず,アメリカにおける主な犯罪は,増加の一途をたどつています。1946年から1957年まで,それらの犯罪は国の人口増加の3倍の早さで増加しました。1952年以降,18才未満の人々は22パーセント増加しました。しかし,同じ期間に,18才未満の人々の逮捕は55パーセントも増加しています。

犯罪は,青少年犯罪や,腐敗した政治家や,下層社会の悪漢に限られてはいません。高潔な市民と思われている一般の人々の中にも,ひどい不正直な者がいて,しばしばそれが暴露されます。たとえば,雇い主のものを盗むことが,雇い人たちの間で普通のようになつていることを考えてごらんなさい。アメリカだけでも,従業員の働く不正のために,年間5億ドルから10億ドルが失われています。

正義を愛する人ならば誰でも,現代の社会の腐敗した状態を嫌悪すべきです。また,社会に広がつて,社会を腐敗させる犯罪という不快な病気に抵抗すべきです。神が御言葉を通して,クリスチャンにこの世の友とならないよう命令されているのも当然です。この世を友とすることは神の敵となることです。(ヤコブ 4:4)しかし,現代の社会が堕落しているからといつて,犯罪のない社会の実現は不可能だという意味ではありません。また人間が,ある社会,すなわち,聖書の原則を尊重し,道徳の面でも清く正しく,憎しみやしつとや悪意や紛争で分裂することなくクリスチャン愛のうちに一致している社会に住めないという意味でもありません。

犯罪のない社会は,実現の可能性のあるものです。しかしそれは,警察の努力や,囚人を改心させようと試みる人々によつて実現し得るものではありません。また政治家や,世界の諸政府の力を合わせた努力によつて生まれるものでもありません。この仕事は彼らのうちの誰の手にも負えないもので,ただヱホバ神だけがそれをすることができます。それには完全に新しい組織制度 ― 新しい世が必要です。その変化は,ヨハネ第一の書 2章17節(新口)にこう預言されています,『世と世の欲とは過ぎ去る。しかし,神の御旨を行う者は永遠にながらえる。』

天にいる神に属する刑執行者たちは,不法な欲望に固執する者をすべて撲滅一掃するでしよう。罪人がいかに詭弁を弄しても,それによつて神の裁きの執行を逃れることはできません。神が悪人を地から一掃されることを,聖書がむかしからどのように預言しているか注目して下さい,『しかし罪を犯す者どもは共に滅ぼされ,悪しき者の子孫は断たれる。』『正しい人は地にながらえ,誠実な人は地にとどまる。しかし悪しき者は地から滅ぼされ,不信実な者は地から抜き捨てられる。』― 詩 37:38。箴言 2:21,22,新口。

人間はいま,原子炉の中や原子爆弾で非常に強力なエネルギーをつくり出していますが,そのエネルギーを原子の中にとじこめた方が,生きているすべての罪人,神の律法を犯して止めない者全部をさがし出し,滅ぼしてしまう能力をもつておられるのは言うまでもありません。ある人は自分の犯罪行為を他人に分からないように上手にかくすことができたかも知れません。しかし神の目をくらますことはできません。『神のみまえには,あらわでない被造物はひとつもなく,すべてのものは,神の目には裸であり,あらわにされているのである。この神に対して,わたしたちは言い開きをしなくてはならない。』『ある人の罪は明白であつて,すぐ裁判にかけられるが,ほかの人の罪は,あとになつてわかつて来る。』― ヘブル 4:13。テモテ前 5:24,新口。

神がいまの悪い組織制度を滅ぼされた後に,犯罪のない社会がたしかに実現するということは,その時に人類を支配する政府の性質と地に住む人々の性質によつて分かります。それは前に引用したヨハネ第一の書 2章17節の『神の御旨を行う者は,永遠にながらえる』を見てもお分かりになる通りです。神の御旨を行なうそれらの人々は,現代社会の堕落に寄与している者たちではありません。彼らは,箴言 2章21節に述べられている,『正しい人』『誠実な人』たちで,神が悪人を一掃された後の地に残こされる人々です。イエスも山上の垂訓の中で彼らのことをこう言われました,『柔和な人たちは,さいわいである,彼らは地を受けつぐであろう。』― マタイ 5:5,新口。

神の御心を行なうこれらの『柔和な人たち』を支配する政府は,聖書の中で神の御国と同一視されています。それは,キリストを王とする天の政府です。全人類はこの御国の支配下にはいりますから,犯罪は正しい人間の新世社会を腐敗させることはできないでしよう。その時こそ次のように言うことができます,『いつくしみと,まこととは共に会い,義と平和とは互に口づけし,まことは地からはえ,義は天から見おろすでしよう。』― 詩 85:10,11,新口。

『かくてわが聖き山のいずこにても害うことなく,やぶることなからん。そは水の海をおおえるごとくヱホバを知るの知識,地にみつべければなり。』― イザヤ 11:9。

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