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    目ざめよ! 1983 | 10月22日
    • た。郵便トラックは非常に長い,曲がりくねったうかい路を通って行かなければならなかった。そこで,週に六日,土砂が片づくまで,騎手たちは65㌔に及ぶ小道に沿って毎日平均して1,000通の第1種郵便を配達した。それを利用した一人の人は,「とても速い。普通の配達よりもずっと速い」と述べている。

      「約束の地」?

      ● 「スウェーデンを手本にしてはならない」と,デトロイト・ニューズ紙の社説は述べている。この社説は,「子供たちが避妊具や避妊薬を使っていることをその親に告げることに反対する」大勢の「専門家」が,しばしばスウェーデンを「約束の地」と見ていることを指摘している。スウェーデンでは,自由主義的な法律が行き渡り,「若者たちは自由に,またひそかに」避妊具や避妊薬を「手に入れることができる」。しかし,社説はさらにこう述べている。「スウェーデンにはほかにもどんなものがあるだろうか。スウェーデンの堕胎率は世界でも最高の部類に入る。妊娠2件につき1件は堕胎に終わる。スウェーデンで生まれる子供全体の3分の1は私生児である。それは大まかに言って,米国の私生児出生率の約3倍に当たる。スウェーデンの離婚率は今や米国よりも60%高くなっている。ところが,米国の離婚率そのものも,歴史的な水準から見ると衝撃的と言えるほど高いのである」。社説は,「“専門家”の言うことに用心するように,特に彼らの唱える異質の概念によって家族生活にみだらで破壊的なものが侵入することになる場合には,たとえどれほど流行の先端を行く概念であっても用心するよう」注意して,結論としている。

      模範的な公務員?

      ● 「国会議員は判断を下せないほど酔っているのではないか」と題する記事の中で,ロンドンのウェストミンスター病院のコーリン・ブリューワー博士は,下院は「アルコール漬けに」なっており,「ある議員はもう少し飲酒を控えれば」議会でもっとりっぱな振る舞いをするであろう,と述べている。一人の国会議員はこの記事を「はなはだ不快である」として非難し,その写しを一部下院議長に送った。それ以来ブリューワー博士は自分の記事を擁護しようと準備万端整えていたが,議長から「ブリューワー博士の答弁を要求するような事件はなかった」という返事を受け取ったということを,ロンドンのデーリー・テレグラフ紙は伝えている。

      ● 「(カナダの)モントリオール警察の麻薬取り締まり班のチーフが麻薬密売の嫌疑で逮捕された」と,トロント・スター紙は述べている。逮捕された警官は勤続25年のベテラン警察官で,組織犯罪およびピストル強盗取り締まり班のチーフをも務めたことのある人物であった。この人は市警でも指折りの経験を積んだ捜査官の一人としてたいへん尊敬されていたと言われる。そして,モントリオール市警の長官の命じた2週間にわたる捜査の末,逮捕された。異議の申し立ては行なわれないものと予想される。

      ● ミラノのニュース雑誌パノラマは最近,イタリアの判事と治安判事向けに作られた全3巻に及ぶ規則集が裁判官の道徳上の振る舞いに関して述べている事柄について伝えた。それによると,この規定ははっきりと,「女性速記者に抱きつこうとしたり,その抵抗を腕力で押しのけようとしたり,いかなる口実であろうと口実を設けて自分の部屋に女性をおびき寄せ同様の行為を行なうのは,どんな女性に対してであろうと処罰に値する違反行為である」と述べている。この規則集はまた「破産事件を持ち込んだ者と恋愛関係に入ること」および「自分の管轄地域の市営売春宿に足しげく通い,自分の地位を利用して無料で入場すること」も非合法としている。

      酒を飲まないのにアルコール中毒

      ● 米国の一人の男性は,炭水化物を多量に含む食事を取るだけで酩酊することがあるという点をやっとのことで医師たちに納得させた。この人は次のように語っている。「私が通った専門医は一人残らず最終的に私に対して関心を持たなくなった。私がうそをついていると考えたのである。私が妻のベティーと一緒に,自分は酒を飲まないと言えば言うほど,医師は私は絶望的な事例だと確信するようになった」。現在,37年間繰り返し酩酊状態に陥った末,ある専門医が,この人はこれまで日本でしか診断されたことのなかった酩酊症という奇病にかかっていることを探り当てた。英国のヨークシャー・ポスト紙の伝えるところによると,この人の腸内に成育する酵母状の菌類が炭水化物をアルコールに変え,その結果この人は「アルコールのにおいをさせ,言葉が不明瞭になり,足がよろめき,そして時には始末におえない酔っ払いになった」。医師たちは今や,ほかの“アルコール中毒患者”のうち実際には腸の病気にかかっているだけの人がどれほどいるかいぶかっている。

      サングラスの点検を!

      ● カナダのオンタリオ州にあるウォータールー大学の検眼学の教授アンソニー・カレンによると,店頭で販売されているサングラスの中には太陽の紫外線をほとんど遮断しないものが少なくない。放射線が目に及ぼす害の研究では専門家であるカレンによると,これは年を取ってから白内障やその他の視力障害を引き起こすことになりかねない。普通,日差しの強い時には人は自分の目を守るために目を細くする。ところが,サングラスをかけると,光線がそれほど明るく感じられないために目を開いたままにし,目には見えない紫外線が入ってきて目に害を及ぼすような状況が生じる。

      サルの悪ふざけ

      ● インドのアレッピーで一群の寺院ザルが,訴え人もその弁護士も出廷しなかったため,論戦なしに勝訴した。医科大学の学生を代表する訴え人は,サルたちが大騒ぎを起こし,大学の物置や食堂から好きな物を持ち出し,15人の学生を襲ってかみついたと申し立てていた。地元の住民は,寺院ザルを移動させおりに入れるようにという学生たちの要求に反対していた。『訴え人がいないのなら,訴えを棄却する』。

      ● 一方,インドのマンマドでは,悲嘆に暮れたどう猛な1匹のサルが大あばれして少なくとも15人を負傷させ,町を1週間まひ状態に陥れた。負傷者の中には片耳を失った巡査も含まれていた。話によると,体長1.2㍍のこのサルは,ある人に連れ合いをオートバイではね飛ばされてからオートバイを目の敵にするようになった。警察はとうとうこの動物を一つの大広間に追い詰め,6時間ねばり強く待った末,おびき出して,鉄のおりに入れ,地域営林署に引き渡した。

      ● インドのアムラバーディ付近のある鉄道の駅で,サルが町中を3時間停電させるという騒ぎがあった。このサルは発電所の変圧器に上り,そこまで自分を追って来た犬に向かってしかめ面をしていた。犬はどうにか追い払ったものの,サルはどうしても降りてこないために送電を止めた。やっとのことで,ある人が果物をかごに入れてサルをおびき寄せることを考え出し,サルが満足げに果物を食べている間に送電を再開した。

      悪巧み設計

      ● 自分に与えられた務めは,「人々の道徳観を和らげる環境を作り出すことである」と語るインテリア・デザイナーが,米国アトランティック・シティーにある大きなホテルカジノをデザインし直すために雇われた。ウォール・ストリート・ジャーナル紙の伝えるところによると,このデザイナーは“環境心理学者”の協力を得て,以下のような提案をした。賭博者たちを引きつけ,「注意深く配置された照明と壁のない空間を通って彼らがカジノに送り込まれるようにする」ための「ローマ風の彫像を置いた大理石の壮麗なロビー」にする,「人々に時間の感覚を失わせる」ためにロビーの窓を「クリーム色のイタリア大理石の板に張り替える」,「物音は興奮をわき立たせる」ので,物音を「大きくする」ような物をカジノの中に置く,「賭博者の安心感を損なう」ことがないように,賭博テーブルの照明が見ている人には当たらないでゲームをしている人だけを包み込むようにする。

      レストランさえも,「賭博と王族とのつながりをほのめかし」,温かさと,「肉欲」とをかもし出すよう装飾されることになる。多額のお金をつぎ込む賭博者たちに提供される無料の部屋は「宿泊する人が事実上ルーレットの所へ飛んで行く」よう設計されることになる。

  • 性に対するあなたの見方 ― それはどのような相違をもたらすか
    目ざめよ! 1983 | 10月22日
    • 性に対するあなたの見方 ― それはどのような相違をもたらすか

      聖書は性についてなんと述べていますか。「真の平和と安全 ― どこから得られるか」という本の上記の章はこの問いに答えます。192ページのこの堅表紙の本はわずか300円のご寄付でお求めになれます。

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