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都市問題の唯一の救済策目ざめよ! 1976 | 5月8日
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神が人類をどのように扱われたかを見ればその点をある程度理解できます。
ノアの時代の洪水により地が清められた後,神は,「生めよ増えよ地に満てよ」という言葉を繰り返されました。これは,人間に対する神の最初の目的を言い表わしたものです。後日,人々が大きな都市に集中するようになった時,その目的は試みられました。彼らは『いざ町……を建て……我ら名をあげて全地の表に散ることを免れん』と言いました。神は,大きな都市の建築者になろうとしていた人々を実際に『全地の表に散らす』という行動によって物事のそうした行ない方に賛成できないことを表明されました。―創世 9:1; 11:4,8。
さらに,後日イスラエル国民を律するものとなった霊感による律法の規定は,大都市の生活を奨励するものではありませんでした。イスラエルの石がきのない小さな村に住んでいる人で,経済的な必要などで自分の家を売った人はだれでも,それを買い戻すという侵すことのできない権利を常に持っていました。そして売り主が自分の家を買い戻せない場合でも,50年ごとに訪れるヨベルの年に,その家はいずれにせよその家族に戻されました。一方,石がきで囲まれたより大きな町に住んでいた人たちの場合,売った土地を買い戻す権利を保有できたのは一年間だけで,その期間が過ぎると財産の権利すべては新しい所有者に移りました。ですから,農村に住む方がいっそう有利でした。―レビ 25:29-34。
神のこうした見解からすると,間もなく実現される「新しい地」では,より農耕的な生活様式が行き渡るに違いありません。聖書の預言は,神がもたらしうる生活の様を次のように描写しています。
「彼らはまさしく家を建てて住み,まさしくぶどう園を設けてその実を食べる……わたしの選んだ者たちは自分の手の業を十分に用いる」― イザヤ 65:17,21,22,新。
それに,神が『すべてのものを新しくされる』とき,人々の態度も,新しい環境とその義にかなった支配の仕方を反映するでしょう。「水が海をおおうように,地はエホバの栄光を知ることで満たされ(るゆえに)」,相互の信頼と尊敬が行き渡るでしょう。これこそ,難問を抱える今日の大都市に対する唯一の救済策となるものです。―啓示 21:5。ハバクク 2:14,新。
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聖書時代の動物が再び姿を見せる目ざめよ! 1976 | 5月8日
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聖書時代の動物が再び姿を見せる
聖書時代中,現代のイスラエルの地域にはひょう,やまやぎ,かもしか,ガゼルといった動物がたくさんいました。長年の間に,荒野が減少したり動物が乱獲されたりした結果,ある動物は絶滅しましたし,その土地でかつて普通に見られた他の動物は激減しました。ところが,絶滅したと考えられていたシナイひょうの姿が1年ほど前にユダヤ砂漠で見られたのです。さらに最近になって,ヨルダンけい谷にもシナイひょうが現われました。9年ほど前にやまやぎ,すなわち野生やぎの数は約300頭に減っていましたが,保護を受けたり飼育されたりして,4,000頭ぐらいに増えました。イスラエルの自然保護局は,あらゆる種類の野生動物をとらえた状態で飼育することを奨励してきました。したがって,エラットの近くにあるハイ・バール保護区の,さくが施された砂漠地域では,かもしかとかガゼルのような動物の群れが見いだされます。
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