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  • 忙しい生活をするリス
    目ざめよ! 1977 | 3月22日
    • 忙しい生活をするリス

      リスはせっせと働く小動物で,絶えず動き回っているように見えます。今,姿が見えたかと思うと,もう見えなくなっています。しかし,普通の樹上性のリスの最も際立った特色は,その大きくてふさふさした尾と言えるでしょう。

      実は,“リス”を意味する英語の名称自体,この器官に注意を促すものなのです。ウィルフレッド・ファンクの「言葉の起源」という本によると,この動物の英語の名称squirrelは,「“影”を意味するスキアと,“尾”を意味するオウラから作られたギリシャ語スキオウロス,すなわち“影の尾”に」由来しています。この本はさらにこう述べています。「どのリスも体の三分の一を尾が占めているので,“影の尾”という表現は当を得た名前と言えよう」― 197ページ。

      リス科の動物は世界に広く分布しており,ヨーロッパ,アジア,アフリカ,そして南北アメリカなどに見られます。最もよく知られた樹上性のリスには,北米に生息するハイイロリスと,ヨーロッパやアジアに生息するアカリスがいます。

      リスの尾は,非常に便利な器官です。この動物が木の枝から別の木の枝へ足を広げて大きく跳躍する際,尾は平衡を保つのに役立ちます。敵が現われると,尾を盾のように使います。また気温が下がれば,尾は毛布として大変役に立ちます。暴風雨のときには,背中の上に尾をアーチ形にかざし,かさの代わりにすることもできます。

      リスは跳躍が大変得意で,非常に高い所からけがをせずに飛び降りることもできます。地面から1㍍ほどの高さの枝に,一回で飛び乗り,すぐまたどこかへ跳んで行きます。ときには,腐った枝に飛び乗って地面に落ちたり,足を踏み外して転落したりしますが,パラシュートと同じように尾が落下の速度を緩やかにしてくれます。大きなふさふさした尾のお陰で,リスは数十㍍の高さから飛び降りて,瞬く間に走り去ることもできるのです。

      また,非常に高い所からでもけがをせずに飛び降りられるということは,逃げるのに有利です。敵に追い詰められても,ゆうゆうと地面に降り,やぶを抜けて安全な場所へ逃げて行きます。

      ふさふさした尾を持つこの動物には,ほかにも侵入者を撃退する手段があります。まず最初に打つ手は,大きな声を上げることです。それでも効果がないと,木の幹や枝の反対側に回り,有り難くない訪問者と自分との間を幹や枝が隔てるようにします。これでもうまくゆかない場合は,もっと高い所へ素早く逃げます。カムフラージュも便利な手段です。じっとしていれば,ハイイロリスは木の幹か枝の一部のように見えるのです。子リスが猛きんに脅かされると,母リスは後ろ足で立って,前足でその襲撃者をめった打ちにします。

      リスは物を蓄えることでよく知られています。木の実を口に入れたまま前足で穴を掘り,そこへ木の実を入れて土を掛けます。ある推定によると一匹のハイイロリスが木の実を10個土の中に埋めるのに要する時間は約7分間です。3か月間に約1万個の木の実を隠すリスもいます。その後掘り出されず,食べられないままになった木の実の多くは,土の中に植えられたことになります。こうしてリスは,樹木の繁殖に大きく貢献しています。

      地面に30㌢あるいはそれ以上雪が積っていても,リスは自分の埋めた木の実を難なく見付けるようです。どうしてこのようなことができるのでしょうか。鋭いきゅう覚がその主な要素であると思われます。

      アカリスは,瞬く間に松かさを蓄えます。あるアカリスは,わずか1時間で100個以上もの松かさを集めてしまいます。そして,これらの松かさを積み上げ,木の葉で覆ったり,あるいは木の穴に隠したりします。1匹のアカリスによって,およそ100㍑ないし350㍑の松かさが集められます。

      かわいらしいだけでなく,リスは本当によく働きます。この愛らしい動物が跳び回っているのを見掛けたなら,彼らが植林に大変役立っていることを思い出してください。

  • 『良い振舞いに感銘する』
    目ざめよ! 1977 | 3月22日
    • 『良い振舞いに感銘する』

      長年の間,ローマ・カトリック教会は,スペインで,政府に圧力をかけてエホバの証人の活動に制限を加えさせることに成功してきました。しかし,1970年7月以来,信教の自由に関する新しい法律に基づいて,スペイン政府は証人に法的な認可を与えました。そして今や,エホバの証人は同国で二番目に大きい宗教団体となり,毎月公の証言活動に携わる人の数は3万人を超えています。

      昨年の8月,エホバの証人はスペイン各地の九つの都市で「神聖な奉仕」地域大会を開催しました。出席者最高数の合計は5万1,420人で,神への奉仕に献身したことをバプテスマによって表わした人の数は1,733人でした。パブロ・モランは,1976年8月9日付のオハ・デル・ルネス・ド・ヒホン紙上で,オビエド州ヒホン市での1万人余りのエホバの証人の集まりについて次のように伝えています。

      「私はエホバの証人の良い振舞いから感銘を受けた。この大会では,特に清潔さと衛生状態の点でその振舞いは際立っていた。……

      「清潔であるというのは,単に毎日シャワーを浴びて,下着を取り替えることだけを意味しているのではない。むしろ清潔であるとは,浜辺であれ,田園であれ,街路であれ,自分の周囲をきれいにすることである。……言い換えれば,清潔であるというのは,エル・モリノンでのエホバの証人の振舞いのことである。そこには幾千人もの人が出席したが,たばこの吸いがらも紙くずも食べ残しも全く見あたらなかった。

      「ヒホン市民全員がエホバの証人になれば,ヒホン市は世界で最も清潔かつ手入れの行き届いた都市になる,と人は考えるであろう」。

  • 鳴き声を学ぶ
    目ざめよ! 1977 | 3月22日
    • 鳴き声を学ぶ

      ■ 鳴き鳥の美しいさえずりを聞いて,その先天的とも思える能力に驚かれたことがあるでしょう。しかし,鳥はただ本能によってのみこのようにさえずるのでしょうか。一概にそうは言えないようです。

      ホオジロの一種であるミヤマシトドを使った実験は,この鳥が自分の種族の鳴き声を学ばねばならないことを示しています。成長した同種の鳥から離され,その鳴き声を聞かずに育ったミヤマシトドは鳴くには鳴きますが,普通のミヤマシトドとは違った鳴き方をします。一方,生後10日から50日の間に,ミヤマシトドの普通の鳴き声を録音したものを聞かせると,やはり普通の鳴き方を覚えます。それで,聞かされた鳴き声の特徴を実際にまねるということが分かります。

      しかし,どんな鳴き声を聞かせてもそれを覚えるのでしょうか。そうではありません。この同じ期間に,録音した別の種族の鳴き声を聞かせても,ミヤマシトドはその鳴き声を覚えません。普通の鳴き声を覚えるのに訓練が必要であるとはいえ,同時にミヤマシトドの内部には,同種の鳥の鳴き声だけを覚え,他の鳴き声を覚えないように導く指針が備わっているようです。そのお陰で,ミヤマシトドは生まれつき別の種族の鳴き声を覚えないようになっているのです。

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