-
日曜大工の安全心得目ざめよ! 1977 | 6月8日
-
-
する板をテーブルソーでひくようなことは避けるべきです。そのような板は,必ずといってよいほど刃にひっかかって,はね返ってしまうからです。最初に,かんなをかけて平らにしておくべきです。回転するのこぎりの刃の延長線上に顔を決して置かないようにするのは賢明なことです。木の節が時速160㌔以上もの速さで飛んで来て当たることがあるのです。回転する刃を縦に見る位置から,少し左か右寄りに立ってください。また,防護眼鏡を掛けるのも非常に良い考えです。
その他の役に立つ安全心得
家庭大工を安全に行なう上で考慮すべき事柄が他にも幾つかあります。電動ハンドドリルを操作する時は,水漏れしないゴム靴をはき,ゴムの手袋をはめていない限り,水の中に立ってはなりません。さもないと,線がショートした時,感電してしまいます。穿孔盤を操作する時は,穴を開ける材料,または安全のためにかませた止め木を締め付けて固定します。こうすれば,手で押えている材料が穿孔盤の刃でもぎ取られてけがをするような事態を避けられます。防護マスクもしくは防護眼鏡をつけずに,電動研摩機を使ってはなりません。飛んで来た小さな金属片が目に刺さり,目にけがをした人は少なくありません。また,研摩車が破損して顔に当たることもあります。
一般に,婦人が家庭で木工用の動力工具を操作することは少ないとはいえ,時にはそうした機械を動かすことがあるかもしれません。その場合には,前述の安全規則を守ると良いでしょう。
父親は,息子に,手工具及び電動工具の安全な使用法を十分に教えておくべきです。学校の授業も非常に有益ですし,安全な木工法について記した種々の優れた書籍を用いて家庭で勉強することもできます。
木工の好きな人にとって,道具の使用に伴う良い習慣を培うことは大切です。作業中に一瞬ほかの事を考えるような時があるかもしれませんが,その際に身についている良い習慣のお陰で無意識のうちに安全な動きが取れ,危険な位置に手を置くようなことがなくなります。それでは,作業を安全に行なう良い習慣とはどのようなものかをはっきりと銘記してください。常に,こうした原則に従うなら,日曜大工を安全に行なえしかも楽しむことができるでしょう。
木材を用いて物を作るということは,現在でも,また将来でも,楽しい作業です。しかし,こうした仕事を行なう際には,安全に十分気をつけるようにしましょう。事実,安全に物事を行なう習慣は,神に対する正しい崇敬の念と関係があります。もし自分の行なっていることに関する十分な知識を持たず,しかも仕事に対して不注意であれば,神から与えられた命に対して正しい認識を示しているとは言えません。それでは,最良かつ最も安全な方法で木工作業を行なうのは,どんなにか大切なことでしょう。それは,創造者である神に対して正しい敬意を示すことであり,またわたしたち自身の益のためでもあります。
-
-
「おそれはある」が危険はない目ざめよ! 1977 | 6月8日
-
-
「おそれはある」が危険はない
● ある種の生物をとりまく環境が改善された結果,絶滅の危険にひんする生物のリストからその生物をはずすことが行なわれた。これは絶滅の危険にある生物に関する法律が1973年に成立して以来二度目のことである。米国において絶滅の危険にひんしている動物のリストからはずされた動物として,1月にワニが発表された。ナサニエル・P・リード内務長官補佐によれば,米国のワニの約75パーセントは「それほど制限の厳しくない」とされる「絶滅のおそれがある」動物のリストに載せられた。これらの動物を救う運動に率先したのは南部の自然保護団体および政府関係者であったと,リードは考えている。「皮をとるためにワニが無差別に濫獲され,その生息地が開発によって次第に破壊されていた20年前には,ワニは「絶滅の方向に向かっていた」ことが指摘された。1976年には三種類のニジマスが危険リストからはずされている。
-