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支部の手紙王国宣教 1976 | 2月
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支部の手紙
王国伝道者のみなさん:
沼津ベテルにおける建築工事はどうなったのだろうか,とみなさんは時々考えることでしょう。そうです,無事に完成したのです! しかもほとんど兄弟たちの手で成し遂げられました。新しく完成した二つの建物により,今までの6,630平方㍍の床面積にさらに1,539平方㍍が加えられることになりました。これは拡大している全日本の王国の業と兄弟たちの必要にこたえるために本当に必要なものでした。そのことは建設の終わった現在,すでに二つの倉庫が文書や印刷用紙でいっぱいになっていることからも明らかです。
この建築の奉仕のために全日本から83名の兄弟たちが来ました。ある方々は家族ぐるみで,他の方は家族としばらくの間離れて自分の特技を活用し,また多くの若い開拓者,伝道者が熱心に働きました。建設工事の行なわれた14か月の間,これら献身した兄弟たちの仕事に対する勤勉さは,ベテル奉仕者と他の外部の人々に感銘を与えるものでした。わたしたちはこれらの兄弟たちの奉仕を心から感謝しています。同時にこの大きな仕事を達成させるべくみなさんが祈りによって日々エホバ神に力を願い求めて支持してくださったこと,寛大な寄付や貸付けを通して支持してくださったことを感謝いたします。
わたしたちは「ずっと今まで働いてこられ」た神エホバの奴隷として,わたしたちにゆだねられた仕事を行なっています。昔のネヘミヤは,自分に与えられた機会と時間をむだにすることなく熱心に働きました。彼は膨大な量の建設工事をわずか52日間で完成させました。イエス・キリストはわずか3年半の伝道奉仕期間中に,良いたよりを宣べ伝え,全人類を命に導く基礎をすえるという,永遠に伝えられる偉業を成し遂げました。わたしたち各にゆだねられた大切な仕事とその量を考えるとき,これら忠実な働き人はなんと立派な模範となるのでしょう!―ヨハネ 5:17。ネヘミヤ 1–6章。
ではわたしたちも,神の仕事が「完成」するまで手を休めずに勤勉に働きましょう。2月は短い月ですがより勤勉に奉仕し,人々に「ものみの塔」の予約を勧め,また研究生たちが「神とともに働く者」になることのすばらしい特権を認識するように助けてまいりましょう。わたしたちの暖かい愛とともに。
共に働く,日本支部の兄弟たち
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戸はまだ開かれています王国宣教 1976 | 2月
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戸はまだ開かれています
1 昨年夏の地域大会の劇の一つでわたしたちは次のことを知りました。すなわち,ノアの日に他の人が箱船で救いを得る機会が終わったということをエホバははっきりと示された,ということです。戸を閉じたのはノアではありませんでした。ノアとその家族が鳥や動物の代表例と共に定められた時に箱船に入った後,それから聖書が述べている通り「エホバは彼の後ろから戸を閉じられた」のです。―創世 7:16,新。
2 わたしたちの時代についてはどうですか。現在,生き残るためのエホバの備えである対型的な箱船は霊的パラダイスです。地的な永遠の生命を目ざす人々の「大群衆」をこの安全な場所に集めるということを油そそがれた者が悟っていなかった時もありましたが,こうした集める業が今行なわれています。(イザヤ 55:5)今日に至るまで非常に大勢の人々がこの霊的パラダイスの中に入ってきました。昨奉仕年度中,ここ日本だけで7,500人を上回る人々が,より偉大なノアであるイエス・キリストを通してエホバに対する献身の象徴としてバプテスマを受けました。明らかに戸はまだ開かれています。
3 わたしたちのうちだれかが良いたよりの伝道の手をゆるめて,実質的にはその戸が期限より前に閉まるように引っ張ろうとするなら,それは何と不適当なことでしょう。神のご意志は,「あらゆる人が救われて,真理の正確な知識に至ること」です。(テモテ第一 2:3,4)最近までなされてきた収穫はこれからまだなされねばならない仕事があることを示しています。例えば11月に日本の伝道者の合計は3万4,846人の最高数に達しました。実に過去100か月連続で毎月伝道者が増え続けたのです。本当に喜ぶべきすばらしい努力であり,わたしたちすべてはエホバの祝福に心から感謝し,これからも熱心にエホバを賛美したいと望んでいます。みなさん! いままでもそうであった通り,これからも毎週定期的に奉仕に参加することを明確に計画し,是非野外でエホバを賛美なさってください。そしてみなさんの行なわれた貴重な奉仕を忘れずに月末に報告なさってください。正規開拓者も5,294人で38か月連続で最高数を報告しました。
4 それだけではありません。家庭聖書研究も5万3,975件の最高数になりました。すでに献身して奉仕を行なっている人に加えて,この日本で5万3,000人以上の人々が象徴的な意味でノアの息子たちやその妻たちのような立場に立つべく聖書を学んでいるのです。戸がまだ開かれている今,わたしたちが奉仕の手をゆるめるような理由がどこにあるでしょうか。そうです,エホバは常にわたしたちと共におられ,わたしたちがエホバのご意志を行ない続けるよう力づけ,助けてくださっているのです。
5 もちろん,わたしたちは関心を示す方々が霊的パラダイスを単にのぞき見る以上のことをするよう励ましたいと思います。本当に霊的パラダイスについて読んで知るのは喜ばしいことです。王国会館での集会に出席し,このパラダイスを特色づける実を生み出す人々と交わるのは人をさわやかにするものです。しかし自分自身を霊的パラダイスに住む者として安定させるためには,人は「救いは,み座にすわっておられるわたしたちの神と,子羊とによ(る)」ということを認めて誓約を立てねばなりません。(啓示 7:10。また16,17節も参照。)これは水の浸礼により公に表わされる献身を含んでおります。あなたはそのような誓約をすでにお立てになりましたか。今はエホバ神への献身を引き延ばすような時ではありません。―マタイ 28:19,20。
6 ひとたびその中に入ったなら,わたしたちはその中にしっかりとどまらなければなりません。これにはわたしたちが霊的パラダイスの王イエス・キリストに従い,そこに住む他の人々と真に調和して働くことも含まれます。自分の生活を神の目的に調和させるためには,そうしなければなりません。(エフェソス 1:9,10。詩 133:1)真に無私の協力をすることがわたしたちの他の人を扱う仕方すべてをしるし付けるものであるべきです。この世とは異なり,わたしたちの関心は自分の益だけを求めることではなく,全心を傾けて霊的パラダイスを築き上げることを促進することであるべきです。―コリント第一 10:24。フィリピ 2:1-4。
7 2月中「ものみの塔」の予約を提供し,人々がこの霊的パラダイスの中に入る必要を認識するように助ける業に励みましょう。郵便料金の大幅な値上げのため,予約の代金が1,300円に変更されましたが,人々は引き続き救いを熱心に求めているのです。人々を霊的パラダイスに導き入れる助けとなる「ものみの塔」の予約の提供を熱意を込めて行なってゆきましょう。予約を望まない方々には,ポケット版の書籍1冊,できれば「真理」の本に2冊の雑誌を添えて200円の寄付で提供なさってください。これらも人々を本当に助けるものとなるでしょう。
8 各人が敬虔な資質をあらわし,また宣べ伝え,弟子を作る業に対する熱意を示すことにより,わたしたちすべては機会がまだ残されているうちに対型的な箱船に入るようできる限り多くの人々を助けるように励みましょう。
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