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世界展望目ざめよ! 1975 | 1月8日
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と,「エホバの証人は,高度に組織化され,非常に理路整然とした団体である。その信条と行動のために,彼らはある人々からの批判や敵意をさえ浴びている。……聖書に堅くつき従おうとする証人たちは,国旗に敬礼せず,“世の戦争”のための兵役を拒否する。……エホバの証人に関連した事件について……顕著な点は,そのほとんどが,戦争遂行を十分に支持しない人々に対する一般の風当りが強かった第二次世界大戦中に,最高裁まで行って判決が下されたことである」。
ある牧師の見解
◆ 米国ミネソタ州セントポール市の市議会が,審議中の同性愛権利条例に関する公聴会を開いたさい,一人の婦人は聖書のことばを引用して自分の意見を述べた。するとある人が反論してこう言った。「わたしの前で聖書からそんな信心深げなことばを言うのはよしてほしい」。これを述べたのはだれだろうか。それはバプテスト派の牧師で,セントポール地区教会協議会の専任牧師であるウイリアム・D・ヤングであった。彼の見方が支配的になり,その条例は5対1で可決された。
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聖書の第53番めの本 ― テサロニケ人への第二の手紙目ざめよ! 1975 | 1月8日
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『聖書全体は神の霊感を受けたものであり,有益です』
聖書の第53番めの本 ― テサロニケ人への第二の手紙
筆者: パウロ
書かれた場所: コリント
書き終えられた時期: 西暦51年ごろ
含まれている時代: 確定できない
1 書かれた時と場所を示しているものはなんですか。テサロニケの人々にあてて第二の手紙を書くように促したものはなんですか。
テサロニケの人々に対する使徒パウロの二番めの手紙は最初の手紙のすぐあとに書かれました。これが最初の手紙のすぐ後に書かれ,しかも同じ都市コリントで書かれたということは,同じ兄弟たち,つまりシルワノとテモテが再度パウロに加わってテサロニケの会衆にあいさつを送っている点に示されています。これら三人はいずれも,初期クリスチャン会衆にあって各地を旅行したしもべたちであり,コリントで共になった後再び三人が一緒になったという記録はありません。(テサロニケ第二 1:1。使徒 18:5,18)おもに取り上げられている事がらと論議の性質から見ると,パウロはこの会衆が陥っている誤りに関連してこの会衆を直ちに正す緊急な必要を感じていたと思われます。
2 何がこの手紙の典拠性を証明していますか。
2 この手紙の典拠性はテサロニケ第一の書の場合と同じように確証されています。この手紙もイレナエウスその他の初期著述家たちによって引用されています。その一人に殉教者ユスティヌス(西暦140年ごろ)がいますが,「不法[罪]の人」ということばを使っている彼は明らかにテサロニケ第二 2章3節に言及しているものと思われます。この手紙は,テサロニケ第一の書が出ているのと同じ初期の目録の中に出ています。チェスター・ビーティー・パピルス第二番写本の中には含まれていませんが,テサロニケ第一の書の後欠けている七葉のうちの最初の二葉の中にはほとんど確実に含まれていたものと思われます。
3,4 (イ)テサロニケ会衆にはどんな問題が起きていましたか。(ロ)この手紙はいつどこで書かれましたか。この手紙によってパウロは何を成し遂げようとしていましたか。
3 この手紙にはどのような目的がありましたか。パウロがテサロニケの人々に与えた助言から判断して,テサロニケ会衆の中には,主の臨在が目前であると主張する人々がおり,それら憶測者たちが自分の説を盛んに宣べ伝え,会衆内に少なからぬ動揺を生み出していたことがわかります。そして,そのことを理由にして,手ずから働いて自分の必要な物を備えることさえ怠っていた人たちがいたようです。(テサロニケ第二 3:11)パウロはその最初の手紙の中で主の臨在について幾度か述べましたが,その手紙が朗読された時,それら憶測をめぐらす人々は,性急にもそれを自分たちの説の裏付けとし,パウロのことばを曲げて,そこに意図されていない意味を読み込んだのでしょう。
4 パウロはこうした状態に関する報告を受けていたものと思われます。それはおそらく,この会衆への最初の手紙を運んだ人を通してであったでしょう。そのため彼は,自分が深い愛情を抱いていた兄弟たちの考えを正すことを切望したようです。こうして,西暦51年,パウロは,自分の二人の仲間と共に,テサロニケ会衆あての手紙をコリントから送りました。キリストの臨在に関する誤った見解を正すことに加えて,パウロは,真理のうちにしっかりと立つことを勧める暖かい励ましを与えています。
テサロニケ人への第二の手紙の内容
5 パウロとその仲間はどんなことについて神に感謝しますか。どんな保証のことばを述べていますか。そして何を祈りますか。
5 主イエス・キリストの表わし示されること(1:1-12)パウロとその仲間は,信仰と互いに対する愛という面での,テサロニケの人々の優れた成長について神に感謝をささげます。迫害のもとでの彼ら
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