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あなたの奉仕会王国宣教 1977 | 8月
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あなたの奉仕会
8月7日に始まる週
15分: 66番の歌。会衆の発表。支部の手紙。
20分: 「得られる聖書研究手引きを賢明に活用する」。聴衆との討議で扱う。
25分: 聖句を強調しながら聖書研究で教える。そうすれば研究生は聖書を研究していることを悟る。聖書研究でわたしたちはエホバのお考えを教える。人々が聖書を研究する時,自分が考慮している事柄を理解するのは大切なこと。(ネヘミヤ 8:8)これを成し遂げる特定の方法はない。すべての人が同じ方法に答え応じるわけではない。あなたが研究している人に最も良く聖書を理解させるような方法を用いる。しかし,聖句を強調するとは研究に出てくるすべての聖句を読み,討議しなければならないという意味ではない。聴衆と共に次の提案およびその土地で効果的に用いられる別の提案を発展させてゆく。
(イ)最初の数週間の間は引用されている聖句を開きたいと思うかもしれない。それで家の人は自分が聖書の中で見ていることと書籍の中で見ていることとを比較できる。研究生が自分の答えの中に聖句を織り込むように励ます。例: 研究生が答えを述べ,そこに用いることができるような聖句があれば,次のように尋ねることができる。「この聖句はその点をどのように証明していますか」。
(ロ)付加的な明確な質問をする。「その聖句からどんなことを学びましたか」と尋ねるだけでは十分でないかもしれない。答えはしばしばばく然として,要点が含まれない。
より良い方法の例: 「良いたより」の本12ページ6節の質問は「それらの事柄はなぜ以前に書かれましたか」である。コリント第一 10章11節が引用されている。聖句を読んだ後,こう尋ねることができる。「なぜ聖書を読むのは良い事ですか」「その聖句の中のどんな表現からそれが分かりますか」。聴衆に対し他の例を尋ねることもできる。
(ハ)復習はただの常識的な質問より,答えるために聖書に基づいて推論することが求められるような形式にすることができる。
(ニ)カードかメモに特定の章の中で考慮される要点と,それを支持する聖句とを書き出すようにする。このカードまたはメモは聖書の中にはさみ,研究が初めて行なわれる時に用いる。聖書だけを用いるのは良いことかもしれない。
従わねばならない決められた型といったものはないことを聴衆に思い出させる。またすべての聖句を読む必要はない。上記の提案は野外のある伝道者たちに助けとなった。結びに「良いたより」の本の42ページ8節を読み,聴衆に(ロ)と(ハ)の点に適用してもらう。
次の日曜日までに8月前半の奉仕を報告するよう励ます。20番の歌と祈り。
8月14日に始まる週
20分: 51番の歌。会衆の発表。経験ある伝道者が新しい伝道者と「神の霊はあなたを助ける」の記事を討議する。資料を復習するような仕方ではなく,野外の活動で励ましを必要としている人と自然な会話を交わすようにして扱う。
20分: 聖書研究で研究生が情報を毎日の生活に役立てるような仕方で教える。長年にわたって聖書研究を司会してきた兄弟たちの次の観察を聴衆と共に討議する。何をすべきか告げるよりも当人に自分の決定をさせることは良い。わたしたちが信じていることを人に押し付けるのはふさわしくない。非常に私的な性質の質問で研究生の私生活を不必要にさぐるように思われることを避ける。
(イ)毎回の研究の後に,次のような質問を尋ねることができるかもしれない。「それをどう感じますか。これがあなたの生活に役立つように思いますか」。もし研究生が自分の生活に関し特定の質問を尋ねるなら,その質問に関連した資料をすぐに取り扱って当人を助ける必要があるかもしれない。
(ロ)適切な時には,自分の例と聖書研究から得られた益について述べることができる。
(ハ)奉仕活動を励ますために,時々次のように尋ねてみることができる。「あなたは他の人と聖書から話し合ってみましたか」。または,研究の時に次のように尋ねることもできる。「この聖句はこの点をだれかに説明するのにどのように助けとなりますか」。
(ニ)研究生および当人の必要を考えに含めて研究を準備し,あなたの祈りの中に研究生のことを含める。
20分: 「新しい予約の取決め」。新しい取決めがすべての人に徹底されるように,長老が扱う。一部を話として,ある部分は質問して聴衆の参加を求める。ある部分は幾人かの奉仕者がステージ上で話し合って扱ってもよい。39番の歌と祈り。
8月21日に始まる週
15分: 37番の歌と会衆の発表。「良いたよりを伝える ― 親切な仕方で」。聴衆との討議で扱う。会衆内で親切が良い実を結んでいる経験があれば述べてもらう。前もって準備しておく。
25分: 家庭聖書研究で問題を取り扱う ― 人が研究をやめたいと申し出る時。わたしたちの関心は一人の人としてのその人に対するものであるべきで,単に聖書研究をやめてもらいたくない一個人に対するものではない。二度目の訪問であっても人々は研究をやめたいと思うかもしれない。時には伝道者は家の人と最初に会ったのちにその人と聖書の話し合いを続けることができない。多くのことが含まれている。研究を続けるように「圧力」をかけようとしているといった印象を研究生に与えることを避けるのは最善である。研究生と推論するのに聖書を用い,研究生を励ます。その人に会えるまで幾度も家を訪問する必要があるかもしれない。野外で働く兄弟から寄せられた次の観察を聴衆と討議する。
(イ)真の理由を見極める: ある人にとって「聖書を研究する」ことは自分に責務をもたらし,自分自身や自分の時間,プライバシーなどが拘束されるように思われる。それで伝道者が再び訪問する時当人は家にいなかったり,兄弟に対し率直に自分は「研究」を望んでいないと知らせる。次のように語った一研究生がその良い例である。「わたしは聖書研究は望みません。しかし話し合いなら喜んで行ないます」。他の人は,伝道者があまりに早く,あまり多くの事を教えようとするので,自分は教義を教え込まれていると感じている。かなりの人は親族や友人から反対される。もしそうなら,研究生に研究をやめるよう影響を与えた人を不当に非難したり,きびしくしたりすることは避けるべきである。これらの人が研究生の最善の益を図って行動していると信じていることを認める。
(ロ)最初の研究でまたは研究が始まってすぐに研究生を反対に備えさせる。毎回研究の後一,二の聖句を考慮し,起こりうる反対に対して前もって警告する。一般的な反対から話し合いを始め,それからもっと特定なものにつき話し合うのが最善である。
(ハ)聖書研究生の友となる。友であって,ただの冷たい,職務上の教師ではないので,研究生が反対に対処するよう援助する。もし研究生が病気であることが分かれば,どうしているか見舞うのは良いことである。同様に,研究生の家族の成員が(反対しているかもしれないが)元気でないなら,説教者としてでなく友として立ち寄ってみる。「自分の隣人を自分自身のように愛する」というイエスの言葉と一致して,反対する者たちを愛するよう研究生を励ます。聖書の討議を始めようとしている時だけでなく,できる限り接触を保つように。一時的に研究がとだえた時でも,教え手は研究生と密接な連絡を保っているようにする。さらに討議を行なえるよう門戸を開いておく。
20分: 「心に達するよう努力する」。長老の話。会衆の野外奉仕活動と結び付け,費やされた時間や,さらに多くの人に達するためどうしたら良いか討議する。「組織の本を活用する」,「発表」を含む。70番の歌と祈り。
8月28日に始まる週
15分: 64番の歌。会衆の発表を含める。会話するための話題はどのように人々に受け入れられているか聴衆と討議する。今,9月の奉仕に対して共に準備したい。親しみ深く接し,同じ立場で共通の問題を話し合おうとする態度を保つことは大切。家の人の反応に応じて,次のように話すこともできる。家族の必要に備えることは親にとってどれ程大変なことであるかを認める。神は人々の状態を知っておられ,全地の家族により良い状態をもたらそうとしておられる。そして詩篇 37篇の約束の成就が幸福な家族の生活にどれ程貢献するか示すことができる。「良いたより」の本の188ページとペテロ第二 3:13,14に注意を引き,この聖句とさし絵とを結び付ける。
25分: 家庭聖書研究で問題を取り扱う ― 研究生の側の準備の不足。大多数の研究生が前もって研究していないことを認めるのは良い。問題や他の責任が準備に妨げとなる。各研究生を個々の人として扱うべきである。用いられる方法でなく,教えることが大切である。近づき方を状況に合ったものとする。もし研究生が別の方法でもっと良く教えられるようなら標準とされている方法を研究生に強いない。次の観察,そして会衆で適用できる他のものがあれば聴衆と共に討議する。
(イ)準備を励ますのは良いことであるが,もし研究生が前もって準備しないなら,それを大問題とするのは賢明でない。ある兄弟は研究生が聖書の討議を一生懸命に行なうようになるまで準備を強調しない。聖句と節を最初に読むことは伝道者が研究を進めてゆくのに助けとなるかもしれない。限られた教育しか受けていないでゆっくり学ぶ人でも,このようにして進歩するよう助けられるであろう。
(ロ)もし適切なら,良い機会にどのように研究するか研究生に示す。このことは次の研究を共に準備することにより行なえる。これは何回かの訪問で繰り返す必要があるかもしれない。
(ハ)次の研究に対し熱意を高める。次の研究の要点の幾らかは研究を準備し次の研究に期待をもって待ち望むよう研究生を励ますかもしれない。
20分: 1977年8月15日号「ものみの塔」の「私たちは人生の目標を与えられた」の記事に基づく,二,三人の兄弟たちの活発な討議。個人的な目標を定めることの大切さを際立たせる。92番の歌と祈り。
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日本の野外奉仕報告: 5月王国宣教 1977 | 8月
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日本の野外奉仕報告: 5月
平均 平均 平均 平均
伝道者 時間 再訪問 研究 雑誌
特別開拓者 904 134.0 63.0 5.1 123.2
開拓者 5,441 88.2 36.2 3.3 58.6
補助開拓者 4,800 64.1 25.7 2.1 37.2
伝道者 30,056 15.5 6.6 0.8 11.8
合計 41,201 書籍配布: 160,022
新しく献身してバプテスマを受けた人: 428
昨年の平均に対する伝道者の増加: 14%
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新しい予約の取決め王国宣教 1977 | 8月
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新しい予約の取決め
1 予約により月2回人が雑誌を受け取る時,その人はエホバをより良く知る多くの機会が与えられます。この機会をもっと多くの人に与えるためわたしたちにできることに,わたしたちは関心を持っています。次のような新しい予約の取決めにつき発表することをうれしく思います。
予約の提供における選択
2 通常の提供に加えて,ある伝道者は6か月の予約と150円のポケット版の書籍(「良いたより」が望ましい)とを800円で提供したいと思うかもしれません。多く人はそのような予約を受けるでしょうし,6か月後に一年の予約に応じるかもしれません。その上,予約者は書籍を持つことになり,それを用いて家庭聖書研究を始めることができるかもしれません。家の人の観点からすると,当人は書籍という何か中身のあるものを直ちに得たことになります。10月の予約活動の際にこれを試してみてはどうですか。
予約を報告すること
3 9月1日から,バプテスマを受けていない人から受けた予約は新約も再約もあなたの月ごとの野外奉仕報告に載せられます。この調整によりすべての人は再約が新約と同様大切なものであることに気付くと信じます。もちろん,バプテスマを受けた人々から得た予約は報告されません。
予約代金の変更
4 9月1日から次のような簡潔な予約代金が一年中を通して,新約に対しても再約に対しても適用されます。
月2回の雑誌 開拓者 伝道者 公共
1年 800円 1,200円 1,300円
6か月 400 600 650
月1回の雑誌
1年 400 600 650
(月1回の雑誌に6か月の予約はありません)
5 これは予約に対して送られるお金が新約でも再約でも,予約期間中に得られたものでもそうでなくとも同じであるという意味です。もし個人が支部事務所に再約または新約を個人的に送るなら,事務所は個々の伝道者を知る方法が何もないので代金は公共の価格が求められます。開拓者は自分の個人的な予約を開拓者価格で行なっても差し支えありません。開拓者を含め,すべての人が会衆を通して予約を送ることが勧められています。
期限切れ予約
6 予約期限が近づく時,協会は予約者の雑誌の一号に再約通知を入れます。この同じ時,わたしたちは期限が切れるすべての予約に対して予約切れ再訪問用紙(M-91とM-191)を準備します。
7 これらの用紙が会衆に届くならつづりの中にある予約の控えと比較してみてください。そしてこの控えを再訪問用紙に添付して聖書研究の監督に渡してください。それから,予約用紙の添付された再訪問用紙は,最初に予約を得た伝道者に手渡されます。もしそれが自分自身の予約なら,当人は自分の再約を扱えるでしょう。もしそれが野外で会った人のものなら,当人はその人についてすでに何かを知っているので自分が再訪問を行なえるでしょう。これは予約者の住所などを捜しにくい田舎の地方では特に大切です。最初に予約を得た人は,その人がどこに住んでいるかを知っているでしょう。
8 これにより予約者に対する訪問が予約切れに近いころなされることになります。過去においては,予約者が自分の予約を更新しないなら,予約切れ再訪問用紙は予約が切れてから約3か月後に会衆に送られてきました。
9 このような用紙の一枚を受けたなら,予約者がとぎれることなく雑誌を受けるのは望ましいことですから,予約者を速やかに訪問するようにしてください。もし予約者が自分の予約を更新していなかったら,再約の手続きをしてあげることを申し出ることができるでしょう。そのような再約が得られたなら,予約切れ再訪問用紙とわたしたちが作成する予約用紙の写しを代金と共に,会衆で予約を扱っている人に渡すことができます。この場合,伝道者は予約者に対し雑誌の中にはさまれて受け取った再約通知を無視するように勧めるべきです。
10 もし予約者がすでに予約を更新していれば,わたしたちはこの機会を用いて関心を高めるようにすべきであり,多分聖書研究を勧めることができるでしょう。このような場合,翌年参照するために,予約用紙の写しが作られ,会衆のつづりに保管されるべきです。
11 このようにして新しい取決めは,さらに多くの人が郵便を通して雑誌を定期的に受け取るようにし,「ものみの塔」と「目ざめよ!」誌に載る貴重な情報をとぎれずに受け取れるようにするでしょう。この新しい予約の取決めはこの9月1日から実施されるもので,大変明解なものです。わたしたちは引き続き日本の野外で予約を強調し,多くの方が定期的に受け取る雑誌に含まれる大切な音信から益を得るよう望んでいます。
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心に達するよう努力する王国宣教 1977 | 8月
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心に達するよう努力する
1 あなたは自分の区域に住む人に負い目を感じていますか。クリスチャン使徒パウロはそのように感じていました。彼はこう書いています。「ギリシャ人にもバルバロイにも,賢い者にも分別のない者にも,わたしは負いめのある者です」。(ローマ 1:14)そうです,パウロは自分が達することのできるすべての人に「良いたより」を宣明する責務を負っていると強く意識していました。
2 使徒パウロのように,わたしたちも今日,仲間の人類に対して負っているものまたは責務を果たしたいと望んでいます。「良いたより」をもって他の人の心に達するため,わたしたちの側に「強い気持ち」がなければなりません。(ローマ 1:15)これは何を求めるでしょうか。
3 その一つとして,未信者に対して正しい態度を持つことが必要です。人々が反応を示さず,どんなに不親切であったとしても,キリストが彼らのために死なれたことに変わりありません。この重要な事実を彼らが知るためわたしたちができることを行なうのはわたしたちの責任です。この目的のためにパウロの模範を覚えておきましょう。「ユダヤ人に対してはユダヤ人のようになりました。ユダヤ人をかち得るためです。……わたしはあらゆる人に対してあらゆるものとなってきました。なんとかして幾人かでも救うためです」― コリント第一 9:20-22。
4 使徒の模範と調和して,わたしたちも区域に住む人々について考えてみる必要があります。人々の人生に対する見方,目ざしているもの,そして宗教的な見方は異なっています。背景や宗教的な信条を異にしている人々にどのように近づくかについて,他の人と話し合えば助けとなるでしょう。
5 人々の心に達するという点で出版物は確かに重要な役割を果たしています。それでわたしたちはその月の提供物を活用したいと思います。しかし,時には家の人の述べる事柄から,その人は別の出版物からもっと益を得られるように思えるかもしれません。そうであれば,臨機応変であるのは良いことです。また,わたしたちは他の人が文書を得られるようにしたいと思いますが,最初の訪問でいつでも出版物を提供すべきだと感ずるべきではありません。時には,あとで聖書の討議を行なうことを取り決めた方が良い場合もあります。
6 「良いたより」を宣べ伝える業は実のところエホバの業ですから,わたしたちはエホバに導きを求めるべきです。エホバが区域内の人々の心を開いてくださるように,そして人々に真理をよく理解してもらうために知恵と洞察をわたしたちに与えてくださるよう祈るのはたいへんふさわしいことです。わたしたちの動機と行動が,区域内のすべての人々を助けるためエホバに用いていただきたいという願いを常に表わすものでありますように。―使徒 16:14。テモテ第一 2:1,2。
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