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「マタイによる書」の内容目ざめよ! 1974 | 1月22日
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19 パリサイ人が安息日のイエスの行動について質問した時,イエスは彼らをどのように公然と非難しますか。
19 パリサイ人は論破され,公然と非難される(12:1-50)。パリサイ人は安息日に関してとがめだてしようとしますが,イエスは彼らの言いがかりを論破し,彼らの偽善に対して仮借のない有罪宣言を始めます。イエスは彼らに告げます,「まむしらの子孫よ,あなたがたは邪悪な者であるのに,どうして良い事がらを語れるでしょうか。心に満ちあふれているものの中から,口は語るからです」。(12:34)預言者ヨナのしるし,つまり人の子が三日三夜地の心にいること以外には,彼らに対してなんのしるしも与えられません。
20 (イ)イエスが例えで話すのはなぜですか。(ロ)ついでイエスは王国に関するどんな例えをされますか。
20 王国に関する七つの例え(13:1-58)。なぜイエスは例えで話されるのですか。弟子たちに対してイエスはこう説明されます。「あなたがたは,天の王国についての神聖な奥義を理解することを聞き入れられていますが,あの人びとは聞き入れられていません」。イエスは,見かつ聞くがゆえに彼らは幸いであるとされます。ついでイエスは,聞く者をさわやかにする豊かな教えを例えの形で与えます。つまり,種まき人,畑の雑草,からしの種粒,パン種,隠された宝,価の高い真珠,引き網に関する例えであり,それらはいずれも「天の王国」のある面を描き出しています。しかしながら,人々は彼につまずき,イエスは彼らにこう告げます。「預言者は自分の郷里と自分の家以外では敬われないことはありません」。―13:11,57。
21 (イ)イエスはどんな奇跡をされますか。それはイエスがなんであることを示しますか。(ロ)人の子の王国に関してどんな幻が与えられますか。
21 「キリスト」によるなおいっそうの宣教と奇跡(14:1–17:27)イエスは,柔弱なヘロデ・アンテパスの命令でバプテストのヨハネが首を切られたとの知らせに深い憂いを覚えます。そののち,奇跡によって五千人以上の群衆に食物を与え,海の上を歩き,パリサイ人たちのその後の批判を退けて,彼らを『自分たちの伝統のゆえに神のおきてを踏み越える』者とし,悪霊につかれた者や「足なえ,不具者,盲人,おし,その他さまざまの人」をいやし,再び七つのパンと数匹の小さな魚で四千人以上の人に食物を与えます。(15:3,30)イエスの質問に答えてペテロはイエスがどのような者であるかを明らかに述べ,「あなたはキリスト,生ける神の子です」と語ります。イエスはペテロをほめたのち,『この岩塊の上にわたしは自分の会衆を建てる』と言明されます。(16:16,18)そののちイエスは,近づいている自分の死について,また三日めに復活することについて語りはじめます。しかし,弟子たちの中に「人の子が自分の王国をもって到来するのをまず見るまで,決して死を味わわない者たち」のいることをも約束されます。(16:28)その六日後,イエスはペテロとヤコブとヨハネを連れて高大な山に登り,彼らはイエスが栄光のうちに変ぼうするのを見ます。幻の中で,彼らはモーセとエリヤがイエスと語り合うのを見,また天からの声が,「これはわたしの子,わたしの愛する者,わたしはこの者を是認した。この者に聴き従いなさい」と言うのを聞きます。山を下りて来てから,イエスは,約束の「エリヤ」がすでに到来したことを彼らに告げ,彼らは,イエスがバプテストのヨハネについて述べておられることに気づきます。―17:5。
22 イエスは人をゆるすことに関してどんな助言をされますか。
22 イエスは弟子たちに助言を与える(18:1-35)。カペルナウムにいる間に,イエスは,謙遜さについて,また迷った羊を取り戻すことの大きな喜びや兄弟間の罪を解決することについて弟子たちに話します。ペテロは,『兄弟を何回ゆるすべきでしょうか』と尋ね,イエスはこう答えます。「あなたに言いますが,七回までではなく,七十七回までです」。要点をさらにはっきりさせるため,イエスは,主人から6千万デナリの負債をゆるされた奴隷の例えをします。この奴隷はのちに,わずか百デナリの負債を返さなかったことで仲間の奴隷を獄に入れました。結果として,このあわれみのない奴隷は,自らも牢番たちに引き渡されてしまいました。イエスはその要点をこう語ります。「もしあなたがた各自が,自分の兄弟を心からゆるさないなら,わたしの天の父もあなたがたをこれと同じ仕方で扱われるでしょう」― 18:22,35。
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ショックのさいの治療法目ざめよ! 1974 | 1月22日
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ショックのさいの治療法
◆ 重いやけどをした人はそのショックのため死ぬことがある。やけどによって失われた体液は直ちに補給されることが必要である。これまで医師が行なってきた治療法のひとつは患者に輸血を施すことである。しかし,ペルーの科学者たちは別の治療法を試みた。3年半にわたる研究において,やけどの重症患者の半数に輸血を施し,他の半数には食塩と重炭酸ソーダの溶液を与えた。この溶液はショックを抑える点で血液と同程度の効果があることが証明された。輸血にはいろいろな危険の伴うことが明らかにされた一方,この治療法にはなんら有害な影響は見られなかった。この新しい治療法というのは,約1㍑の水に茶さじ1杯の食塩と茶さじ2分の1杯の重炭酸ソーダを溶かし,これを患者にできるだけ多く飲ませることである。この溶液を家庭でも作れるという容易さが命を救うための重要な要素となる。
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