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  • 大都市が崩壊しつつある理由
    目ざめよ! 1976 | 5月8日
    • 苦境に立つ都市を“救い出し”,負担を国民全体に肩代わりさせる用意があります。ゆえにすべての大都市が経済的な破たんに直面していると言うのは言い過ぎかもしれません。中には問題にうまく対処しているように見える都市もあります。しかし時勢は都市の味方ではありません。

      今日,多くの都市が置かれている窮状は,英国の都市の状態に関する次の報告によく示されています。

      「その組織はすりへっている。その行なう事業は,ますます多くが要求されているというのに規模も効果も減少しているのが普通である。政府が,ニューヨークと同じような破産状態にある市を“救い出す”事を拒絶するとは考えられない。それで都市はますます効果の少なくなる事業に多くの予算を使いながら苦闘してゆく事になろう。都市における生活の価値と同様,生活水準も低下の一途をたどるであろう。都市生活は交通と同じく,その進みがますます遅くなると思われる」。

      これはパトリック・ゲッデズの理論にいうパソポリス ― 病んで縮かんだ,死期を迎えた都市 ― が,今日の大都会の運命であるという事ですか。大都市にとって解決策はないのですか。

  • 都市問題の唯一の救済策
    目ざめよ! 1976 | 5月8日
    • 都市問題の唯一の救済策

      いいえ,より多額の金銭を投入し,社会福祉を充実させる計画が都市問題の救済策となるのではありません。そのような「援助」は都市の財政的破たんを早めたにすぎません。そうした計画は根本的な問題に触れてはいないのです。全米都市問題協議会の会長,ソル・リノウィツはこう書いています。都市の首脳部は往々にして,「人口過密のスラム街のことを,平静を保たせるため幾らかのお金を投げ込めばよい,へいで囲まれた飛び領土のようにみなしている。そうした見方は災いを招くだけである」。

      では何が救済策となりますか。専門家たちは根本的変化が必要であると言います。リノウィツ氏はこう語っています。「[市]債<ポンド>は財政的崩壊を回避するのに役だつ。しかし,相互の信頼と尊敬のうちに……人々を結び付ける別の種類の結束<ボンド>をどのように案出するかを学ぶまでは,我々の都市の中心問題を処理したことにはならない」― 1975年10月25日付,ニューヨーク・タイムズ紙。

      それに加え,米国テキサス州ヒューストンで,数百人の著名な科学者,学者,その他を集めて開かれた最近の会議において,別の根本的変化が提案されました。伝えられるところによると,多数の専門家は,次のことを勧めています,「暗たんとした,破壊をもたらす未来……」を避けるため,「人々は大都市から農村地方に戻るよう奨励されて,少人数でより集約的な仕事に従事することが必要である」― USニューズ・アンド・ワールドリポート誌,1975年11月3日,88ページ。

      しかし市民の大半が,どれほど早い時機に『相互の信頼と尊敬という結束を案出することを学ぶ』と思われますか。また,会社や,産業や市民の大半が,生産意識のより低い,より不便な生活様式に進んで戻ると考えられますか。たとえ政治指導者がそうした革新を図ったとしても,自分では制御できない力のために途方に暮れてしまうでしょう。そうした遠大な変化をもたらすのに必要な,先見の明のある指導力と権能がどこかに見いだされますか。

      より優れた指導が必要

      では,地上のすばらしく均衡の取れた,自然の複雑な循環系の根源について考えてください。これらの循環作用は,人間が崩さない限り完全にその機能を果たします。確かに巧みに作られているこうした自然界の背後にある力と理知こそ,人間とその都市が本当に必要としているような導きとなるのではないでしょうか。その方は人間の境遇をも願わしいものとすることがおできになります。なぜならその方は「地を形造った方で,その造り主……それを単にむだに創造せず,まさに住まわせるためにそれを形造られた方」だからです。―イザヤ 45:18,新。

      地球の造り主が,地球をその住民にとって幸福で居心地のよい住みかとなるよう設計されたことに疑問の余地はありません。しかし,人間は創造者の規準を退け,創造物の自然の循環に調和した生活の型を捨て,より人工的な生活様式を追い求めるようになりました。しかし,これら大都市の一見「閉じ込められた」ような生活の型はどうしたら変えられるのでしょうか。

      大都市の生活様式は,破たんをきたしている世界的な事物の体制の一部ですから,唯一の救済策となるのは,すべての人に益をもたらすような首尾よく運営されている世界的な体制が今の体制にとって代わることです。人間の創造者は,それを成功させるために必要な先見の明ある指導力と権能とをもって,そうした一つの新しい管理体制を意図されました。聖書はそれを「神の王国」と呼んでいます。そしてみ子イエス・キリストを通してその王国は運営されるのです。―マルコ 1:15。

      しかし,そのように天から地上の事柄を指導することは,権力に飢えている現在の国家元首たちや高慢な市当局により歓迎されないのは明らかです。そのわけで,わたしたちが祈り求める王国は,『ほかのどんな民族にも渡されることはない』と,聖書は述べているのです。むしろ,地上の事柄を首尾よく治める前に,「それは,これらの王国をすべて打ち砕いて終わらせるでしょう」― ダニエル 2:44,新。

      新しい生活の仕方

      こうして神の王国は,現在の失敗している体制の物事を行なう方法を一掃するでしょう。地の管理方法が非常に異なっているため,聖書の預言は,そのときの変化した人間社会を全く「新しい地」として描写しています。さらにこのようにも言っています。「もはや死もなく,嘆きも叫びも苦痛ももはやない。以前のものは過ぎ去ったのである」。―ペテロ第二 3:7,13。啓示 21:1-5。

      過ぎ去ろうとしている叫びや苦痛の原因となっているものの中に,巨大都市が含まれることは確かです。そうした巨大都市は,日光,新鮮な空気,プライバシーを奪い,騒音といらだちに囲まれて林立する鉄筋コンクリートの高層アパートに人々を詰め込んでいるのです。「新しい地」でどの程度の共同生活が営まれるか分かりませんが,それが再び憂うつの原因になるようなことはないという点だけは確かです。過去に神が人類をどのように扱われたかを見ればその点をある程度理解できます。

      ノアの時代の洪水により地が清められた後,神は,「生めよ増えよ地に満てよ」という言葉を繰り返されました。これは,人間に対する神の最初の目的を言い表わしたものです。後日,人々が大きな都市に集中するようになった時,その目的は試みられました。彼らは『いざ町……を建て……我ら名をあげて全地の表に散ることを免れん』と言いました。神は,大きな都市の建築者になろうとしていた人々を実際に『全地の表に散らす』という行動によって物事のそうした行ない方に賛成できないことを表明されました。―創世 9:1; 11:4,8。

      さらに,後日イスラエル国民を律するものとなった霊感による律法の規定は,大都市の生活を奨励するものではありませんでした。イスラエルの石がきのない小さな村に住んでいる人で,経済的な必要などで自分の家を売った人はだれでも,それを買い戻すという侵すことのできない権利を常に持っていました。そして売り主が自分の家を買い戻せない場合でも,50年ごとに訪れるヨベルの年に,その家はいずれにせよその家族に戻されました。一方,石がきで囲まれたより大きな町に住んでいた人たちの場合,売った土地を買い戻す権利を保有できたのは一年間だけで,その期間が過ぎると財産の権利すべては新しい所有者に移りました。ですから,農村に住む方がいっそう有利でした。―レビ 25:29-34。

      神のこうした見解からすると,間もなく実現される「新しい地」では,より農耕的な生活様式が行き渡るに違いありません。聖書の預言は,神がもたらしうる生活の様を次のように描写しています。

      「彼らはまさしく家を建てて住み,まさしくぶどう園を設けてその実を食べる……わたしの選んだ者たちは自分の手の業を十分に用いる」― イザヤ 65:17,21,22,新。

      それに,神が『すべてのものを新しくされる』とき,人々の態度も,新しい環境とその義にかなった支配の仕方を反映するでしょう。「水が海をおおうように,地はエホバの栄光を知ることで満たされ(るゆえに)」,相互の信頼と尊敬が行き渡るでしょう。これこそ,難問を抱える今日の大都市に対する唯一の救済策となるものです。―啓示 21:5。ハバクク 2:14,新。

      [10ページの図版]

      神の王国は,失敗している現在の体制を一掃し,地球を世界的な楽園に変えます

  • 聖書時代の動物が再び姿を見せる
    目ざめよ! 1976 | 5月8日
    • 聖書時代の動物が再び姿を見せる

      聖書時代中,現代のイスラエルの地域にはひょう,やまやぎ,かもしか,ガゼルといった動物がたくさんいました。長年の間に,荒野が減少したり動物が乱獲されたりした結果,ある動物は絶滅しましたし,その土地でかつて普通に見られた他の動物は激減しました。ところが,絶滅したと考えられていたシナイひょうの姿が1年ほど前にユダヤ砂漠で見られたのです。さらに最近になって,ヨルダンけい谷にもシナイひょうが現われました。9年ほど前にやまやぎ,すなわち野生やぎの数は約300頭に減っていましたが,保護を受けたり飼育されたりして,4,000頭ぐらいに増えました。イスラエルの自然保護局は,あらゆる種類の野生動物をとらえた状態で飼育することを奨励してきました。したがって,エラットの近くにあるハイ・バール保護区の,さくが施された砂漠地域では,かもしかとかガゼルのような動物の群れが見いだされます。

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