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    ものみの塔 1955 | 8月15日
    • 大予言者

      7 人間は,神からの伝達を何時殆ど直接にうけましたか? なぜ?

      7 神の御予定の時になつて,地に住む民は非常な恵みをうけました。それは生ける神からの伝達を殆んど直接にうけ,しかも生き残つたのでした。人間は焼きつくす火である伝達の神を見て,しかも生きることはできません。しかし,考えてごらんなさい! 3年半のあいだ,人間は宇宙内で第2の偉大な権威,すなわち神の最高の奉仕者,代弁者である『言葉』を公やけに見たり聞いたりすることができたのです! その言葉は,生ける神に近ずくことができ,そしてヱホバの御口から生ける真理の水が伝達されるのを聞きました。この言葉は,低い人間イエスになるため地に遣わされたのです。言葉は肉となつて人間の中に住み,ヱホバの最大の予言者又は伝達の径路になりました。そして非常に価値ある智恵の言葉を正直な人々に直接伝えました。―出エジプト 33:20。申命 4:24。ヨハネ 1:14。

      8 イスラエルに伝達するため,神は大予言者を遣しましたが,それはなぜ必要でしたか? 誰がその大予言者になりましたか?

      8 それより1500年以前,イスラエル人はホレブ山(シナイ山)で,恐ろしい火の燃える中から神の尊厳に充ちた言葉を聞いた後,神の伝達に変化がなされるようにと願いました。神はその時,イスラエル人の言葉は良いと言われ,大予言者であるイエスを遣わすと約束されました。『是まつたく汝が集会の日にホレブにおいて汝の神ヱホバに求めたる所なり。すなわち言けらく我をして重ねてこの我神ヱホバの声を聞しむる勿れ,また重ねてこの大なる火を見さする勿れ。恐らくは我死んと,是において,ヱホバ我(モーセ)に言たまいけるは,彼らの言る所は善し。我彼ら兄弟の中より汝のごときひとりの予言者を彼らのために興し,我が言をその口に授けん。我が彼に命ずる言を彼ことごとく彼らに告べし。すべて彼が吾名をもて語るところの吾言に聴したがわざる者は我これを罰せん。』ペテロは当時のユダヤ人にこの大切な事実について注意を促しました。―申命 18:16-19。使行 3:23。

      9 初期クリスチャンたちのうけた伝達は,ヘブル人の先駆者よりも,どの点に勝れていましたか?

      9 ヱホバのクリスチャン証者になされる伝達は,以前の忠実な先駆者,つまり真の宗教のヘブル人証者になされた伝達よりも勝れているものです。そして,パウロはその点についてこう述べています。『神は古い昔,予言者たちにより,多くの場合に,多くの方法で祖先たちに語られた。しかし,この時の終りあつては,御子によつて私たちに語られている。神は御子をすべてのものの相続者に任命し,その子を通して組織制度をつくられた。彼は神の栄光に輝き,神の本質を正しく表わしておられる。そして,御力の言葉によつて万物を支えておられる。彼は私たちの罪を潔めて後,いと高き所に在す尊厳者の右に坐られた。御子は,その相続した名が御使たちの名にまさつているので,御使たちよりも勝れたものになつた。』― ヘブル 1:1-4,新世。

      10 ヱホバは,どのようにイエスによつて表し示されましたか?

      10 人間になる以前のイエスは,ヱホバの大なる共働者でした。それで,生ける神の驚くべき特質を反映し,かつ神の御口から言われる通りの言葉や句を述べることができました。実際地上でなされた話の中で,創造者の御意通りの高い考え方を示すことができました。今日の私たも同じ経験をいたします。卓越した友人と長年親しくしていると,その人の個性を良く知るようになり,その人と同じ仕方で言葉や句を繰り返すことができ,そしてその特定の人の考え方を他人に伝えることもできます。イエスはこの考え方の正しいことを認めて『父を示して下さい』というピリポの願に,次のように答えています。『私はあなた方とこんなに長く一緒にいるのに,ピリポよ,まだ私を知らないのか? 私を見た者は,また父を見たのである。どうして,「私たちに父を示して下さい」と言うのか? 私は父と一致しており,父は私と一致しているのを信じないのか?』― ヨハネ 14:8-10。コリント前 2:16,新世。

      予言者制度の準備

      11 イエスは,御自分の弟子が予言者の群として奉仕しなければならぬことを,どのように示しましたか? それで,伝達のどんな系統が示されましたか?

      11 ノア,エリヤ,エリシヤ,そして洗礼者ヨハネなどの予言者たちと同じように,予言者のイエスは自分のまわりに弟子たちを集め,彼らを伝道者にならせるため訓練を施しました。しかし,昔の予言者たちの場合と異り,イエスはこれらの弟子たちがひとつの中核になるように準備していました。そしてその中核のまわりに,伝達の径路であり,継続してゆく予言者制度が設立されます。イエスは,その訓練の話の結びの部分で,彼の弟子たちは予言者として認められると話しました。そして,新しい世の王であるキリスト・イエスについて学びたいと望む人々には,予言者の報いが与えられると話しました。次の聖句も,伝達の系統が,予言者の群を構成する各人を通つてイエスに達し,そして終にヱホバ神御自身に達していることを示しています。『あなた方をうけ入れる者は,私をうけ入れるのである。そして私をうけ入れる者は,私を遣した方をも受け入れるのである。予言者である故に予言者をうけ入れる者は予言者の報いをうけるであろう。義人である故に義人をうけ入れる者は,義人の報をうけるであろう。私はほんとうに言う。私の弟子である故に,これらの小さい者のひとりに一杯の冷い水を与える者は,誰であつてもその報いを決して失わないであろう。』イエスは又言いました。『予言者は自分の郷里,自分の家以外で,敬われないことはない。』イエスの弟子たちは,クリスチャン予言者制度の成員として,このことをも経験しました。―マタイ 10:40-42; 13:57,新世。

      12 どんな聖句は,イエスの弟子たちが集合の径路として奉仕することを示していますか?

      12 イエスの時代以来,個人が特別に選ばれて聖書の予言を成就していることはありません。丁度それと同じく,大予言者であるイエス以来,ひとりの個人が神の特別な予言者になるのではありません。イエスは,この理由から,計画を立てられました。つまり,弟子たちで構成される油注がれた会衆が地の集合の径路となり,神の伝達の言葉を知らせるということです。イエスは,この径路の働きを見透して,こう言われました『本当にあなた方に言う。あなた方が地上で結ぶものは,天で結ばれ,地上で解くものは天でも解かれる。』地上で結ばれたり,解かれたりするものは,最初天で結ばれるか,又は解かれ,そして指示が地上の制度の群に伝達されることを注意して下さい。この力は,その規模において制度のものであり,一人の人に適用するものでありません。カトリックの教会は,この構成が一人の人,法王に帰していると言いますが,その主張は間違いです。―マタイ 18:18,新世。

      予言者制度の設立

      13 伝達の径路としてのクリスチャン会衆は,何時設立されましたか? このことは,どのように表わし示されましたか?

      13 西暦33年の五旬節<ペンテコスト>に,最初のキリストの会衆120人は聖霊で油注がれました。そのとき,激しい風のような音が天から起り,火の舌は目に見えて現われ,集まつている全員の上にとどまりました。同日ペテロは公開の話を行い,この出来事こそヨエルの予言を成就するものと示し,この群は予言の力を与えられた制度であると,はつきり表しました。『いまは朝の九時であるから,これらの人々は,あなた方の思つているように酒に酔つているのではない。そうではなく,これは予言者ヨエルによつて予言されていることである。「神はこう言われる。終の日に,私の霊をすべての人に注ごう。あなた方の息子,娘は予言をし,若者たちは幻を見,老人たちは夢を見るであろう。そして,私の男女の奴隷たちにも霊を注ごう。そして,彼らは予言をするであろう。」』地上でヱホバを代表するため,霊の力をうけたなんとすばらしい径路が西暦33年に始まつたのでしよう! ―使行 2:15-18,新世。ヨエル 2:28,29。

      14 予言者のごとき初期クリスチャン径路の活動と発展を説明しなさい。

      14 この最初の日の120人は伝道を行つて聖書予言の多くの幻や夢を説明し,そしてペテロの最後の話がなされたとき,3000人がこの新しく組織されたクリスチャン会衆と交るようになりました。全部の人は伝道者になり,予言の教でエルサレムを充しました。径路のごときこの制度は,まもなく5000人の伝道者にまで発展し,すべての者は聖霊の洗礼をうけました。エルサレムにいた使徒たちや,円熟者は統治体になり,そしてその時成就された聖書予言の理解は順次その統治体を通して発表されました。多くの人は,幾年か昔キリスト・イエスと共に伝道していましたが,しかしすべてのことを十二分に理解することはできなかつたのです。例えば,イエスはイスラエルの実際の国を復旧するために来たのであると,使徒たちは考えていました。しかし,五旬節<ペンテコスト>後彼らは御国についての多くの奥義の詳細を順次学び,御国は天のものであることを知りました。―使行1:6; 2:41; 4:4,31。

      15,16 これは新しい真理の理解を順次にもたらした径路であると示す例を述べなさい。

      15 理解が順次進められて行つた別のいくつかの例として,次のことがらがあります。前述のヨエル書 2章28,29節の成就を説明したのは,統治体のペテロでした。ペテロは又,イエスこそ生命をもたらす大切な御方であり,救はただイエスの御名によつて来ると示しました。(使行 3:15–4:12)それより二,三日の後,ペテロとヨハネともどもに,クリスチャンは人よりも神に従わねばならぬと示しました。(使行 4:19)約1年の後,ステパノは霊感をうけて,『人の子イエスが神の右に立つている』のを見たと述べ,イエスが天の奉仕の地位に戻られたことにつき,明確な証拠を述べました。(使行 7:56,新世)さらに後日,円熟者の一人であるピリポは,イザヤ 53章7,8節の予言の意味を説明して後,エチオピヤの宦官に洗礼を施しました。(使行 8:29-33)西暦36年,ペテロは異邦人についての別の啓示を天からうけました。すなわち戸は開かれて異邦人は入り,なんらの差別なく,キリストの体つまり会衆の油注がれた成員になりました。―使行 10章と11章。

      16 しばらくのあいだ,多くのクリスチャン奉仕者は,異邦人のクリスチャンに割礼を施す必要性を伝道していました。しかし,結局西暦49年,エルサレムのヱホバの証者の大会で,統治体内の数人の円熟者は,聖書の言葉と神の啓示から異邦人に割礼は必要でないと示しました。父こそ違うものの,イエスとは実の兄弟であり,かつエルサレム会衆の僕であつたヤコブは,アモス書 9章11,12節の予言の成就を説明することによりこの決定に賛成しました。(使行 15:6-22)又,異邦人がクリスチャンなる時,モーセの律法に従わねばならぬと,多くの人々は伝道していました。統治体の一員であつた使徒パウロは,西暦56年までにヘブル語聖書により次の事柄をはつきりと説明しました。つまり,異邦人の来ることは聖書の予言通りであつて,異邦人はモーセの律法の下におらず,神の過分の御親切の下にいるということです。パウロは論じて,神は律法契約をイエスの刑柱に釘づけしたと正しく言いました。(ロマ 6:14; 15:7-13。コロサイ 2:13,14)使徒ヨハネは多くの事柄を啓示しましたが,しかしその中でも,キリスト・イエスとともに天で生き統治する油注がれた者の数は,14万4000人であるということを,西暦96年に示しました。―黙示 7:4; 14:1。

      初期の不明な見解は躓きにならず

      17,18 (イ)このことは,神の径路が間違いで弱められていると,なぜ示しませんか?(ロ)新しい真理が径路に従つて流れるという見方に従うとき,これら初期の不明瞭な見解は伝道の妨害になりましたか?

      17 それで,このことからイエス時代以降,地上における神の径路は弱められ,そして間ちがいで不純にされたということですか? けつして,そんなことはありません。それとは全然逆なことでした。一瞬時に水がどつと多く流れて押しつぶされてしまうことはなく,むしろ新しい真理の水は,定められた径路を通して静かにしかもムラなく流れて来ました。この油注がれた会衆の予言者制度に導かれて来た多くの人々は,かつてヱホバの御目的について不明瞭な見解を持つていました。その考えを除々に変えるためには,時間を要します。人間は新しい真理の大水を一時に悟り,理解し,そしてしつかり保持し得ないと,神は知つておられました。象徴的に言つて,もし一時になされると,人間は平衡を失い,溺死してしまいます。

      18 ヱホバは御自分の弱い僕たちへの恵みの御心と,愛のある思い遣りから,新しい真理の水が,秩序だつた径路の道を通り,除々に流れる取り極めをつくられました。彼らの心は,除々に調節され,進歩して行く新しい事柄で充されます。それで,今度彼らが正義の心を持つ人々にこれら新しい事柄を伝道する際には,除々にしかも秩序立つた径路の流れの仕方で行われたのです。例えば,モーセの安息日の律法と割礼はクリスチャンたちに適用するか否かについて,極めて不明瞭な見解が言われていましたが,しかし初期において,真理の新しい知識を流す妨害には全然ならなかつたのです。そして,初期の会衆がイエス・キリストを伝道することをも妨げなかつたのです。しかし,神の御予定の時である西暦49年真の宗教は良く発展し,ついに割礼とモーセの律法についてのヱホバの正しい立場が賢明にも発表されました。その時よりこの方,全く明白になつたこの新しい立場は,正しい教理となり,真のクリスチャン奉仕者はその教理をつねに伝道しました。

      19 神の径路が順次発展して行くことはどのように予言されていましたか?

      19 実際,啓示された聖書の真理が油注がれたクリスチャン達の径路を通して,伝達され,かつ進歩して行つたことは,御使たちを驚かせました。『いまや,天界にあるもろもろの支配や権威が,会衆を通して,神の多種多様にわたる智恵を知るためである。』イエスは,地的の径路が進歩して発展して行くことを示し,こう言いました。『ほんとうに私はあなた方に言う。私に信仰を持つ者もまた私のする仕事をするであろう。そして,その者はこれらよりも大きな仕事をするであろう。なぜならば,私は父のもとに行くからである。』ヱホバの御目的について,神よりの新しい伝達は,順次にしかも多く流れましたが,その後の西暦55年,パウロは新しい事柄が将来もつと大規模に開明されると示しています。『今でこそ,私たちは鏡で見るようにおぼろに見ている。しかし,その時は顔と顔を合わせて見るようになるであろう。私の知るところは,いまは一部分にすぎない。しかし,その時には,私が正しく知られているように,私は正しく知るであろう。』― エペソ 3:10。ヨハネ 14:12。コリント前 13:12。ペテロ前 1:12,新世。

      今日のクリスチャン径路に12の必要事項

      20-32 今日のクリスチャン径路に対する12の箇条を夫々論じなさい。どの群は,その必要事項に適いますか?

      20 今日,ヱホバのクリスチャン伝達径路は何ですか? クリスチャンと主張する幾百もの宗派の中,どれが今日,地上におけるヱホバの代弁者であり,そして神により任命され,かつ制度化された伝達の径路ですか? 聖書には多くの箇条が記されていますが,それらはみな神の認める唯一の径路を疑いなく指し示すものです。次にその必要事項を列記します。今日,キリストの真の会衆が神の径路にふさわしいものであるためには,その必要事項に適わねばなりません。

      21 第1に,20世紀のキリストの会衆は,イエスが初期の弟子たちに示された神の御名の何であるかを知り,そして昔の予言者,イエス,第1世紀のクリスチャンと同じように,この尊厳に充ちる御名の証者にならねばなりません。今日,油注がれたヱホバの証者の残れる者と,それに交る者だけが,神の御名ヱホバについての深い理解を持つています。そしてヱホバの証者としてこの御名にふさわしい生活をしようと努力しています。―イザヤ 43:12。ヨハネ 17:6,11,26。使行 15:14。

      22 第2に,イエスから始められたキリストの会衆,つまり径路は全部油注がれた者で構成されます。彼らは霊によつて産み出された者で,天でキリストと共に支配する希望を持つています。そしてその数は14万4000人です。今日地上に存在するクリスチャンのどの群が,1900年の年月を経て円熟しているキリストの会衆の残れる者という証拠を,その業や信仰で表していますか? ただヱホバの油注いだ証者の残れる者だけです。―ヨハネ第一書 2:27。黙示 14:1。

      23 第3に,キリストの会衆は,聖書の原則に忠実を保ち,そして新しい世の王であるキリスト・イエスに処女の清さを保つて妥協を許さぬため,諸国民から迫害をうけなければなりません。そのようにして,明白に表し示されるべきです。油注がれたヱホバの証者の残れる者と,それに交る者だけが,全世界で迫害され,はつきりと表し示されています。―マタイ 24:9。

      24 第4に,キリストの会衆は,順次になされた唯一の真の宗教の啓示を皆認めて,うけ入れねばなりません。その啓示は,昔の全部の予言者たちより洗礼者ヨハネにいたるまでに伝えられたヘブル語聖書と,キリスト・イエスおよび弟子たちを通して伝えられたギリシャ語聖書の中に記されているものです。油注がれたヱホバの証者とそれに交る『他の羊』だけが,その啓示をみな認めて信じています。―ペテロ後 3:15,16。黙示 22:18,19。ヨハネ 10:16。

      25 第5に,キリストの会衆は,散らされた期間を経て,『バビロンの』霊的な束縛をうけたことを認ねばなりません。そして,この束縛より『天のはてからはてに至るまで,四方から選民を集めるであろう。』ということがなされねばなりません。油注がれたヱホバの証者の残れる者だけが,このことを認識しています。彼らは,1919年以来,あらゆる国,言語,以前の宗教的な結びつきから再び集められた者たちです。―マタイ 24:31,新世。黙示 18:4。

      26 第6に,キリストの会衆は,主イエス・キリストの再臨に対し霊的に目覚めているべきです。そして,主イエスが地上の事柄に注意を向けて,目に見えぬ状で再臨する時,キリストの会衆はイエスを認め,そして支配者である王の臨在によろこばねばなりません。油注がれたヱホバの証者の残れる者だけが,霊的に目覚めており,そしてキリストが1914年天で即位した大きな出来事を認めています。―マタイ 24:3,42-44; 25:1-23。

      27 第7に,主の再臨後,『神の家』であるキリストの会衆は,その裁さを受けねばなりません。その時,ヱホバの使者は,宮に来て裁きをいたします。なおその裁きは世界の残りの部分より先になされるのです。1918年,『使者』が神の宮に来た時,油注がれたヱホバの証者の残れる者だけが,この裁きの清めを経験しました。―ペテロ前 4:17。マラキ 3:1-3。

      28 第8に,清められたキリストの会衆は,『主人が家人の上に任命して,正しい時に食物を与える忠実にして慧い奴隷』と示され,主より賞められねばなりません。1919年以来,油注がれたヱホバの証者の残れる者だけがこの職務を認識しています。彼らは1919年以来,その交るすべての人,つまりキリストの『家人』に清い霊的な食物を伝えようと最善の努力を払つて来ました。―マタイ 24:45-47,新世。

      29 第9に,終の日のキリストの会衆は,特別な任務をうけねばなりません。すなわち,『御国のこの良いたよりはすべての国民に証をするため,全世界に伝道』されねばならないということです。『それから全き終りが来るのである。』油注がれたヱホバの証者の残れる者と,それに交る者だけが,1914年のキリストの御国設立についての知らせを述べ伝えています。その伝道の業は,いまや地上で160の国々に達しています。―マタイ 24:14,新世。

      30 第10に,今日のキリストの会衆は,第1世紀の型に従わねばなりません。つまり,順次に聖書予言の理解をうけるということです。そうすることによつて,生ける神の尊厳に充ちる御目的を一層良く表し示します。そして,神の予言者制度は,その真理の新しい光を全地に公平に宣べ伝えねばなりません。油注がれたヱホバの証者の残れる者と,それに交る者だけが,『予言を軽々しく扱わず』,聖書出版物を用いて,明白に分つてくる予言の成就を宣べ伝えます。―テサロニケ前 5:20。黙示 11:3,4,新世。

      31 第11に,キリストの会衆は,その業の変化を認識しなければなりません。すなわち,天的な特権を持つ『小さな群』を集める業が『他の羊』を集める業に変つたことです。楽園の地は,大アブラハムの約束を必らず成就して,永遠に存続いたしますが,『他の羊』は良い御国の住民になり,その楽園の地で永久に,かつ幸福に生活します。油注がれた残れる者だけが,1932年と1935年以来このことを経験しました。―創世 22:18。ルカ 12:32。ヨハネ 10:16。マタイ 25:31-33。

      32 第12に,キリストの会衆は,ある特定の時を認識しなければなりません。それはヱホバが永遠に続く新しい世の制度として,『新しい天を植え,そして新しい地の基をすえる』時です。ただヱホバの証者だけがこのことを認識しており,そして,1919年以来正義の新しい世の社会は発展し,全地に充ちるということを知つています。―イザヤ 51:16; 65:17。ペテロ後 3:13。黙示 21:1。

      径路と密接な連絡を保ちなさい

      33,34 (イ)今日油注がれた残れる者の用いている合法の僕は,何ですか?(ロ)『忠実にして慧き奴隷』の公式な発表機関は何ですか?(ハ)今日,誰が神の径路と密接な連絡を持つべきですか? そしてなぜ?

      33 それで,今日のヱホバのクリスチャン証者の中,油注がれた残れる者が,集合の伝達の径路を構成していることについては,異論をさしはさむことのできない程に多くの証拠があります。つけ加えるものとして,多くの詳細の事実は,ヱホバの証者の歴史について述べている『ものみの塔』内の連続記事の中に出版されています。これら油注れた者は,いまでも約1万7000人が地上に居り,その統治体はニューヨーク,ブルックリンのベテルにあります。その残れる者に,56万人以上の『他の羊』が交つています。油注れた者で構成されるこの小さな『忠実にして慧き奴隷』は,ものみの塔聖書冊子協会として知られる合法の僕を有しています。その協会は1884年に制度化され,『忠実にして慧き奴隷』を代表するために用いられています。

      34 この『奴隷』級の公式な発表機関は,『ものみの塔』の雑誌です。『ものみの塔』はいまや76年間出版されて来ました。この雑誌は,霊感をうけているとは主張しませんが,しかし聖書の中に記録されていて,今日順次に成就して行く霊感の原則や予言に導れています。この唯一つの径路は,信頼すべき霊的な導きになつています。そして,この径路により,正義を愛する誠実で正直な人々は,ハルマゲドン後の新しい世における『完全な日』に導かれています。あなたへの招待は,油注がれた残れる者とともに前進して戴きたいということです。そして,神の導きのまま,その霊的な立場を順次に進めて行つて下さい。それは次の約束の言葉を成就するものです。『義人の道は暁の光のごとし。ますます輝きて完全な日にいたる。』― シンゲン 4:18,ア標。

  • シエラ・レオネの開拓者の経験
    ものみの塔 1955 | 8月15日
    • シエラ・レオネの開拓者の経験

      この地の最初の休暇開拓者は,66歳の姉妹でした。2ヵ月の休暇があつたため,賢明にもヱホバの奉仕に用いようと決めました。内部の村々を訪問し,興味を持つた人々に会つて,51冊の本,165冊の冊子,143冊の雑誌を配布し,一つの予約を得,そして72の再訪問をしました。内部の村から村に旅行するためには,トラックに乗らねばならず,しかも多くの場合坐席は無いのです。運転手は,ごつごつした狭い道を大速力で運転するため乗客はがたがたゆられて,ひどくつかれ,旅行が終つた時には病気の状態です。(1955年度のヱホバの証者の年鑑より)

  • アイス・ランドからの報告
    ものみの塔 1955 | 8月15日
    • アイス・ランドからの報告

      辺境の地区を伝道する開拓者の経験は,まつたく心を躍らすものです。ひとりの開拓者の姉妹は,ひとりきりで200マイル以上の悪路をバスで旅行し,ヒョードの群を訪問しました。午前9時に到着しましたが,旅館はいま閉鎖されていると知りました。少年たちが姉妹の本やカバンを持ち運んでくれましたが,彼女は1軒のコーヒー店を見出しました。その店の女主人に証言したところ,その店に滞在するよう招待をうけました。その村中の全部の人に証言した後,この親切な婦人は,次は何処へ行くのですかと姉妹に尋ねました。『次のヒョードの村です。』という答を聞いて,こう言いました。『そこにも旅館はありませんが,その地にいる私の母親に電話しましよう。母親のところに滞在しなさい。』このような具合で,2日間の旅行をして3つの村での9日間の証言の結果,190冊の本が配布されました。証者が信仰をもつて出かけ,第一に御国を求めるならば,ヱホバが道を開くという一つの例であります。(1955年度のヱホバの証者の年鑑より)

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