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世界展望目ざめよ! 1970 | 3月22日
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トンを越えている。2年前には1億3,000万トンであった。
巨大な顕微鏡
◆ フランスのツールーズにある,300万ボルトの電子顕微鏡は,世界で最も強力な顕微鏡である。国立電子光学研究所所長ガストン・デュプイは,「電子顕微鏡の新しい世代が,やっと誕生した。これから,無限に小なるものの世界を解明する,収穫の多い新しい研究分野が可能になったと確信している」と語った。この顕微鏡を用いて,科学者は,初めて分子を三次元の観点から明確に調べることができる,と言われている。
象に耳おおい
◆ ウィンザー・サファリ公園にある動物園は,ロンドン・ヒースロー空港から,わずか数分の所にある。タイから来た4頭の象が,初めてジェット機の爆音を聞いた時,驚いて公園のさくから逃げ出した。「まだ若い象なので,爆音におびえているのです。おりに入れるのに,人やトラックを動員して,1日がかりでした。象君たちが,落着いてくれるまで,騒音が耳にはいらないように,なんとかしなければならないと考えたあげく,耳おおいを思いつきました」と,園長ロナルド・スマートは語った。だから,象が耳おおいをして歩き回っているのは,防寒のためではなく,文明に慣れるためなのである。
正直な心
◆ 昨年夏,350家族ばかりのエホバの証人が,アメリカ,カンザスチーの大会に出席中,8日間ジャコモ湖畔でキャンプをした。その公園の史料管理者チャールズ・A・カーの話によると,1日1ドルのキャンプ費を集めに,公園の係員が巡回したところ,その前に3人のキャンパーがすでに出発してしまったそうである。ところが,ある日,ウィスコンシン州のレーク・ジュネーブと,コロラド州のブライトンから,公園事務所に手紙が届いた。キャンプ費の3ドルが同封されていた。「こうした正直さは,気持ちをさわやかにさせます」とカーは話した。
激増する犯罪
◆ 1969年11月1日号ミラー・マガジン(ロンドン)は次のように報じた「今世紀の初頭以来犯罪件数は1,300パーセント増加した。人口の増加率は47パーセントであった。ロンドンで駐車違反の通知を受けて,罰金を払わない者は半数以上である。警察に報告される件数は,犯罪実数の15パーセントに過ぎない,と犯罪専門家は見ている」。犯罪の中で大きい比率を占めるのは万引きである。最近のアメリカにおけるある調査によると,ニューヨーク市のマンハッタンの大きなデパートの買物客10人に一人は万引きで,デパートを出る前に何かを盗むそうである。
「最も重要な衛生問題」
◆ アメリカの衛生科学問題次官のロジャー・エグバーグ博士によると,アルコール中毒がアメリカにおける最も重要な衛生問題である。
軍事費
◆ 最近,ストックホルム国際平和研究所の明らかにしたところによると,世界が軍事に支出する費用は,1968年度は総計1,734億ドル(62兆4,240億円)で,今や,1900年代における世界の国民総生産の総額を上回るということである。しかも,世界の軍事費は急上昇の傾向を示している。また,アメリカおよびソ連の2か国の軍事費は,世界の軍事費総額の70パーセント余を占めている。
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新しい本目ざめよ! 1970 | 3月22日
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新しい本
今や,聖書がほんとうに神のことばであることを示す具体的な証拠が得られます。聖書に対する信仰がかつてないほど薄らいでいる今日,幾世紀も前にしるされた聖書が現代のわたしたちにとってどれほど価値のあるものかを知るのは,たいへん有益なことです。聖書について何か疑問をお持ちでしたら,「聖書はほんとうに神のことばですか」と題する本をぜひお読みになり,この重要な問題に対する答えをご自分でお調べください。さっそくお申し込みください。1冊は100円のご寄付で,送料は発行者が負担します。
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