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エホバとそのみことばに対して忠節を表わすものみの塔 1970 | 5月15日
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にしるされていることを信じています。またその道徳規準を擁護します。近所の家々を尋ねては聖書を調べるように隣人を励ましている彼らの姿を,ほとんどすべての市町村で毎週見ることができます。そして誠実な人に,聖書が神のことばであることを示す圧倒的な証拠を喜んで提供しています。そればかりか,無料の家庭聖書研究の奉仕を喜んで行ない,誠実な人々が神のみことばの正確な知識を得,それに従って生活するのを援助しています。
35 エホバに対する忠節を実証する者には,どんな将来が約束されていますか。
35 エホバのそうした忠節なしもべたちには,なんというすばらしい将来が待っているのでしょう。霊感を受けた,神のみことばは次のように明言しています。「エホバは……その〔忠節な者〕をすてたまはざればなり かれらは永遠にまもりたすけらるれど 悪きもののすえは断滅さるべし ただしきものは国をつぎ その中にすまひてとこしへに及ばん」。(詩 37:28,29〔新〕)
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あなたは人生から何を得たいと考えていますかものみの塔 1970 | 5月15日
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あなたは人生から何を得たいと考えていますか
十代のみなさん,あなたはこの問いにどう答えておられますか。あなたは人生から何を得たいと考えていますか。自分で気づいていようといまいと,あなたはこの問いに答えているのです。自分のしていること,つまり自分の行動によって答えているのです。今日の行動は明日の生活に影響を及ぼすことになります。それを避けることはできません。今日まくものを将来必ず刈り取ります。人は,『自分の行いの実を食らう』のです。―箴言 1:31,口語。ガラテヤ 6:7。
人の一生からすれば十代の時期は短いものですが,この人格形成期に何を行なうかによって,人生から何を得られるかが大きく左右されるのです。この点であなたを若い木にたとえることができるでしょう。若い木はその早い時期の何年かのあいだにまっすぐ成育しないと,曲がったまま老木になってしまいます。それで,あなたはどんな方向を目ざしていますか。将来の生活に備えて,どんな土台を築いていますか。いったいあなたの行動は,あなたが人生から何を得ようとしていることを示していますか。
“楽しい生活”を求めて
今日の多くの若い人々が行なっていることを見ると,彼らには目ざすべき確かな将来がないようです。それらの若者は,『明日のことはわからないんだから,今日,好きなことをして暮らそうじゃないか』という態度を取っているようです。しかも多くの若い人々にとって明日が実際に失われることがあります。自らそうした道を選ぶ場合があるのです。それも,ただ一度の悔やむべき行為をしたばかりに。たとえば,「この世界のものではない旅」を一度だけ味わってみようと考えて,LSDをのんだことが,「帰らぬ旅」となった人もいます。
“楽しい生活”を求めて,“ポット”つまりマリファナに手を出す人もいますが,この種の“遊び”はどんな事態を招きえますか。カナダ,バンクーバーの20歳になる一大学生は,“麻薬”に関する政府当局の考え方が,麻薬常用者のそれと違うことに気づきました。ずるずると深入りした彼が気のついた時には,『両親に何を話そうかと考えながら,ヒステリーに近い状態で,汚い留置場に横たわって』いました。青年は執行猶予2年の刑を受けましたが,マリファナに関する罪は,カナダでは終身刑にさえ処されることを判事から思い起こさせられました。そのような結果を人生から得たいと思いますか。
最近のニュースは,防臭剤を入れたスプレーの揮発性の蒸気を吸って,“陶酔感”の“スリル”を味わう新しい遊びについて報じています。それはたいした害のない事柄と考えられますか。それとも,そうした遊びはあなたの将来に悪影響をもたらすものですか。最近,15歳の一少年はそのために悲惨な結果を招きました。窒息を起こして死亡したからです。シンナーなどを吸うのも同様に危険です。カナダの当局者はこの「重大な危険のひそむ遊び」の流行を憂慮しています。このことについてモントリオール・ガゼット紙はこう報じました。「人体にとってシンナー類はマリファナその他の麻薬よりはるかに危険で,肝臓や腎臓の障害,貧血症,脳障害や死をさえ招くことがあるゆえに,当局者は憂慮しているのである」。
そのような遊びは死を招く場合があるだけでなく,ほかにもひどい結果をもたらすことがあるのです。たとえば,LSD・マリファナその他,“快感”を味わう溶剤は多くの場合,麻薬中毒を招きます。そのような中毒者は人生に何を求めますか。もっと多くの麻薬です。その結果,どんな生活をしますか。女性の一中毒者はこう言いました。「わたしたちはみな,だれも知らない世界の動物だわ。麻薬がなくなると,互いに踏みつけ合って麻薬を奪うし,わたしも同じことをするわ。お金を持っているところを見つけたら,すぐなぐってお金を奪っちゃうわ。だから,わたしたちは動物なのよ」。もしこのような動物になりたくなければ,麻薬やシンナーなどにスリルを求めないでください。自分は麻薬に“おぼれる”心配はないなどとは言えないからです。
シンナーや“ポット”を吸う者,麻薬中毒者,のんだくれなど,肉の喜びを満たすことを第一にしている人は,真の喜びと満足を得ていません。その勝手気ままな行動は苦しみをもたらす以外の何物でもありません。十代のあなたがたの多くはそのことを知っています。それで,快楽の追求にふけっていた十代のある少女は事態が手に負えなくなったなら,最後の手段として自殺をするつもりだ,と平然と述べました。
若い人々の多くが,自殺を問題解決の方法と見ていることは,今日のアメリカでは15歳から24歳の年齢層の人々の死因の第2位が自殺であるという報告からもわかります。それにしても,快楽にふけったからといって,人々が自殺をするようになったのはいつからのことですか。そのような人は“楽しい生活”を誤った方向に求めて,幻滅の悲哀に陥ったのです。それで質問が生じます。幸福な将来の見込みを危くするおそれなしに,楽しみを十分に味わうにはどうすればよいのですか。
“楽しい時”を過ごしたいとの願いを正しく満たす
親その他の年配者がまわりにいると楽しい時は過ごせないと考える若い人がかなりいます。しかし,親や年上の友人を“時代おくれの人間”とか,“輿ざまし”として軽べつするどころか,年配者がおればいっそう楽しく過ごせることを知っている若者もいるのです。
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