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インド北東部から寄せられた信仰の物語目ざめよ! 1977 | 7月22日
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に多くの人々が自らの命をささげたことを思い出しました。全宇宙の最高主権者のためなら死ぬ覚悟でいなければならないのは当然ではないでしょうか。
反対は続きました。私は聖書を理解するには若すぎるし,エホバの証人は私のその若さにつけ込んでいるのだと言う人もいました。おじは,まず教育をもっと受けて,経済的に自立できるようになってから宗教に熱心になればよいと提案しました。しかし私はそうした物質的な誘惑に抵抗しました。私はまだ高校生でしたが,エホバに献身し,1975年2月にバプテスマを受けました。
正しいと分かっていることのために忍耐した結果,豊かな報いがもたらされました。その後しばらくして,兄といとこもバプテスマを受けたのです。いとこは大会に出席してバプテスマを受けるため,自分の唯一の財産である農耕用の水牛を売って,その費用にあてました。私はインパールにとどまり,やがて全時間の福音宣明者になりましたが,兄といとこは聖書の真理を広めるため村へ帰りました。
村の長老たちは反対し続けました。長老たちは会議を開き,私たちに対して次のような決議文を作成しました。
宗教を変えたがゆえに50ルピー(約1,650円)の罰金を支払う,
罰金を支払わない場合には家屋・財産を破壊する,
他のエホバの証人はだれも村へ入ってはならず,彼らをもてなした者は罰せられる,
父親が金銭的な援助を続けるなら,父親に対してしかるべき措置をとる。
しかし私たちは,そうした反対に面しても妥協しないという決意をあらかじめしていました。幸いにも,長老たちの間に意見の不一致があったため,彼らはその脅しを強行できなくなりました。そして,このような反対の下にあっても忍耐したことにより,さらに大きな報いが与えられました。それはどのようにしてでしたか。
私たち三人がエホバの証人になって以来,父は私たちの生活上の良い変化を見てきました。父もまた,教会や村の長老たちの行状が真のクリスチャンにふさわしくないということに気付くようになりました。うれしいことに,父も教会に脱退届けを提出しました。父は今では,エホバの証人が本当に聖書と一致した宗教を実践していることを信じています。
私たちの家族全員が定期的に聖書を学び,その原則を毎日の生活に当てはめているのを見るのはなんと心暖まることでしょう。とりわけ私たちは,エホバがこのような辺ぴな地方にまで人を遣わすのをよしとされたことに感謝しています。私たちにとって,それは胸のおどるような信仰の物語の始まりとなったからです。―寄稿。
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『象から得たエネルギー』目ざめよ! 1977 | 7月22日
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『象から得たエネルギー』
● ニューヨーク植物園の温室は「象のふんから得たエネルギー」で暖められていると,ニューヨーク・タイムズ紙に報じられている。近くのブロンクス動物園から運ばれた象のふんは,ふたのある大きなタンクに入れられる。ふんを分解させる好熱性の微小な植物によって熱が発生する。その初めの温度は華氏165度(摂氏74度)にも達し熱い水蒸気が,温室内で放熱器の役をするパイプにファンで送り込まれる。このヒーターを考案し,150㌦で製作したジョン・アルバートは次のように語った。「冬の夜間でも普通の寒さであれば,これで十分の熱を供給できる。しかし零度を割る寒さの時は電気暖房と併用しなければならない」。温室の大きさは縦20フィート,横14フィート(6×4㍍)である。
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