-
支部の手紙王国宣教 1984 | 4月
-
-
支部の手紙
王国伝道者の皆さん:
寒さの厳しい季節が過ぎ,活動に満ちあふれる春が訪れました。冬の間,皆さんは忍耐強く,りっぱな奉仕を続けてこられました。エホバは皆さんの勤勉な働きを高く評価しておられることでしょう。(ヘブライ 6:10)そして,この4月は特別公開講演やイエス・キリストの死の記念式などが計画されているので,わたしたち一人一人は引き続き忙しく『主の業に十分』に携わりたいと願っています。(コリント第一 15:58)新しい多くの方々がエホバの組織に引き寄せられるのを見るのは何という喜びでしょう。
それに続いて4月末から5月初旬にかけて,一連の休日が続き,特別活動が各会衆で計画されます。こうした活動に十分にあずかるため,大勢の兄弟姉妹たちは補助開拓奉仕にあずかりたいと思っておられることでしょう。どうぞこの春の月々皆でさそいあって補助開拓奉仕を計画してごらんください。事実,正規開拓奉仕と補助開拓奉仕とは統治体が今年の努力目標として皆に励ましている活動の分野なのです。
今年も統治体から,地帯監督としてレオ・グリンリース兄弟が日本を訪問してくださるのは大きな喜びです。同兄弟は5月下旬に日本を訪問される予定であり,5月27日,日曜日には電話回線を通して全日本の兄弟たちに話をしてくださいます。明確な取り決めができ次第発表されますが,日本の二十数か所の会場で皆同じ励みある話を聞くことができるのは何という喜びでしょう。では皆さん,春の月々熱心に王国の業に励み,この特別集会を楽しみに待ちましょう。
1月の奉仕報告によると伝道者の合計は,新最高数で,8万6,197人となりましたが,これは昨年の平均を11%も上回るすばらしい報告でした。『永遠に生きる』の書籍も11万冊以上が配布され関心を示す人々が引き続き見いだされています。彼らを霊的に援助し続け,共にエホバの賛美にあずかるよう努力しましょう。
心からの愛とあいさつを送ります。
日本支部で働く皆さんの兄弟
-
-
火に耐える資材で建てていますか王国宣教 1984 | 4月
-
-
火に耐える資材で建てていますか
1 ペテロは初期クリスチャンたちに,「あなた方の敵対者である悪魔がほえるライオンのように歩き回って,だれかをむさぼり食おうとしています」,と警告しました。(ペテロ第一 5:8)わたしたちの時代に,悪魔はその攻撃をゆるめましたか。いいえ,自分の時が短いのを知り,攻撃を増し加えています。(啓示 12:12)ですからわたしたちは,信仰の試みがこれからの日々一層厳しくなることを予想できます。この火のような試みを皆が生き延びるために,あなたはご自分と家族をどのように最も良い仕方で保護できますか。自分の信仰が正しい基礎の上に築かれ,火に耐える資材で建てられているかを確かめることによります。―コリント第一 3:10-15。
2 わたしたちが建てるために用いる貴重な金属や石とは,神のみ言葉の中で教えられている,そしてイエスがその生活において具体的に示された律法,命令,原則,教訓のことです。わたしたちはそれらを個人研究や会衆での研究を通して学び,生活においてそれらを適用することによって強めてきました。
「ものみの塔」― 助け
3 「ものみの塔」を研究することによって,あなたの信仰は,上質の,不燃性の資材で築き上げられませんでしたか。1983年の雑誌を振り返って,真の自由(7月15日号),終わりの日のしるし(8月15日号),結婚生活(9月1日号),暴力に対してクリスチャンの取るべき態度(10月15日号)などに関する記事について少しだけでも述べてみてください。それらの主題について聖書が教えている事柄を学んだり復習したりして,また試練の下で信仰を保った人々の過去から現在までの手本を知って感動しませんでしたか。あなたも,「彼らにできたのであれば,わたしにもできる」とお感じになったことでしょう。そうです,「ものみの塔」は,これまでも,また今でも,わたしたちの信仰を強める強力な助けなのです。
4 兄弟たちの大多数は,エホバの確かな約束に対して強い信仰と信頼を示す努力を増し加えてきましたが,火に耐える特質で建ててこなかった人たちもいるようです。このことは,宣教活動にわずかしか,あるいは全然あずからないことや,集会に出席しないこと,あるいは悪行に巻き込まれるのを自ら許すことなどに表われ,やがてそれは,戒めを受けたり排斥されたりすることにまで至ります。強い人たちは「強くない者の弱いところ」を担うというエホバに対する愛の負い目を感じます。(ローマ 15:1; 13:8。使徒 20:35。ガラテア 6:10)彼らの親切で,愛ある努力はほめられるべきであり,エホバは祝福してこられました。しかしわたしたちはすべて,わたしたちの信仰を耐火性のものとならせる,クリスチャンとしての特質を培う必要性を認識すべきです。
5 耐火性にするための構想の大切な第一歩は個人研究です。エホバの特質,扱い方,態度,目的について読むことにより,エホバを一層よく知るようにしてください。イエスの生活や教えについて学び,神のお考えがあなたの生活を支配するようにしてイエスに見倣ってください。(ヨハネ 14:9-11)祈りによって絶えずエホバに助けを求めてください。(テサロニケ第一 5:17)自分の祈りに調和して行動し,エホバからの答えを敬意をもって受け入れ,生活に適用してください。将来,火のような試みが臨む時,あなたの信仰が圧倒されるどころか,精錬され,清められるのに気づかれることでしょう。
若い人々,不活発になっている人々,新しい人々を助ける
6 わたしたちの奉仕の務めの重要な分野の一つとして,神の言葉を用い,子供たちを訓練することと,関心を持つ人々が人格を作り変えるように助けることとがあります。最近,共に聖書研究をすることにより,不活発になっている人々の信仰を再び築く多くのりっぱな業がなされています。すべての人と研究する際に,わたしたちは,天的な知恵と霊的識別力をもって教え,訓練し,懲らしめを与えたいと思います。彼らが敬虔な特質,聖書の原則への忠節心や専心的な態度を培うように助けてください。彼らはキリストの真の弟子になる必要があります。「ものみの塔」があなたにとってどれほど助けになったかを知るよう,彼らを援助してください。彼らのクリスチャン人格が研究と訓練を通して向上すれば,火のような試みにも彼らが首尾よく耐えるのを見ることができるでしょう。神の助けにより,他の人たちが火に耐える特質を築くよう援助できることを知るのは何という喜びでしょう!
7 4月中わたしたちには「ものみの塔」の予約を1年間に対して1,800円の寄付で提供する喜びがあります。そのすばらしい価値や,わたしたちの生活に及ぼしてきた良い影響を認識しているなら,熱意を込めてあらゆる機会を活用し,他の人たちが読み始めるように励ますべきです。
8 パウロがコリント第一 3章9節で書いている通り,わたしたちは「耕されている神の畑,神の建物」です。それで,エホバがご自分の組織を通して設けておられる備えにふさわしい注意を払うことにより,エホバがわたしたちの中での建てる業を行なってくださるようにすべきです。終わりに近づけば近づくほど,わたしたちは圧力が増すのを感ずることができます。わたしたちは,それによってあきらめてしまったり,サタンのもたらしている熱で滅びてしまったりはしません。むしろ,火に耐える資材で建てていることを確かめて,防御を一層強いものへと賢明な仕方で築くのです。―ガラテア 6:9,10。
-
-
会衆の研究で用いられる新しい本王国宣教 1984 | 4月
-
-
会衆の研究で用いられる新しい本
1 5月6日に始まる週から,わたしたちは新しい「唯一まことの神の崇拝において結ばれる」の本を会衆の書籍研究で用います。その本は非常に鼓舞する,また実際的な討議のための基盤を備えるでしょう。
2 わたしたちの大部分の書籍同様,ほとんどの研究用の質問に対する答えはその節の中にあります。しかしこの本には,特定な幾つかの節の終わりに小さい活字で,参照聖句の助けを得て答える付加的な質問があります。群れで節を読む人がそれらの質問も読むよう勧められています。それらの質問をほどよい速さで読めば,出席している人々にどう答えるか考える機会を与えることになるでしょう。次いで,司会者はそのページの下部にある指示に従って一度に一つずつそれらの質問をし,群れの人々に注解を求めます。出席者で速く考えることのできる人や真理において長年の経験を持つ人は,これらの点についてすぐに自発的な注解をするかもしれません。しかし,司会者がそれ以外の人々も参加するよう愛ある励ましを与えるのは良いことです。
3 研究資料には引照されている優れた聖句が含まれています。それらを見過ごさないでください。時間が許す範囲でそれらの聖句を読んでもらい,討議している資料にどうあてはまるかを注解するよう促してください。時には幾つかの注解が求められるかもしれません。本の最初の章で指摘されている通り,聖句に照らして質問を効果的に推論するのを学ぶことは,神中心の思考力や識別力を発達させるのに寄与します。(箴言 5:1,2。フィリピ 1:9-11)これらは,クリスチャンとしてわたしたちに大切な能力です。
徹底的な準備が必要
4 この本は,わたしたちが毎週一つの章全体を網らできるように意図されていますが,司会者は進む速さを注意深く計画する必要があるでしょう。多くの聖句が引照されている章では,司会者は読む聖句を前もって選ぶべきで,他の聖句については簡潔な注解をするよう軽く勧めることができます。章の冒頭の幾つかの節は,さらに中身の濃い後の節と比較してそれほど多くの時間をかける必要は普通ありません。節の末尾に討議用の質問が含まれているページは,ほかのページよりも多くの時間を要することでしょう。より易しい節での注解を簡潔なものに保てば,一層の考慮を求められる部分の討議を急いで行なうようなことにはならないでしょう。
5 各章の終わりには復習の質問があります。それらは司会者にとって助けとなるに違いありません。しかし,注解が表面的なものとならないように注意してください。研究で討議した幾つかの特定な点を自分自身の言葉で述べるよう出席者を励ましてください。
-